受講生様一人一人のゴールに基づき、レッスンプランを設計。

【サポートスタッフ・インタビュー】

教務部 Josh Singh

<プロフィール>
  • アメリカ ニューユーク出身
  • 大学時代インターナショナルビジネスを専攻
  • アメリカで原子力発電の会社やミュージシャンのツアーマネージャーなどを経験
  • 現在は、ネイティブコンサルタントをしながら、教務部として新プログラムの開発に従事している

トライズには、英語上級者の受講生様がより英語力を高めるために日本人のコンサルタントだけでなく、ネイティブコンサルタントがいます。今回インタビューをしたJoshさんは、ネイティブコンサルタントを経験し、現在では、ネイティブコーチによるレッスンの品質管理や、レッスンの品質をより高めるためのプログラム開発を担当しています。

ネイティブコンサルタントとしての役割や、どのようにネイティブコーチのレッスンのクオリティを管理、向上させているか伺いました。

自己紹介

ジョシュと申します。ニューヨークのブルックリン出身です。
サンフランシスコの大学でインターナショナルビジネスを専攻していました。今はMBAで同じくインターナショナルビジネスを学んでいます。

日本には6年間住んでいて、3年間は大阪、3年間は東京で過ごしました。

トライズでは何年間働いていますか?

3年半働いています。まず大阪梅田センターでコーチとして働き、ネイティブコンサルタントとして難波センターと丸の内センターで勤務しました。今はトライズの教務部(Educational Affairs Department)に所属しています。

現在の仕事について教えていただけますか?

東京にいる間、半分はネイティブコンサルタントとして、半分は教務部のメンバーとして働いており、担当していた受講生の方が卒業していくにつれ、より教務部の仕事に注力するようになりました。今は新しいプログラム(Integrated Management System)の開発にも従事しています

他には、コーチトレーニングにも取り組んでいて、パフォーマンス向上のためのデータ分析業務を始めたばかりです

なぜトライズで働くことを決めたのですか?

当時大阪に住んでいて、その時はチェーン展開しているような英会話スクールで働くことにはあまり興味がありませんでした。それよりも、私のビジネスのバックグラウンドも活かして、日本人がインターナショナルビジネスに従事できるよう、スキルアップに貢献することに興味がありました

なので、世界で使える実践的な英語力を身につけるコーチング英会話のトライズは、最適な選択だったと思っています。

トライズに来る前は何をしていましたか?

日本では、いくつかの他の英会話スクールで働いていました。大きな問題があったわけではないのですが、私を感化するような刺激的な仕事ではありませんでしたね。

日本に来る前は原子力発電の会社で働いていて、またミュージシャンのツアーマネジャーをした経験もあります。

トライズで働くことの魅力は何ですか?

魅力はたくさんありますね。本社での仕事は、私にとって多くの日本語スピーカーと一緒に働く初めての機会でしたし、会社のバックグラウンドや三木社長の経験からも学ぶことがたくさんありました。

また、最も大きな魅力は受講生様の成長に貢献できることですね。トライズのほとんどの受講生様が、トライズ受講後に彼らのキャリアの中で、さらなる仕事のチャンスを掴んでいます

日本では多くの子供たちが、興味がないにもかかわらず英語を勉強させられていると聞きますが、それでは彼らにとってあまり意味がないと思っています。しかし私たちの受講生様は、成長したいというモチベーションが高く、それはトライズで達成した結果が彼らの人生における幸せに大いに影響するからです。私は、誰かの人生をより良くできるこの仕事に、とても満足しています。

ネイティブコンサルタントの仕事について

ネイティブコンサルティングを受ける全ての受講生様は、非常にハイレベルです。日本では、英語初心者から中級者を対象にしたチェーンの英会話スクールや英語プログラムは多くありますが、上級者のさらなる成長のためのプログラムは不足していると思います。

多くの受講生様が、文法や語彙力の向上という課題に直面しますが、「ほぼネイティブ」に近いレベルになるための最後のステップに必要なのは「自然な英語」であり、それはネイティブスピーカーと共に取り組まなければ、身につけるのは非常に難しいです。

なので、私たちが使用するものは全て、進捗チェックやフォローメールも含め、100%全て英語で行われます。このことは、受講生の方々が英語力向上の最後のハードルを越えることに役立っています。

※初心者・中級者を担当する日本人コンサルタントは、日本語でご対応いたします。

日本人コンサルタントとの違い

日本人コンサルタントは、受講生の方々のために素晴らしい仕事をしています。フレーズブックを使ったり、映画のシャドーイングなどを行ったりします。

ネイティブコンサルタントのプログラムは、全てのことを英語で行います。日本語は全く使いません。教科書は暗記ベースでなく、よりディスカッションを重視したものです。

「Factfulness」「Freakonomics(邦題:ヤバい経済学)」「Outliers(邦題:天才!成功する人々の法則)」など、日本でも人気な本を使用しています。最も注力しているのは、英語の「自然さ」を向上させることです。

コーチとして採用後のトレーニングでは、どんなことをしますか?

トライズの講師としての基本的なフィロソフィーを学びました。受講生様にできるだけ多く話してもらうこと、彼らにとって面白いレッスンをすること、受講生様の人生や仕事での出来事についてフォーカスすることなどです。

フィードバックシステムでは、受講生様が学習ページにアクセスしレッスン評価の専用フォームを使い、より詳細なフィードバックを報告することができます。

トライズのレッスンを担当するネイティブコーチは、しっかりとしたプロセスに基づきトレーニングされています。このタイプの受講生様にはどのようなレッスンが最も有効なのか、どのような教材を使用すれば最も成長を引き出せるのか、コンサルタント側とどう連携をとりチームとして働くかなどについて、トレーニングはコーチの理解に役立っています。

レッスンで日本人に英語を教えるときに気を付けていることは何ですか?

最も重要なのは、できるかぎり高いレベルまで受講生様を成長させることです

そのために、最初に受講生様のレベルを把握しておかないといけません。受講生様一人一人のレベルに基づき目指すゴールを設定し、またそのゴールに基づきレッスンプランを設計します。

いつも気を付けていることは、受講生様にできるだけ多く話してもらうことです。

彼らは通訳者、翻訳者になるために勉強しているのではないので、文法が間違っていても問題ありません。最も正しく、完璧で自然な単語を使っていなくても問題ありません。ゴールは、英語で相手とコミュニケーションとることです

トライズと他の英語スクールとの違い

他社のことを悪く言うわけではないですが、トライズのプログラムはいくつかの理由から、他のスクールよりもはるかに優れていると思っています。最も大きな理由は、私たちは受講生様のレベルを最初の段階から本当によく理解しているということです

そのレベルに基づき、どのように英語力を向上させていくか、どうすれば受講生様が目標に到達できるようになるかの的確なプランを提案できます。

また、同じコーチ、同じコンサルタントが1年間受講生様を担当するので、お互いによく理解し合うことができます。

固定されたプログラムではなく、例えば「今日はこの教科書の1ページから3ページをやりましょう」というのもOKです。また、受講生様の目標や実生活での出来事にフォーカスしているので、もし受講生様がプレゼンテーションを準備する必要があれば、「レッスンの中で練習しましょう」となりますし、交渉の予定があれば、「ロールプレイで対策しましょう」というようにレッスンを進めることができます。

ネイティブコーチ採用の基準

全てのコーチが大学を卒業しており、ネイティブスピーカーもしくはネイティブレベルのスピーカーです。

また英語講師の経験があるのはもちろんの事、他の業界でのビジネス経験や資格があることも重要視しています。例えば、MBAやCPA(公認会計士)、医療業界での経験などですね。

トライズの受講生様は、様々な業界の方がいますので、実際に同じ業界のビジネス経験があると、その経験を生かしたレッスン指導を行う事が可能になります。

トライズのレッスンと他スクールとの違い

ほとんどのスクールが「レッスンをカスタマイズする」と言っていますが、私たちは他のスクールとは違って自社教材を使用していません。 多くの英会話スクールが自社教材を販売することで利益を得ていますが、自社教材を使用する場合のデメリットは、コーチも受講生様も必ずその教材を使わざるをえないことです。

同じ教材を使用することになると、トライズのように目的やゴールに合わせて学習内容をカスタマイズすることは非常に難しいですトライズのコーチや受講生様は使用する教材を、一人一人のレベルや目的、ゴールに合わせて選ぶことができます

また選んだ教材のすべてを使用する必要もありませんし、本当に必要な部分や受講生様が興味のある部分だけをピックアップして使用するなど、アレンジして学習を進めることができます。

グループレッスンとプライベートレッスンの違いを教えてもらえますか?

プライベートレッスンは、オンラインで行われます。25分間のレッスンです。

グループレッスンは、新型コロナウイルスの感染拡大により現在はオンラインで行われていますが、状況が改善すればまたセンターで最大4名のレッスンが行われます。このグループレッスンのユニークなポイントは、自分に近いレベルのほかの受講生様とのコミュニケーションの機会を提供していることです。

私たちのレッスンは能力に合わせているので、グループ内で受講生様一人だけレベルが低い、逆に一人だけ高い、ということはありません。なので、受講生の方々は自分の成長のみならず、ほかの受講生様の成長も1年間を通して見ることができお互いに刺激しあったり支えあったりすることができます。

またグループレッスンには、他にもユニークな点があります。例えば、ミーティングや交渉などのビジネスロールプレイを多く行っています。

このようなミーティングに参加するだけでなくリードできるようになることが、受講生の方々のタスクのひとつです。このように実践的なレッスンでの成長の大きな可能性を他社に感じたことはなく、トライズならではのものだと思っています

学習進捗管理のための連携について

コンサルタントとネイティブコーチは、普段はメールや電話で連絡をとりあっています。そして数カ月おきに対面でミーティングを行い、受講生様の進捗について深く話し合います。

そこで、受講生様のプログラム内で何か変更が必要な点、例えば新しい教科書が必要、日常会話よりもビジネス英語にフォーカスしたほうが良い、などを共有します。受講生様によっては、コンサルタントの方が話しやすい、逆にコーチの方が話しやすいといった違いがあります。

なので、コンサルタントとコーチがいつも連携を取っておくことは非常に重要です。

日本人が英語力向上のためにすべきこと

まずは、もちろん練習です。新たな言語を学ぶことは、誰にとっても簡単ではありません。練習することで完璧に近づいていきます

二つ目は、「相手があなたを理解すること」がコミュニケーションのゴールである、と理解することです。もしあなたの英語が100%完璧でなくても、小さなミスがあっても、相手があなたのことを理解できれば問題ありません。

日本人の受講生様の弱点は何だと思いますか?それにどう対処していますか?

ほとんどの受講生様の弱点は、言語的な能力によるものではなく、自信によるものだと思っています。私が提案するのは、どんな機会にせよ、できるだけ多く英語を話すことです。

もし受講生様が駅に向かう際、地図を見ている外国人旅行者を見かけたとしましょう。そんな時にはぜひ、「Excuse me, do you need any help?」と声をかけてみましょう。このようにささいな機会でも、実生活の中で英語力を成長させられる、すばらしいチャンスとなると思います。

日本人受講生様が英語を学ぶうえで、メンタル面を強化することは不可欠ですか?

100%、そうだと思います。自信を持つということはとても重要です。

授業では、例えば私がアメリカの小さな町にいたと想像して、受講生様と接します。私は日本の文化を何も知らず、日本語学習の経験もありません。それでも私が受講生の方々の言うことを理解できれば、素晴らしいです。もし理解ができなければ、理解できるまで取り組み続けます。

日本人はシャイで、発音を気にしすぎる傾向にあると言われますが、そのことについてどう思われますか?

先ほどもお話しした通り、受講生の方々は通訳者になるわけではありません。

なので、日本人的な発音でも問題ありません。もちろん、受講生様のことはできる限り成長させたいですし、ネイティブのようなハイレベルな英語に近づけたいとも思います。

しかし、最も重要なのはコミュニケーションです。なので、完璧な言葉選びができていなくても、日本人的なアクセントでも、相手が理解さえすれば、大丈夫です。

1年間の英語学習の必要性

最低でも1年間は必要だと思います。 言語学習には個人差があり、ある人は他の人に比べて得意な場合もあります。そういった人はスポンジのように、ほかの国に行ってその言語を使用する環境に身を置いただけで、吸収するように言語を習得していきます。

ですが、私の場合は違います。私は日本語を一生懸命、毎日勉強しなければ覚えられません。

そして、ほとんどの受講生様が私と同様に、毎日英語を勉強する必要があると思います。1年間でも充分なハイレベルにまで到達できると思いますが、新たな言語を学ぶことには終わりがありません。

毎日の練習の中で新しい学びがあります。トライズを卒業した後でさえ、受講生の方々は人生の中で学ぶことがあり、成長しつづける必要があります。

なぜトライズでは1年間勉強を継続できるのでしょうか?

いくつか理由があると思います。1つは、私たちのプログラムです。受講生様は常に、彼らの目標に向けて勉強します。

トライズのプログラムは私たちコーチやコンサルタントのサポートによって進められます。例えば、毎日フォローメールが送られたり、コンサルタントにより隔週で進捗チェックが行われたり、週3回レッスンがあります。

そして、コーチとコンサルタントのメインタスクのひとつは、受講生様のモチベーションを高く維持することです。

それは難しいことですが、私たちは英語力が思うように伸びない時や、受講生の方々のモチベーションが下がってしまうことをよく理解しています。成長というものは、スタートからゴールまで一直線ではありません。途中で失敗してしまうこともたくさんあります。その失敗を乗り越えて練習を続けることが、何よりも重要なスキルです。

受講生様との印象的なエピソード

私がネイティブコンサルタントをしていたある受講生様は、スピーキングテストのVersantのスコアが66からのスタートでした。これは、ほぼネイティブのような、非常に高いレベルです。

「彼をさらに成長させるために、どう貢献できるのだろうか」と、私は少し心配していました。ですが、彼はスコアを5、6ポイント伸ばすことができ、最終的に71か72でプログラムを終了しました。

現在、彼は非常に高いレベルの海外の大学で働いていて、全ての授業や研究を英語で行っています。

サンフランシスコのオンラインツアーについて

6月24日開催 「世界の観光地をツアー案内するオンラインイベント”Dream Now, Travel Later”」 詳しくはコチラから

多くの受講生様とトライズのスタッフは、このコロナの状況に少し不安を抱いていたと思います。受講生様の中には、出張やプライベートでの海外旅行のために英語を学びたいという人も多くいました。なので、トライズでは、「旅行」に関するイベントを開催したいと考えていました。

サンフランシスコやニューヨーク、シドニーについて、誰でもインターネットで多くの情報が収集できます。ですが私たちは、それらの都市について、何かローカル視点の情報を提供したいと思いました。

もし受講生の方々がそれらの都市に実際に行くことができたら、より楽しんでくれると思います。このイベントはオンラインで行われ、三木社長も夜の部に参加されました。サンフランシスコのツアープレゼンテーションと、そのあとの現地についての会話は、すべて英語で行われました。

多くの受講生様とトライズのスタッフは、このコロナの状況に少し不安を抱いていたと思います。受講生様の中には、出張やプライベートでの海外旅行のために英語を学びたいという人も多くいました。なので、トライズでは、「旅行」に関するイベントを開催したいと考えていました。

英語を勉強している方へメッセージ

目標実現のために最も重要なポイントは、「Journey(旅)」だと思います。最初から最後までスムーズな道のりではないですし、必ずしも成功ばかりではありません。

「今日は忙しかったから勉強したくないな」「家に帰ってリラックスしたいな」、そう思ってしまうことは自然なことです。最も重要なポイントは、「できることなら勉強したくない」という気持ちのときにでも、進み続けることです。

あなたが一日20分間勉強したとして、もしかするとその20分の間に、今後の人生で使っていけるような重要なことを学べるかもしれません。なので私は、英語学習は短距離走ではなく、長距離走のようなものだと思っています