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英会話スクール選びには勘違いがある

日本には、色々なスクールや教材があります。
しかしそこには、誤った英語学習法に基づくものが沢山あるのが事実です。
今回はその中から、マンツーマン英会話スクールに潜んでいる3つの勘違いをご紹介します。

簡単に英語がマスターできると謳うスクールや教材を選んで後悔する前に、
実は英語業界では常識の「真実」を知ってください。

1つ目の罠:

マンツーマンでネイティブと話せば英語が上達する。

「英会話と言えば、ネイティブとのレッスン。当スクールの資格を持ち経験豊富な選び抜かれたネイティブが、文法・語彙・発音も丁寧に指導します」

真実は…

文法・語彙なら、ひとりで勉強した方がはるかに効率的。

理由は簡単。 ただでさえも難しい文法・語彙・フレーズ・発音を、ネイティブから”英語”で習うのは困難を極めるからです。

例えば、英語で時制は「tense」、助動詞は、「auxiliary (verb)」、受動態は、「passive voice」、関係代名詞は、「relative pronoun」です。あなたはこの単語をご存知ですか?どれだけ丁寧にネイティブが教えくれても、わからない方が多いのではないでしょうか。 むしろ、文法、語彙やフレーズは自分で勉強した方がはるかに効率的なのです。

では、発音はどうでしょう。英会話の目的は”コミュニケーションを取ること”です。
実は世界中の英語話者の70%以上は非ネイティブとなっており、なまりのある発音で問題なくコミュニケーションを取ることができるのです。

ここでソフトバンクの孫社長のスピーチを見てください。

>>【参考】ソフトバンクの孫社長のスピーチ

どうでしょうか。カタカナ英語の発音ですが、これでスティーブ・ジョブズを説得できるのです。
想像してみてください。ネイティブから発音を矯正してもらいながら発音して、リスニングをすると共に英語の構文を作ることができるでしょうか?
発音の矯正は、英語でコミュニケーションできるレベルになってから行うことが、英語マスターへの近道なのです。

2つ目の罠:

マンツーマンなら自分に最適のレッスンをしてくれる。

「さまざまな場面を想定した練習ができる教材を提案します。また、持ち込み教材についても可能な限り対応します。」

真実は…

他の人と同じレッスンをされています。

マンツーマンといっても、教材やレッスンの内容はほぼ画一的。
あらかじめ用意されている限定的なパターンの中から、”強いて言えば”あなたに合っているものを提案されることになります。

こうした限界があるのは、多くのマンツーマン・レッスンのスクールは、日本各地の講師からいつでも誰でも受講生が振替可能なサービスだから。 講師があらゆる初対面の受講生に一定のサービスを提供するためには、すべてのスクールで共通の教材を使って、共通の内容のレッスンを行う必要があるのです。

実際、特に大手のマンツーマン・レッスンのスクールでは、講師には厳格なマニュアルが用意されており、そこから外れるレッスンが禁止されていることは珍しくありません。

例えば、あなたが「会計の専門家として会計に特化した英会話を学びたい」と言っても、多くの場合そのような教材は用意されておらず、一般的な英会話の教材を提案されるでしょう。 その時ビジネス関連の教材ならまだしも、会計とはまったく関係のない日常会話の教材を提案されることさえあります。

また、持ち込み教材に対応すると言っても、それに合わせてレッスンをしてくれるわけではなく、毎回自分で持っていって質問に答えてくれる形式になります。

マンツーマンの英会話スクールでも、標準化されたプログラム・教材でレッスンを提供しているだけなのです。

3つ目の罠:

週に1~2回のレッスンで英会話を習得できる。

「まず、週1回のレッスンで気軽に始められることからやりましょう」

真実は…

習得できたとしても、約29年かかります。

最先端の科学的な学習法でも、日本人が英語を習得するためには最短で2,200時間かかります。
学校教育やTOEIC対策で多くの日本人は1,000時間〜1,200時間は学習していますが、それでも社会人ならあと1,000時間も必要なのです。

さて、では週1回40分のレッスンを受けて、1,000時間学習するとどれくらいかかるでしょうか。

1,000時間=60,000分なので、60,000分÷40分=1,500週も必要です。
1年間52週として、毎週休みなく通って約29年です。
費用にすると、1コマ5000円としても750万円もかかります。現実的とは言えないでしょう。

もう少し、詳しく根拠を説明します。
アメリカ国務省付属の公的機関FSI(Foreign Service Institute)の調査では、英語話者が日本語や韓国語、中国語を習得するには最低でも2,200時間必要とされており、 日本語話者が英語を習得する際も同様の時間がかかります。
これは、アメリカの外交官などのハイレベル層が、最先端の理論に基づく第二言語習得プログラムを受けた場合の調査結果です。
どれだけ科学的に学習しても、数ヶ月では到底第二言語が話せるようにはならないのです。

>>【参考】Foreign Language Training(FSI・英語)

一つだけ朗報をお伝えすると、日本人は学校教育で1,200時間ほどは英語を学習しているので、社会人であれば必要なのは最短であと1,000時間です。
実際にトライズの全受講生のデータで、900~1,000時間の学習で、「海外出張で質疑応答を英語でできるレベル」に到達しています。

実際にこの罠にハマった経験のある、トライズ受講生のインタビューをご紹介します。

4つ以上の英会話スクールを転々としたが、聞き取れないし話せなかった。

- 吉田さま(コンサルタント)

これまでどのような英語学習をされたのでしょうか?

英語学習を始めたきっかけは、コンサルタントとして何かしら世界を舞台にした仕事をしたいと考えたことです。

自己学習の習慣を確実に身に付けたかったので、当初からコーチングスクールにフォーカスして選びました。
ただ、多くのコーチングスクールは2カ月のコースになっていて、コースが終了したあとに学習習慣を維持するのが難しかったですね。
結局、2~3年で4校以上のスクールを転々としました。

そんな中、トライズにご入会いただいたきっかけは何ですか?

最終的に行き着いたのが、1年という長めのプログラム期間を設定しているトライズだったんです。

さまざまなスクールに通った経験から、特にスピーキング力は2カ月という短いプログラムでは身に付かないと実感したため、その点でも1年という期間は大きな訴求ポイントでした。
実際に無料カウンセリングを受けたときも、客観的に自分の英語力を分析してもらえるなどとても印象がよく、1年間安心して続けられると確信しましたね。

実際にトライズをスタートされてみていかがでしたか?

入会時に設定した目標は「1年で自分の考えや想いを問題なく伝えられるようになり、ビジネスのディスカッションができるようになること」。
とはいえ、トライズ以前はTOEFL®などの試験対策を学習の中心に据えていたこともあり、ほとんど聞き取れないし話せないという状況でした。入会時のVERSANTは36点という結果でしたね。

そうした状態で最初に取り組んだのは、シャドーイングでは日常会話レベルの教材を使った英語の音と意味の紐づけ、スピーキングでは瞬間英作文(日本語の短文を一瞬で英訳していえるようにする短文暗唱)でした。 特に後者は、英文の構造を頭の中で組み立てる基礎回路を作るのに大変役立ちましたね。

おかげで、2回目に受けたVERSANTは47点と、1カ月で11点もアップできたんです。 スピーキングに特化した学習の重要性を実感しました。

成長を感じられる場面はありましたか?

転機になったのは、4カ月目頃から取り組んだ2冊のテキストでした。
シャドーイングのテキストは、洋画のセリフ集。
これまで聞き慣れていた学習者向けの英語音声とリアルな英会話のギャップに直面し、コンサルタントへの報告メールに「すごく大きな壁を感じます。大丈夫かなあ」と送ったのを覚えています。

ですが、だんだんと慣れてくると、ネイティブスピーカーの会話スピードや、音のつながり方・消え方がわかるようになって、後半には内容を楽しめるようにまでなりました。

スピーキングはいかがですか?

スピーキングは、ビジネスの複雑なシーン(交渉、クレーム対応など)をテーマにした大量の例文をすべて暗唱するトレーニング。
今では多くのフレーズが頭に染み付き、オンライン英会話レッスンでも、例文に使われていた表現やボキャブラリーがぽんと口をついて出るようになりました。
さらに、このテキストに取り組んでいる時期から、シャドーイングによるリスニング学習とスピーキング学習の相乗効果も感じられるようになりましたね。

例えば、洋画を見ているときにスピーキング学習で覚えた例文のフレーズを聞き取れるようになったんです。そのおかげで字幕なしでも洋画の内容を理解できるようになるなど、成長を実感していますね。

成長を実感している理由は何だと思いますか?

1年足らずですでにこれだけ学習効果を得られているのは、伴走してくれているコンサルタントのおかげだと感じています。
まず、目標と現状の課題を踏まえて、その時々でやるべき学習を明確に提示してもらえるので、とても学習を進めやすいですね。

例えば、洋画を使ったシャドーイングテキストでは、私自身は決して選ばないような映画を題材にしたものも選んでもらっているのですが、難易度はそのときの私に常にぴったりマッチしていると思います。

レベルにあった課題を提案されていたんですね。

あとは純粋な語学力を超えたコミュニケーションスキルについてのアドバイスも大変助かっています。

例えば、最近はスピーキング学習で、図やグラフを自分の言葉で説明するトレーニングをしていて、プログレスチェックではコンサルタントとロールプレイをするんです。
そのとき、私が説明するのに精いっぱいになり、早口でまくしたててしまっていると、コンサルタントが「相手の目を見て、一番重要なところは少しゆっくり目にいわないと伝わりにくいですよ」と指摘してくれたことがありました。

ほかにも、プログレスチェックのやり取りを録音して言い方のクセをチェックしてもらうなど、独学では得られない気付きが多々あります。

学習を継続できている理由はありますか?

トライズを始めて以降、学習時間が週20時間を切ったことは一度もありません。こうしたモチベーション維持の観点でも、やはりコンサルタントの存在が大きいですね。
毎日の報告メールが遅れると、コンサルタントから心配そうなメールが送られてくるので「心配をかけてはいけないな」という想いから机に向かうこともあります。

一度、仕事関係の付き合いが多い時期に学習時間がなかなか取れなかったことがあったのですが、「プログレスチェックで何もできなかったら、コンサルタントを悲しませてしまう」というプレッシャーから、プログレスチェックの夢まで見てしまったこともあります(笑)。

今後の課題や目標を教えてください。

トライズのプログラムも残り2カ月ほどとなり、VERSANTスコアは60点にまでアップしました。
これからの課題は、より高度な英語のディスカッションで、自分の価値を提供できるようになることですね。
おかげさまで英語力が大きく伸び、最近、グループレッスンを1つレベルの高いものに移行したのですが、まだついていくのに精いっぱいの状況です。

ディスカッションのテーマは、例えば「ファーストフード店を展開するクライアント企業が日本に進出したいと考えているが、コンサルタントチームとしてどのような提案をするか」といった、かなり現実のビジネスに近い内容
そうした場で、英語力の高いメンバーの意見を聞き、それに対する自分の意見をしっかり伝えられるようになることはもちろん、一歩引いて英語のディスカッションをマネジメントできるようになることも必要だと考えています。
議論の方向性や時間の使い方を提案したり、結論をまとめたりするのも、そのディスカッションで提供できる重要な価値ですよね。そのために、英語でのビジネススキルも身に付けていきたいと思っています。