子供の英語教育はいつから始めるべきか?早期英語学習のメリット
日本でも近年のグローバル化により、英語でのコミュニケーションが求められるようになりました。また外国人労働者や外国人観光客の増加を伴い、これからますます英語を使う機会が増えていくとされています。
そんななか、子供の将来を考えて、英語をしっかりと学んでほしいという方も多いのではないでしょうか。こちらでは、英語の早期教育についてメリットやデメリットをご紹介し、子供の英語教育はいつから始めるべきかを考えていきたいと思います。
目次
日本の学校ではいつから英語を学ぶ?
はじめに日本の学校ではいつから英語を学ぶかを見ていきましょう。現在、日本の学校では、小学3年生から「外国語活動」という課程が始まります。
外国語活動とは、外国語の音や基本的な表現に慣れ親しむことを目的としたカリキュラムですが、これまでは小学5年生、6年生を対象に行われていました。それが2020年の学習指導要領の改訂によって、外国語活動の対称が小学3年生、4年生に変更されました。
関連記事:小学校から英語教育が開始?具体的に何を学んでいるの?詳しく解説
これにより、日本の子どもは英語を小学3年生(9歳)から学ぶことになっています。ちなみに小学5年生、6年生は「外国語」という教科として英語を学習しています。
外国語活動 | 外国語 | |
対象 | 小学3年生、4年生 | 小学5年生、6年生 |
授業時間 | 1コマ45分、年間35コマ | 1コマ45分、年間70コマ |
評価 | なし | あり |
外国はいつから英語教育が始まるのか
日本人の英語力は、先進国の中でもかなり低いとされていますが、ほかの国の英語教育事情はどのようになっているのでしょうか。
文部科学省は「諸外国における小学校段階の英語教育の状況」という資料を公開していますが、それによると、ほとんどの国が小学3年生から、はやいところでは1年生から英語教育を始めています。
どの国もEF EPI(英語能力指数)ランキングで日本よりも高く、早期教育というのも英語力に関係があるかもしれません。
開始学年 | 授業時間 | |
中国 | 小学3年生 | 30分、週4回以上 |
韓国 | 小学3年生 | 40分、週2回 |
台湾 | 小学3年生 | 40分、週2回 |
ドイツ | 小学1年生~ ※州で異なる | 45分、週2回 |
フランス | 小学1年生 | 60分、週1、2回 |
タイ | 小学1年生 | 60分、週2~4回 |
インド | 小学1年生~ ※州で異なる | 1日30分 |
早期英語教育のメリット
英語は、2020年より小学3年生から学ぶようになりますが、それより早く英語学習を始めるという選択もできます。こちらでは、早期英語教育のメリットについてご紹介していきたいと思います。
幼少期は英語を吸収しやすい
1つ目のメリットは、英語を吸収しやすいというもの。0歳~10歳のころは、脳が最も盛んに発達すると言われ、ことばの学習能力が非常に高い時期でもあります。
「スポンジのように」という表現がありますが、この時期に英語を学習すると、どんどんことばを吸収していきます。また、人の耳は5歳までにその機能が出来上がるとされており、この期間に英語をたくさん聞いているとリスニングにかなり有利です。
日本人にとって「L」と「R」を聞きとりにくいというのもその音を区別する耳にできていないためで、幼少期に英語を聞いていると、その音を区別できる耳をつくることができます。
実用性のある英語が身につく
2つ目のメリットは、使える英語が身につくという点にあります。わたしたちの中学や高校で学ぶ英語は、読み書きが中心です。
実際に英語でコミュニケーションを取るということは少なく、英語を話すためというよりは、受験のために英語を勉強したという方がほとんどではないでしょうか。そしてそういう目的で学んだ英語は、受験が終わると一気に失われてしまいます。
しかし、幼児期の学習にはこのような勉強という感覚はありません。相手に伝えるため、相手をわかるため、といったコミュニケーションを取るための英語を学んでいきます。
そのため、早期学習では、知識としてではなく、コミュニケーションを目的とした「実用性のある英語」が身につきます。
英語学習の時間を持てる
3つ目のメリットは、英語学習をできる時間を持てるというもの。英語の習得には、どのくらいたくさん英語に触れられるかがとても重要で、何千という膨大な時間を過ごすことなしに英語を身につけることはできません。
しかし実際のところ、留学でもしないかぎり、そのような時間を英語学習に割くことはなかなか難しいのではないでしょうか。それが幼少期であれば、一定期間を英語漬けで過ごすことはできないことではないと思います。
しかも幼時期は、前述したように語学において大切な耳ができる時期ですので、英語を集中して学習できる最もよいタイミングといえます。
進学、就職で有利になる
4つ目のメリットは、進学、就職に有利という点です。高校や大学受験において高い英語力があればかなりのアドバンテージとなりますし、近年は英語力を求める日本企業も増えています。
そのような企業では英語力というのは就職やキャリアアップでかなりの武器となるのは間違いありません。中には、さまざまな国籍の社員を採用しているグローバル企業もあり、社内で英語が飛び交うという会社も増えています。
そのような場所では、早期英語教育によって得られる英語力だけでなく、公用語である英語を通じて得られる国際的なものの見方や考え方が大きくものをいうのではないでしょうか。
デメリットは?どっちつかずにならないの?
英語の早期学習には、日本語も英語も中途半端になるのではという声があります。ところが異なる言語は、脳の異なる部分で処理されるため、言葉がどっちつかずになるということはありません。
たとえば「あのミュージックがいい」というように、幼児期にことばが混同してしまうのは、単に語彙の少なさにあります。
ただし、2つの言語を学習している子供は、日本語だけを学んでいる子供より日本語が劣り、英語だけ学んでいる子供より英語力が劣るという傾向があるのも事実です。しかしこれは学習を継続していると解決できる問題です。
それよりも日本語と英語の2つの言語から情報を得られるということのほうが、さまざまな場所から情報を得られるという点で大きなメリットがあります。
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子供の英語教育はいつから始めるべきか
これまで、英語の早期学習のメリットをお伝えしてきましたが、それでは実際に英語教育はいつから始めるべきなのでしょうか。
結論から言うと、早ければ早いほうがいいです。とくに英語学習において大切な耳は5歳までに音域が決まるとされているので、そのあいだに多くの英語を聞いて耳を慣れさせるといのはかなり重要です。
また、この期間における英語教育はバイリンガルの条件でもあります。ただし、ただ英語を聞かせるといいというわけではありません。さまざまな語彙を積極的に盛り込む必要がありますし、英語で「話す」という環境をつくる必要があります。
また、英語の学習は「読み、書き」も同じくらい大切なので、きちんとしたスクールで学ぶ必要があります。
これまでご紹介したように、英語の早期教育にはいくつものメリットがありますが、費用をはじめ、子供のモチベーションの低下など、継続が難しいという点もあります。
ただ、それでも子供の英語学習に大きなメリットがあると感じる方は、継続することを念頭において、きちんとしたカリキュラムのもとの早期学習をご検討ください。
まとめ
こちらでは、英語の早期学習についていろいろとご紹介してきました。グローバル化に伴い、英語の必要性というのはますます高くなっています。子供に英語を学ばせるべきかお悩みの方は、ぜひこちらでご紹介した内容を参考にしてみてください。
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プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
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目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。