英語の勉強で歌を取り入れるのは子供だけ?歌で覚えるメリットとは?
「歌で英語を学ぶ」と聞くと、英語の幼児教育を思い浮かべるかもしれませんね。
確かに大学生や社会人の英語学習と聞くと、単語学習や文法知識を学んだり、オンライン英会話で会話の実践力を養うイメージをお持ちかもしれません。
しかし、英語の勉強に歌で覚える行程を取り入れることは、実は大人の英語学習にも大きなメリットがあります。
この記事では、そんな「歌で覚える英語学習」についてお伝えしていきます。
この記事を読み終わる頃には、お好きな洋楽や英語の上手いアーティストの楽曲を聴くたびに、あなたの英語力の糧にする術を理解出来ているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
英語の勉強に歌を取り入れるメリットとは?
大人の英語学習で歌を取り入れると、以下の事を期待出来ます。
- スピーキング力の向上
- リスニング力の向上
- リーディング力の向上
これらの事が期待出来る根拠としては、より良質な英語の発音に触れることが出来ることが挙げられます。
さらに、好きな英語の曲を覚えて口ずさむことで、あなた自身の発音力の向上も見込めるというわけですね。
スピーキング力の向上
発音力が向上すれば、スピーキング力の向上が期待出来ます。より自然な英語の発音が出来るようになれば、相手にも自分の英語が正しくハッキリと伝わるようになるからです。
前述もしましたが、英語で歌われた曲を聴くことで、より自然な英語の発音に馴染むことが出来ます。
さらに、その曲を口ずさむことで、シャドーイング(※)と似た効果を得ることが出来ます。
※シャドーイングとは、リスニングの音声を流し、聞こえた音声の後を追うように自分が発音していく、英語上級者も好んでする勉強法。
リスニング力の向上
発音力の向上はリスニング力向上の貢献にも期待出来ます。
発音力が向上して、英語の正しい発音を意識出来るようになれば、聞き取る際もそれだけ敏感に聞き取れるからですね。
特に日本人が苦手としやすいLとRの聞き分けや、SとTHの聞き分けについても、自分の舌で発音するイメージをもって聞くことが出来れば、より正確に聞き分けることが出来るというわけです。
リーディング力の向上
英語の音楽を聴くことは、リーディング力の向上にも貢献します。
なぜなら、音楽が流れるスピードで、英文の文頭から理解していく意識が身につくからです。
これもシャドーイングと同じ理屈ですね。
英語が苦手な方は、日本語とは語順が違う英語を読む際に、一旦英文を最後まで読んでから日本語に変換するために後ろから読んでいく傾向があります。
「返り読み」というやつですね。
この返り読みをしている状態から、英語を英語のまま理解して読んでいくことが出来るようになると、かなり英文を読むスピードが上がります。
特に好きな英語の曲であれば、何度も聴くことで歌詞を覚えるのも苦ではなくなりますし、歌詞の和訳を見て楽曲の世界観に入り込みながら、その英文が何を言っているのかを知ることが出来ます。
このように、シャドーイングと似た効果を期待出来るので、リーディング力の向上にも期待が持てると言うことが出来ますね。
デメリット
英語の歌を取り入れることでは出来ない事もあります。
それは正しい英語の発音を理解していないと効果的ではないという点です。
日本語の歌でも、メロディーに乗るとアクセントが変わることってありますよね?
同じように、英語の歌でもメロディーによって発音が変化することはよくあります。
なので、英語の勉強法として英語の歌を取り入れる際にはあからかじめ英語の発音について、基礎的な発音の法則を理解している必要があるというわけです。
逆に言えば、基礎的な発音の知識さえあれば、ご自身の好きな英語の歌を聴くたびに上述したメリットを得る期待が持てるということ。
英単語や英文法と違って、意識するだけですぐに実践出来る内容なので、ここでしっかりと意識してみましょう。
正しい発音を学ぶ
英語の正しい発音知識さえあれば、メロディーによってイントネーションが変わっていても正しく英語を認知することが出来ます。
発音の知識とは言うものの、意識するポイントはそんなに多くありませんし、丸暗記をする必要もありません。
ご自身のお好きな英語の歌を聴いている時に、「ここはこの法則に従って、こういう発音になっているんだなぁ」と感覚に刷り込んでいく形で少しずつ体得していけばOKです。
覚えるべき発音の知識は、大きく以下の2つに分けられます。
- LとRの区別、THとSの区別
- 発音の音声変化
1.LとRの区別、THとSの区別
LとRの区別、THとSの区別は多くの日本人が苦手とするところです。
なぜなら、LとRは「ラ行」、THとSは「サ行」で統一されているからですね。
実際に英語圏では日本人の英語を聞いて「Engrish」と揶揄されるという話もよく聞きます。
つまり、実際に英語圏でこれらの区別が出来ていないと、ネイティブスピーカーにとって不便だと言うことがわかりますね。
しかし、多くの日本人が抱えるこの問題は、いとも簡単に短期間で解決することが出来ます。
それは、自分が英語を発音する際…自分の好きな英語の歌を口ずさんでいる時などに、意識して発音するということです。
LとR、そしてSとTHの発音の違いについて、とてもわかりやすく解説された動画があります。
LとRの発音について↓
超わかりやすいLとRの発音の仕方!《サマー先生の英語発音講座#6》 @YouTubeより
THの発音について↓
「Th」の発音の完全版!ちょっとしたコツでマスターできます!《サマー先生の英語発音講座#22》@YouTubeより
このように、明確に口の使い方に差があるんですね。
これを意識した上で、ご自身の好きな英語の歌を口ずさむ時にくどいくらいに意識して発音してみてください。
口パクでも大きな効果があります。
L,R,THが来る度に、その部分だけゆっくりになっても良いので意識して発音してみてください。
これだけで、日本人英語学習者の中でもかなり発音が得意だと言えるレベルになります。
英語の歌を聴いたり歌ったりする時の英語の上達度も段違いで変わってくるのでぜひ取り入れて欲しいです。
2.発音の音声変化
ここからは少し上級編です。
上級編ではありますが、出来るようになると格段に英語の実力が伸びる方法で、かつ意識していれば少しずつ確実に上達していく方法なのでぜひ取り入れて欲しい方法です。
英語には、特定の条件が満たされると、発音が変化する「音声変化」という概念があります。
「Water→ワラァー」
「Take it→テイキッ」
などがそうですね。
多くの日本人や、英語が得意な上級者でさえ感覚に頼ってこれらの音声変化を処理していることが多いですが、この音声変化にはしっかりとした法則があります。
音の連結、消失、フラップのT、弱形と強形といった法則がそれにあたりますね。
Googleなどで「英語 音声変化」で検索すれば、良質な記事がいくつかヒットします。
それを見た上で、↓のような動画で、実際にどんな変化が起こっているのかを体感しましょう。
【たった10分】発音が劇的に変わる4つの法則(音の変化) @YouTubeより
繰り返しお伝えするようですが、これらの法則を丸暗記する必要はありません。
ご自身が英語の歌やリスニング音声を聴く際に、「ここがこの発音になっているのは、この法則に基づいたからだ。」という意識を持つことで、無意識に刷り込んでいくような形で上達していきます。
この意識があると、かなりのレベルで英語の歌から発音を学ぶことが出来るのでぜひ取り入れてみてください。
まとめ
この記事では、大人の英語の勉強で、英語の歌を取り入れるメリットを以下の点からお伝えしました。
- 英語の歌を取り入れることで、発音力の向上によるスピーキング力、リスニング力、リーディング力の向上を期待出来る
- 英語の歌はメロディーによるアクセントなどの変化で、正しいアクセントなどではない場合があるので注意が必要
- LとR、SとTHの発音の区別や、英語の音声変化について知っておくことで、英語の歌からより正確に発音の技術を磨くことが出来る。
英語の勉強に歌を取り入れる事は、英語を英語のまま理解したり、英語らしい発音を身に着けるのにとても役に立ちます。
ぜひこの記事でお伝えしたことを活かして、ご自身の好きな英語の歌を用いて効果的に英語力を養っていってくださいね。
最後に
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トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。