英語コーチングTORAIZ(トライズ)の1年間のアスリート向け英語学習プログラムを修了されたプロサッカー食野亮太郎選手に、トライズでの英語学習のご感想と、サッカーと英語学習の両立・海外チームでプレーする際の英語の必要性について代表の三木が伺いました。
- <プロフィール>
食野 亮太郎(めしの りょうたろう、1998年6月18日生まれ)大阪府出身。フォワード。
- ガンバ大阪の下部組織から 2016 年にガンバ大阪へ二種登録。
- 2019年U24日本代表として、ブラジル遠征。U24日本代表 キリンチャレンジカップ2019にも出場。
- 2019年9月、プレミアリーグのマンチェスター・シティFCに移籍。
- 同9月、スコティッシュ・プレミアシップのハート・オブ・ミドロシアンFCに期限付き移籍。
- その後2020年9月より2021年6月まで、ポルトガル1部リーグのリオ・アヴェFCに期限付き移籍。
- 2021年7月、ポルトガル1部のGDエストリル・プライアへ期限付き移籍。
- 2022年7月、ガンバ大阪へ完全移籍で復帰。
目次
サッカーと英語学習の共通点は、環境と努力が上達に繋がること
三木:サッカー選手としてご活躍されながら、さらに1年間のトライズのカリキュラムをこなされて、お疲れではないかと思います。食野さん、本日はありがとうございます。食野選手:ありがとうございます。
三木:食野さんはトライズで英語学習をスタートして9カ月目にはVERSANTスコア44点を取得されました。優れたアスリートであることと英語学習で成果を上げることは似ているのではないかと考えています。食野さんにとって、英語学習とサッカーを極めることの共通点はありますか?
食野選手:サッカーも英語学習も、苦手なトレーニングにも取り組まなければいけないという面では一緒かと思います。例えば、僕は走るのが苦手ですが、サッカーには必要不可欠なトレーニングです。
もちろん海外に行けば日本語は通じませんから、会話をするためには英語の勉強をしなければいけない環境です。ですから、結局やらなければいけないところが似ていて、その努力が上達に繋がってきたのかなと思います。
英語を使うには自分から話す積極性が必要
三木:食野さんはポルトガルのチームへ移籍されましたが、そもそもポルトガルでは、日常的に英語が使われていますか?食野選手:ポルトガルという国自体で見ると、皆さんポルトガル語を話しますが、大体は英語も話すことができます。
チームのコーチやスタッフも全員がポルトガル人でしたが、英語が上手な方もいましたし、最低限の英語を話せます。ヨーロッパ圏には英語を話せる選手が多いので、僕自身も英語でコミュニケーションを取っていました。
三木:サッカー選手だけではなく、町中でも英語が使われているのですか?
食野選手:僕はリスボンに住んでいたのですが、さまざまな国から観光客が来るという影響もあって、ほとんどの人は英語を話せます。町中で買い物をしていてポルトガル語は話せないと言えば、英語で話し掛けてくれます。
三木:とりあえず英語ができれば、サッカーの世界でも日常生活でも暮らせるというイメージですね。チームには、他の国籍の選手もいらっしゃるのですか?
食野選手:ブラジル人の選手もいましたが、ポルトガルとブラジルは言語が同じなので、英語は話せませんでした。チーム内では半々というイメージです。ブラジル人の選手は、ポルトガル語を話せればポルトガルでプレーできるので、英語を話せないという人とのコミュニケーションは難しかったです。英語を介して通訳してもらうという感じですね。
三木:ちなみにリスボンで日本人と会うことはありましたか?
食野選手:チーム内に日本人は僕だけですが、レストランでオーナーをされている方や、日系のショップなどでチラホラ見掛けることはありました。
三木:それでは、完全な英語環境で生活されていたのですね。
食野選手:そうですね。ただ、ポルトガルは英語が公用語ではなく、周りではポルトガル語が飛び交っているので、僕から話さなければ英語を使うことはできません。そういう意味では、難しさも感じました。
三木:積極性が必要だということですね。
サッカーも英語学習も基礎が大事
三木さん:トライズのプログラムは、スピーキングのトレーニングとしてパターンプラクティス、リスニングトレーニングのシャドーイング、そしてネイティブコーチとの実践レッスンという三つに分解されています。それぞれメニューを組んで学習されたと思いますが、サッカーでも最低限このトレーニングをしようなど、英語学習との類似点はありますか?食野選手:やはり、基礎は大事です。僕も小さいときは、サッカーの基礎練習を反復していました。英語学習でも、単語やシャドーイングなど基礎の反復は重要だと思います。シャドーイングという言葉はトライズで初めて聞いたのですが、繰り返すことで英語の口の動かし方に慣れることができました。
三木:サッカーの基礎練習はシャドーイングやフレーズのパターンプラクティス、そして試合はネイティブコーチとのレッスンというイメージかもしれませんね。
食野選手:そうですね。ポルトガル人と英語で会話をしていても母国語ではないので、文法も違いますし、発音もネイティブではありません。そういう意味では、ネイティブコーチと話すことができたのは、僕の中ですごく大きかったです。
三木:非常にうれしいです。ネイティブコーチとのレッスンでは、主にどのようなテーマでお話しされていますか?
食野選手:最初はサッカー選手としての会話から始まり、徐々に日常で使える単語や文法を教えてもらいました。
三木:英語学習スタート時の文法力・単語力・スピーキング力はいかがでしたか?
食野選手:文法は、中学校1~2年生レベルを使える程度です。単語も同様で、リスニングは全くでした。初めて海外でプレーをしたのはスコットランドでしたが、そのときは全く英語は話せませんでしたね。
三木:スコットランドなまりですから、日本人が聞いている英語とは、また違いますよね。
食野選手:そう言われていたのですが、まず英語自体が分からないので、当時は、なまっているのかも分からないほどでした。今は、分かると思います。
三木:単語帳を一生懸命に学習なさっていて、きっと全部で3,000語は超えていると思います。単語を覚えるコツはありますか?
食野選手:『チャンクで英単語』などの教材を使いましたが、とにかくたくさん覚えて、忘れたら覚えての繰り返しで、少しずつ覚えている範囲が増えていくというスタイルでした。
三木:私は単語を覚えるのが嫌で、覚えずに済む方法はないかなと常々考えていたのですが、途中で単語を覚えるのはもう嫌だ、やめようと思われることはありませんでしたか? 何か工夫されたことがあったのでしょうか?
食野選手:僕の場合は文法が苦手だったので、初めは単語さえ覚えておけば通じるだろうと思っていました。それで、分からない単語があればすぐに調べたりして学習していました。ただ、調べればすぐ頭には入るのですが、“get”など熟語となる単語の使い方には悩まされました。基礎はあると自覚していましたが、応用編ぐらいから難しくなりましたね。
三木:基礎練習で文法と単語が身に付けば、次はシャドーイングで聞くというフェーズですが、シャドーイングでご苦労されたことはありますか?
食野選手:易しいレベルの教材から与えていただいて、だんだんレベルが上がっていくという形が僕にはすごく合っていて、そのおかげであまり苦労したという印象はありません。成長に合わせていただいたと思います。
伝えられなかったことが、自分の言葉で伝えられるように
三木:今までに、トライズ以外の英会話教室に通われたことはありますか?食野選手:いえ、全くありません。中学校のときに学習塾に通っていたぐらいです。
三木:トライズの一つのポイントは個別にカスタマイズしたレッスンです。普通の英会話教室であれば、カテゴリーとしては「英会話」か「ビジネス」、そこに「上級」・「初級」といったレベルの違いしかありません。トライズでサッカーに特化した学習をしたことは、食野さんにとって役立ちましたか?
食野選手:そこが僕にとって本当にありがたかった部分です。今までは思っていても言葉にできなかったことや、ある場面で要求したいプレーを英語で伝えられないことで、もったいない思いをすることもありました。それをネイティブコーチと話すことで、その言葉が自分のものになるのはありがたかったです。実際にサッカーをしているネイティブコーチとレッスンさせていただいたので助かりましたし、自分の中で幅が広がりました。
三木:ピッチでは、「もう少し近づけ」「ここで引きつけろ」など、そのような声掛けもされるのでしょうか?
食野選手:そうですね。「ここに来てほしい」、「このシチュエーションならここにボールを出してくれ」、「僕はこうしたい」など、そのようなことも伝えられるようになりました。
三木:トレーナーに体調を伝える際は、いかがでしたか?
食野選手:ポルトガルに行ってすぐ怪我をしてしまったのですが、最初は自分のコンディションや痛い箇所、痛さ、限度を言えませんでした。でも、レッスンしていく中で徐々に伝えられるようになりました。
三木:ジーンと痛い、動かせないぐらい痛い、我慢できるけれど痛いなど、痛さの種類もさまざまですよね。
食野選手:そうですね。自分の感じていた痛さのレベルを、「とても痛い」「少し痛い」「違和感を感じる」というように、大まかな使い分けで話せるようになったことが良かったです。
チームミーティングで細部まで英語が聞き取れるようになった
三木:チームの中では、どのような局面で英語を使われましたか?食野選手:まずは、ミーティングでの戦術の説明です。コーチに英語で通訳してもらっていたのですが、メンタル面、戦術面も含めて、どのような雰囲気で監督が話しているのか理解できるようになりました。試合の改善点を細かく話す監督だったので、細部まで英語を聞き取れたのは良かったです。
三木:素晴らしいです。英語が話せる・話せないは、戦術面の理解に大きく影響してきますか?
食野選手:そうですね。そこが理解できなければ輪に入れませんし、評価してもらえないということもあって、非常に重要です。
チームメイトとは英語を通じて家族のような関係に
三木:聞くだけではなく、意見を求められて話す機会もあるのでしょうか?食野選手:監督やコーチと話すことはあまりありませんでしたが、チームメイトとはジョークを言い合ったりしていましたし、プライベートでは日本について聞かれて説明することもよくありました。
三木:日本について、どのようなことを質問されるのでしょうか?
食野選手:食べ物についてですね。やはり、お寿司はポルトガルでも人気で、「日本のお寿司もこうなの?」と尋ねられるのですが、日本はもっと美味しいから、一度日本に来た方が良いよと伝えていました。それから、東京や大阪の交通渋滞、人の多さ、ビルの高さはポルトガルではあまり見られない光景なので、みんな動画を見ては珍しがって「これは本当?」と聞いてくることもありました。
三木:チームメイトとは食事に行ったり、家に招待したり、プライベートで友人としての交流はありますか? それとも、ライバルのような関係でしょうか。
食野選手:みんなフレンドリーで温かく、ライバルというよりは家族のようでした。
ヨーロッパではチーム内のコミュニケーションが豊富
三木:戦術の理解という観点からいえば、フォーメーションを固めるのか、機動的に展開するのか、日本のJリーグとヨーロッパのサッカーでは戦術の違いも背景にあるとは思います。同様に、コミュニケーションスタイルや監督と選手の関係は、日本とヨーロッパで異なりますか?食野選手:ヨーロッパのほうがコミュニケーション量が多くて、ロッカールームではジョークばかり言っていますし、試合中や合間のハーフタイムにも戦術について会話しています。日本ではそこまでしゃべる選手は少ないと感じますが、海外に行ったらずっとしゃべっているというのが最初に受けた印象です。
監督とコーチのコミュニケーションも多い気がします。日本のチームに比べると、5倍ぐらいの差があるのではないでしょうか。
三木:コミュニケーションの質はいかがですか。日本はトップダウンで決めてしまうようなイメージがありますが、ヨーロッパではインタラクションがあるのでしょうか?
食野選手:日本の縦社会にサッカーの世界を当てはめれば、監督は上の立場です。もちろんヨーロッパでも監督はリスペクトしていますが、ピッチ外ではフラットな人間関係になります。監督がみんなにご飯をごちそうしたり、誕生日を祝ったり、リスペクトした上でフラットに接する関係性は、すごく魅力的でした。監督と違う意見であっても、言いやすい環境です。
海外では自分の意見をはっきり伝えることが大事
三木:日本とコミュニケーションの量や質が違うというのは、日本とヨーロッパサッカーの世界では、前提としている共通認識が違うと思われることはありますか?食野選手:例えば日本では、キャプテンが「こうしていくぞ」と言えば、みんな何も言わず「よっしゃ行こう」と賛成してしまいがちですが、海外では意見を言わないということは賛成していると捉えられます。違うと思えば後から「いや、こうだった」と言うのではなく、そのときに伝える必要があります。空気を読むのではなくて、違うと思ったら「違う」と言いますね。
三木:むしろ言わないといけないということでしょうか?
食野選手:そうですね。言わなければ、自分の意見がないということになってしまいます。
海外に行く前に絶対に英語の勉強をした方が良い
三木:サッカー選手としては、海外で活躍する選手は必ずどこかで英語学習が必要になります。行く直前なのか、あらかじめ学習しておくべきか、サッカーで海外進出を目指す選手はどのタイミングで英語を学習すべきでしょうか。世界を目指す若い方々へのメッセージも込めて、ご意見をお聞かせください。食野選手:今は10年前と比べて、たくさんの日本人選手が海外に行っている状況ですし、10代の中学生・高校生にも将来は海外でプレーしたいと思っている選手がいると思います。僕自身は、行く前にもっと英語を勉強しておけば良かったと感じています。サッカー選手は練習が終わってから時間があるので、海外に行きたいと思うのであれば英語の勉強は絶対にしておいたほうがいいと思います。
三木:中学・高校の学生時代から、英語を勉強しておいたほうがよいのでしょうか?
食野選手:サッカー選手になりたくて、将来は海外でプレーしたいと思うのであれば、せめて英語だけは学生のうちから勉強しておいたほうがいいですし、僕自身もやっておけば良かったなと思っています。
海外の文化では「コミュニケーション=ボールを蹴る」くらい大切
三木:日本から海外に移籍された選手は、行けば絶対に英語を学習しないといけないので、皆さん努力されるのですが、行く前はなかなか忙しくてできないまま何となく終わってしまうという状況もあります。日本のJリーグは、海外に比べて忙しいのでしょうか?食野選手:誘惑はありますが、日本のほうが忙しいとは思いません。僕も10代のプロになりたての頃は、何かと言い訳して英語は海外に行ってからやればいいと思っていたのですが、土台を持っているか持っていないかで海外に行ってからチームに馴染む早さは全く違うと思います。どれだけコミュニケーションが大事かは、行ってみて身をもって感じました。過去の僕のように考えている若い選手がいれば、「英語はやっておけ」と伝えたいです。
三木:ぜひお伝えしたいです。サッカーで例えると、どの練習と同じぐらい大切でしょうか?
食野選手:これは個人的な考えですが、海外の文化では「コミュニケーション=ボールを蹴る」と言ってもいいくらい大切ではないかと思います。
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