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TOEIC®は悪いテスト?よく聞く3つの噂は本当なのか?

日本ではこれだけ人気のあるTOEIC®ですが、「TOEIC®ができても話せない!」「リアルな英語は聞けない!」などなど、様々なうわさを聞くことがありますね。
全体的に見ると「TOEIC®は意味のないテストだ」という意見が多いように感じます。
多くの方々が受験しているTOEIC®ですが、もしそのような噂が本当なら、学習の意欲もなくなってしまいますね。せっかくなら意味のある学習をしたいものです。

では、よく聞く悪いうわさは果たして本当なのでしょうか?

今回は、TOEIC®4技能満点(1390点満点)のTORAIZ語学研究所の西牧が、よく聞く3つの噂をもとに、本当にTOEIC®は意味のないテストなのか考えてみます。
多くの学習者を指導し、自身でもTOEIC®四技能満点を取ったからこそ言える実体験も含めてお話しします。

悪い噂① 「TOEIC®が高くても話せない!」

一番よく聞くのがこのTOEIC®ができても話せない人はたくさんいる、という噂でしょう。
その逆で、「TOEIC®が低くても話せる!だからTOEIC®なんて要らない!」ということもよく聞きます。

確かに話せるとは限らない

この噂については、全く否定はしません。確かにTOEIC®ができても話せない人はいますし、こういう例は私もたくさん聞いたことがあります。
実際に、TORAIZのスピーキング本科に入会されている方の中にも「TOEIC®が高いから英語の仕事を任されたけど、話せないから困っている…」という方はたくさんいます。

そして何より私自身がこの例でした。
私はTOEIC® L&Rの勉強ばかりして、大学の時にTOEIC® L&Rの満点(990点)を取りましたが、本当に全く話せませんでした。その時は全くスピーキングの練習をしていなかったからです。
TOEIC® L&Rの満点を取ればもう少し話せるようになるだろうと期待していましたが、話す練習をしなければやはり話せるようにはなりませんでした。

当時、満点を取ってすぐは嬉しくて自慢していたのですが、TOEIC®が高いのに話せない、ということが恥ずかしくて、次第にTOEIC® L&Rのスコアは絶対に周りに言わなくなっていきました。
話せるようになった今だから言える、私の辛い過去です。このように私の実体験からも、TOEIC® L&Rが高くても話せないことはある、というのは確実に言えるかと思います。

TOEIC® L&Rは「聞く」「読む」ためのテスト

この噂は確かに事実ではあるようですが、これは悪いことでしょうか?実はよく考えるとそんなことはありません。
「TOEIC®」と一般的に言われているテストは、正確に言えばTOEIC® Listening & Reading Testです。「聞く」「読む」(L&R)のテストですから、このスコアが高いからと言って話せないのは当たり前でしょう。

TOEIC®はスピーキング・ライティング(S&W)のテストも出していますので、L&Rのみ受けて「やっぱり話せないではないか!」というのは、TOEIC®が悪いテストだからではなく、単純に測りたい技能と受けるテストの種類が違うだけです。

ちなみにですが、SWのテストが高得点で、それでも書けない・話せない、ということは普通ありえないと思います。
まだ受験人数も少ないので実例も少ないではっきりとはわかりませんが、気になる人はぜひ一度受験してみてください。
TOEIC® S&Wはしっかり話す・書くということができないと解けないのはすぐにわかると思います。私も何度か受験しましたが、その時のレベルがしっかり出ていたように感じます。

目的に合ったテストを受ける

というわけで結論は、TOEIC® L&Rが高くても話せないことはあります。しかしその理由は、そもそも話す力を測るテストではないから、ということです。
リスニングとリーディングの力を測るテスト、としては良いかもしれませんが、スピーキングの力を測りたいのなら、TOEIC® S&Wを受けた方が正確に測ることができますので、ぜひS&Wをご受験ください。

 

悪い噂② TOEIC®が高くても映画は理解できない。

これもよく聞く噂ですね。上の例では測っている技能が違うため、TOEIC® L&Rができても話せないのは当たり前、という話をしました。
しかし今回は、リスニングという同じ技能での比較になるため、TOEIC®のリスニングのスコアが高ければ、リスニングの能力も高い、とならなければおかしいですね。

リアルな英語は聞き取れない

ではこの「TOEIC®が高くても映画は理解できない」という噂は本当なのかというと、本当です。
残念ながらTOEIC®のリスニングで高得点が取れるだけでは、リアルな英語は聞き取ることができません。

まず私の実体験を少しお話しすると、TOEIC® L&Rの満点を取った時は、もちろんTOEIC®のリスニングはほぼ全て聞き取れていました。満点ですから、当たり前と言えば当たり前ですね。
しかし映画に関しては、半分くらいしかわかりませんでした。字幕なしで見ると楽しむどころではないので、映画を楽しみたい時には、必ず英語か日本語の字幕を付けていた、というのが現実です。

TOEIC®は基礎力を測れるテスト

では、この事実から「TOEIC®は悪いテストだ」という結論に結び付くでしょうか?それも違います。

なぜかと言えば、TOEIC®は英語のリスニング・リーディングの「基礎力」を測るものだからです。
スポーツで例えるなら、「TOEIC®のスコアが高くなる」=「運動神経が良くなる」というようなイメージです。
何か新しいスポーツを始めるときに、そもそも運動神経が悪いと上達に時間がかかってしまいます。しかし運動神経が良ければ、全く経験したことがないスポーツでもすぐに上手になります。
それと同じように、TOEIC®ができていると、その後の英語学習がとてもスムーズになるのです。

実際に私も、TOEIC®満点を取った時点では映画は理解できませんでしたが、その後リアルな英語で学習し始めると、どんどん聞き取れるようになりました。
TOEIC®の学習で鍛えた語彙力や文法力があったため、そこで立ち止まることはなく、とにかくリアルな英語に慣れるということに集中できたからです。

確かに、本当に使える英語力を測るテストとしてTOEIC®は完璧ではないかもしれません。
「TOEIC®ができる=リアルな英語がわかる」という訳にはいかないからです。

しかし見方を変えれば、リスニングとリーディングの「基礎力」はしっかりと測れるテストだと言えるでしょう。
現状の英語運用能力は測りづらいですが、今後の伸びしろや期待値を測るにはとてもオススメです。

 

悪い噂③ TOEIC®は、英語力ではなくテクニックが全て。

最後の噂は「TOEIC®なんてテクニックが全て」というものです。
確かに、TOEIC®はある程度の慣れが必要な場合が多いですし、テクニックと呼ばれているものが存在していることも確かです。
しかし、だからといってテクニックが全て、というわけではありません。その理由を2つ、お話ししたいと思います。

テクニックというよりも英語スキル

まず「TOEIC®のテクニック」と言われているものの多くは、実は単純にビジネス英語で必要なスキルであったり、テクニックと言いながら普通に文法の知識を身に付けたりしているだけのことが多いです。

例えば、Part5の文法問題で言うと、「名詞の前には-lyで終わる単語は来ない!必ず形容詞だ!」などと、受験のテクニックのような言い方がされますが、実際のところこれはただ単に文法上のルールです。そのためTOEIC®で頻出の文法事項を学んでいるにすぎません。

ほかにも「スキャニング」などもテクニックとして挙げられることもあります。
スキャニングとは、英語を全て読むのではなく、自分が欲しい情報を「探す」というようなテクニックです。
スキャニングができると見直しの時などにかなり便利ですが、スキャニングはTOEIC®だけのテクニックという訳ではなく、特にビジネスでは有効な力です。ビジネスで英語を使っている人は、自然とスキャニングをして自分の得たい情報を探しているはずです。

実際に私も、TOEIC®で使っているテクニックなどはほとんどありません。強いて言えば先読みは必ずしていることと、時間配分には気を付けていますが、あとは実力勝負です。
「英語力が高いからそれでいいんでしょ…」という声も聞こえてきそうですが、TOEIC®満点を取っていなかったときも同じでした。
なにより私自身、TOEIC®で高得点を取るためのテクニックはずっと探していましたし、袋とじになっている怪しげなテクニック本などもたくさん買いました。

その結果たどり着いたのが、結局TOEIC®はテクニックではなく、正攻法が一番、ということだったのです。

テクニックだけで大幅なスコアアップは難しい

もう一つ、テクニックが全てではない理由を挙げると、テクニックだけでスコアが本当に上がるのならば、こんなに多くの人がTOEIC®で苦しんでいないはずだということです。

なぜ苦しんでいるのかというと、多少のテクニックだけでは大幅なスコアアップは難しく、根本的には英語力を上げるしかないからです。本当にテクニックだけで点数が上がるようなダメなテストだったら、どこの企業もTOEIC®を使わないため、ここまで広く使われ続けることはないでしょう。

私のこれまで指導からみても、単語力や速読力など、TOEIC®で必要な英語力を持っている人は、自然とTOEIC®では高得点が出ています。
そして私自身の経験からもそれは言えます。大学時に満点を取ってから7年間程度、留学や英語業界以外での仕事などをしていたので全くTOEIC®の勉強はしていませんでした。
もはやTOEIC®の時間配分すら忘れていた状態です。

そこで私は面白い実験になると思い、教材も一切開かず、対策は全くしないでTOEIC®を受験しましたが、結果は無事に満点を取れました。
実力があればしっかり高得点が取れるという良い証拠になると思います。

このように、受験者は変なテクニックでスコアをごまかすことができず、「基礎力」を測ることはできるテストだからこそ、ずっと使われ続けているのです。

 

まとめ

ここではTOEIC®に関する3つの悪い噂について、TOEIC®4技能満点の著者が解説しました。

確かにTOEIC®が高くても話せないですし、映画も理解できません。しかし、それはTOEIC®が「リスニング・リーディングの基礎力」を測るテストだと考えれば当たり前のことでしょう。
そして最後の「TOEIC®はテクニック」という噂ですが、それを言われ続けながらも使われ続けているという事実が、TOEIC®はテクニックだけではないことを物語っています。

別のコラムにも書いていますが、TOEIC®では高い語彙力と速読力、そしてリスニング能力が必要とされます。
TOEIC®の学習をしていてもそのまま本物の英語力が付く訳ではありませんが、高い基礎力が付けばその後の学習がとても楽になってきます。
TOEIC®だけの学習で話せるようにはなりませんが、「英語をマスターする」ことに挑戦するのはハードルが高すぎる方にとってはとても良い第一歩です。

悪い噂に惑わされることなく、英語の基礎力を付けるためにTOEIC®の学習をしてみてはいかがでしょうか。

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