お子様のインターナショナルスクールご入学を機に、社会人になって避けてきた英語に向き合う決意を固められたM様。トライズにたどり着いていただくまでの試行錯誤と、トライズでの3ヵ月間のご受講を通して得た手応えについて、じっくりお伺いしました。

先生や保護者とのやりとりは英語が基本

トライズの「インターナショナルスクール英語対策コース」のご受講は、お子様がインターナショナルスクールに通われ始めたことがきっかけだったのでしょうか。

そうですね。2021年の4月から週2回通っていたのですが、今年の4月から幼稚園で言う年少になり、本格的に週5日通い始めました。

入学時に面談などがなかったので、その当時英語の対策は必要ありませんでした。2歳の頃に1日体験に行き、その様子を見て「ぜひ行かせたい」と思い、ウェイティングを経てそのまま入学に至りました。

では、ご入学後に英語の必要性を感じられたということでしょうか。

実は昨年、子どもがインターナショナルスクールに入ったタイミングで、オンライン英会話を始めようと学習をスタートしたのですが、英語力の変化がほぼ感じられず、続きませんでした。

昨年は、毎日ノートで外国人の先生とコミュニケーションを取っていましたが、実際に会うのは週2日なので、何となく片言の英語で1年間をやり過ごしていました。ところが今年に入り、先生と会う頻度が週5日に増え、ノートもなくなってしまいました。事務的な連絡はLINEで行えるものの、今は対面での英語のコミュニケーションが基本になりました。

さらに、迎えの時間に英語を話すお母様と一緒になる機会も増え、たまに何を言っているか分からなかったり、言葉に窮したりする場面が出てきて、いよいよ英語にしっかり取り組まなければ、と感じ始めました。

スクールでは先生だけでなくスタッフの方々とのやりとりも、すべて英語で行われているのですか。

日本人のスタッフがいらして、事務的なことは日本語で伝えられたので、昨年はそれに甘えてしまいました。クラスにも、日本語を使える先生と英語メインの先生の二人がいらっしゃるで、選べば日本語で話すこともできます。

ただ、娘自身が英語で話すことが好きで、英語を母国語とされている先生とも一緒に話したかったことと、道を歩いていても外国の方に話し掛けてしまうので、親として「娘はこう言いたいんです」と英語で伝えることが増えてきました。それで、逃げてばかりいられない、しっかり話せるようになりたいなという思いが強まりました。

保護者にも外国人の方が多くいらっしゃるのですね。

新型コロナウイルスの影響で少し減り、まだ回復していないので全員で20人程度ですが、ネイティブの方の割合は約半分くらいです。

フリートークでは着地点が見えないのが悩み

M様ご自身は今まで、お仕事などで英語を使われる機会はありましたか。

私は残念ながら全くなく、中学校の英語で終わっています。高校の英語の時間もあまり覚えていなくて、そのまま使わずに何十年も過ごしてきました。

実は海外にもそこまで興味がなくて、ニューヨークには一度行きましたが、自発的に行ったわけではなく、仕事の招待で連れて行ってくれるなら行こうという感じでした。その時も、英語の話せる方がいたので、町でのやりとりぐらいで終わってしまい、帰国してもう少しやっておけばよかったなという繰り返しでした。

そのため、「聞き取れない」、「何を言っていいか分からず、言葉がすぐ出てこない」、「書いていることは分かっても、自分が使う表現が不自然でないか不安」という、大きく3つの悩みを持っていました。

英語に取り組もうと思い始めてから、どのような学習をされましたか。

最初は、娘のインターナショナルスクールへの入学がきっかけで英語を学ぼうと思い、ポッドキャストの番組を聞き始めました。番組で話されていた方もお子さんがいる日本人の女性だったので、親近感を覚え、その方が主催しているオンライン英会話レッスンを週1回1時間、3カ月間受講しました。

どのようなレッスンでしたか。

ネイティブ講師との完全なフリートークでした。事前に話したいことをノートに書いていても、30分が限界で、1時間も話すことがないなと感じました。講師の方は日本に留学に来ている話し好きの学生さんと、もう一人はとても静かな方でした。お二人とも良い方でしたが、フリートークのため何のための場なのか分からないまま時間だけが経ってしまっていたため、3カ月後に更新はしませんでした。毎回、ただ日本語で言いたいことを英語で書くだけで、どう学習すればいいか分からないままだったのも、継続の意味を見出せなかった大きな理由です。

その後は、NHKのラジオ英会話を聞いていましたが、暗記力も年々落ちている中、あまり話す力に繋がらないなと悶々と過ごしていました。

ネイティブとコンサルタントの存在が決め手

英語コーチングのトライズを受講するきっかけは何でしたか？

実はトライズの1年間のコースは以前から知っていたのですが、1日3時間のしっかりとした学習が1年もできるかなと、始める勇気がありませんでした。でも、インターナショナルスクール対策英語コースの存在を知り、3カ月ならまずやってみようと思えました。

カウンセリングでは、英語は学習時間をしっかり取らないと習得できないとはっきり言ってくださり、本気で話せるまでやろうとしているのだなと始める前に分かった点、加えて25分のレッスンなら何とか会話ができそうだなという点で、かなりハードルが下がりました。

オンライン英会話などでは東南アジア出身の講師も多いですが、私はそもそも英語の音に慣れていなかったので、ネイティブ講師だと聞きやすいかなと思ったんですよね。トライズの講師のように、英語が母国語の方に自然なフレーズを教えてもらいたいという気持ちもありました。

インターナショナルスクールには、さまざまな国の出身の先生がいらっしゃるのでしょうか。

現在は、イギリス、ニュージーランド、アメリカと日本のハーフの先生で、去年通っていたところはオーストラリア、香港の先生に加えて日本人の先生が補助で入ることもありました。フィリピンなど東南アジア出身の先生はいらっしゃいませんでした。

英語が母国語の講師からレッスンを受ける方が、M様が普段聞かれている英語の音とマッチするので学習効率も高かった、ということですね。

初心者だったので、まずは普段聞いているネイティブの英語に慣れたいと思いました。それから、日本人のコンサルタントがいるのが面白いというか、他にない特徴ではないかと感じました。

さらに、帰国子女ではなく勉強して話せるようになったという経験を持っている方々がほとんどだとお伺いして、英語が話せないもどかしさをどのように乗り越えていったかも聞けるのではないかと思い、それもトライズでの受講を決めた大きなポイントでした。

コンサルタントの熱量が継続の励みに

実際にトライズで受講を開始されてみていかがでしたか。

想像以上の熱量でした。週末・祝日は子どもと過ごすことが多かったり、疲れて寝てしまいなかなか時間が取れなかったりということもありました。

また、開始直後はレッスンで話せないな、どうしたらいいのかなと思うこともありました。その中で担当コンサルタントの方は、「時間が取れただけでもよしとしましょう」「フレーズを暗記する時は一緒に感情を付けると覚えやすいです」など、迷いや不安を乗り切るための具体的かつ明確なアドバイスをしてくださいました。「週末も応援しています」といった熱いメールもくださったので、慣れない学習に疲れて休もうかなと思った時でも、あと10分やろうと頑張れました。

また、日々のメールの中には面白いTipsもいろいろと付けてくださいました。特に、日本人とネイティブではうなずき方が違うという豆知識は、身近なネイティブのお母さんが普段あまりうなずかないのにはそういう理由があったのかと分かり、大変面白かったです。たくさんの教材やYouTubeがある中で、私に合うものを厳選して教えてくださったことも、その後自分で色々と検索して興味を広げるきっかけになりました。

2週間に1回のプログレスチェックでも、進め方に不安がないか毎回じっくり聞いてくださり、なぜここはこんなに長い一文なのか、なぜこの語句が入るのかといった細かなことも丁寧に説明しながら話してくださったので分かりやすかったです。途中で教材の変更を提案してくださり、日常会話で使う表現を聞く機会がより増えたことで、VERSANT®スピーキングテストでも聞き取りやすくなりました。私の事をよく考えてくれているのが分かり、とてもありがたかったです。

担当コンサルタントからのアドバイスも含めて、忙しい中で学習を進めるために工夫された点はありますか。

アプリですぐ聞ける教材を選んでいただいたので、子どもの習い事を見ている時間や、送り迎えの合間、家事の時間などでスピーキングを聞いて、ブツブツ声に出していました。ただ流れで聞いているだけでは覚えにくいので、なるべく止めながら話す癖をつけて練習しました。

シャドーイングは以前から取り組まれていましたか。

シャドーイングすると良いよと友達から聞いて一度はトライしてみたのですが、まず何の教材を使っていいか分からず、答え合わせもできないまま終わっていました。 トライズでは、シャドーイングのやり方が明確でしたし、担当コンサルタントから、ひとつひとつのステップに対する意義を教えていただいたので、今はこのためにこういうことをしているんだと意識しながらできました。

聞き取りやすいきれいな英語の教材からスタートして、少しずつ聞けるようになってきた後に、ネイティブの自然な日常会話の教材に変えてくださったので、型を知った上で、このように崩して話していいのだなと分かり、収穫が大きかったです。

ネイティブとの完全オリジナルなレッスン

ネイティブコーチ（講師）とはどのようなレッスンを行われましたか。

コーチの第一印象は、すごく真面目な雰囲気でした。レッスンでは私が話すのを待ってくれて、本当にスピーキングの時間なんだなと思いました。でも、以前のオンライン英会話のように聞く時間が多くなってしまうよりも良かったです。

また、子どものいるコーチを探してくださったので、より親近感とリアリティーを持った会話を考えて質問してくださり、明日すぐに使えるフレーズや話題が多く出たのも良かったです。

例えば送り迎えでのやりとりなど、ロールプレイ形式での会話練習もできましたか。

送り迎えや学校行事でのやりとり、学校の先生とのミーティング、習い事の先生との英語での会話、クラスにいる子どもに話し掛けられた時など、前半は私のリクエストを聞いていただきました。

自分で質問を考え、それをコーチが自然な言い方に直してくださったのですが、その際Respond・Add・Askという流れで組み立てるRAAテクニックを教えてくださいました。日本語では自然に口をつく言葉が英語だとすぐ出てこないのですが、会話の組み立てが明確になったので25分もすぐに終わります。初めに週末の話をして、そこからリクエストした3～5個のカテゴリーの質問をして答えていただき、その質問自体が不自然だなと思うところをチャットやその場で言い換えて直してくれるので、毎回、使えるフレーズ集がどんどん増えていきました。

日常に即した、完全にM様オリジナルのフレーズ集ですね。

ありがたいです。シチュエーションを網羅した後は、マークコーチが天候やローカルエリアの話は親同士も自然な会話でよく使うからと、面白いトピックに基づいて、自分では考えつかないような質問を立ててくださいました。ですから、後半は質問に対してまず自分の意見を伝え、RAAに沿って言いたいことを用意していくという形に変わっていきました。フレームワークが最初に提示されたのは、とても大きかったです。

フレームワークを使うと、この流れで次にこれを言おうとあらかじめ決められるので会話がスムーズに運びますよね。

はい、非常に役立ちました。日本語で意見を言う機会があまりない中で、英語では最初に意見を述べ、それから理由を言うので、普段は深く考えていなかったこともどう表現したらいいのかなと考えることができ、とても良い時間になりました。

自分から英語で話しかけられるように

受講中や受講修了後に、生活の中で何か手応えや変化は感じられていますか。

4つの場面で役立ったと感じています。1つ目は、まさに先週行ったインターナショナルスクールの面談です。日本語と英語のどちらで行うか選べるのですが、私はどちらでもよいとお伝えしました。そうしたところ、イギリスから来た先生との面談になり、準備をして臨みました。細かいことまでは突っ込んで聞けなかったのですが、その時間を過ごせたことは大きな自信になりました。何より、以前だったら日本語での面談をお願いしていたので、マインドの変化も感じました。

2つ目は、子ども同士が仲良くなった英語圏出身のお母さんと最寄り駅まで一緒に帰るようになったことです。今までであれば「用事があるので」と言って避けてしまっていたのですが、今は週1回習い事の前の30分程度、お店に入って4人で話すことができるようになりました。

3つ目はお迎えの時。今までは無言でいたのですが、先生を待つ間や帰り道に一緒になった英語圏出身の保護者の方に話し掛けることができるようになりました。

4つ目は、お友達に海外の方を紹介してあげるよと言われた時です。今までなら別にいいやと思っていたのですが、ぜひお願いしますと言えるようになりました。結果、紹介いただいた方を含め、3時間ほどお散歩しながら3人で話すこともできたんです。

英語に対する抵抗感から解き放たれたのですね。コミュニケーションを取ろうという姿勢が言語習得の早道なので、これからもさらに英語力を伸ばしていけそうですね！

そうなるように続けていきます！

他のスクールで効果のなかった方におすすめ

本コースはどのような方におすすめできますか。同じようなお悩みを抱えている方にアドバイスをお願いします。

自己流の英語学習や他の英会話スクールなどで、いまいち思うような成果が得られなかった方に、ぜひお勧めしたいです。期間内で無理のない目標を一緒に決めてくださるので、毎日やるべきことが明確になります。進捗もきちんと分かるので、継続することが楽しいですし成長が実感できます。

それから、お子さんと一緒に勉強したい、駐在で外国に行かざるを得ず残された期間が決まっているという方にも、期間内でここまで仕上げようというメソッドがあるので本当に良いと思います。私は初心者レベルですが、もともと英語を話せる方がステップアップされたい場合にも、その方に合った提案をしてくれると思います。私も3カ月ではなく半年ぐらい続けたかったです。

機会がございましたら、またぜひお待ちしています！最後に、トライズでの3カ月を終えて、今後さらなる目標はありますか。

「インターナショナルスクールの先生や保護者と自然な日常会話をして、自信を持ってコミュニケーションを行う」というのが3カ月間の目標で、もちろん日常会話でもっと話したいことはたくさんありますが、当初の目標は達成できました。

少しハードルは高いのですが、今後2～3年の間に海外で子育てができるよう、海外移住について具体的に動いていこうかなと思っています。海外のインターナショナルスクールには日本語で話せる先生がいないので、しっかりコミュニケーションを取れるということを、次のステップとして置いています。

今回トライズを受講していただき、英語学習を継続する楽しみを見出していただけたのは本当にうれしいです。海外移住の実現も応援しています！