海外移住に必要なIELTSスコアは?イギリス・カナダなど国別まとめ
海外への移住には、ビザの取得が欠かせません。そして英語圏の国におけるビザ取得の際に求められるのが英語力です。
英語力の証明には、IELTS、TOEFL、PTEなどのスコアが求められます。そして数ある英語資格試験の中でも、英語圏の国への移住に最も用いられるのがIELTSです。また求められるIELTSスコアは、国やビザの種類によって異なります。
そこで今回は、海外移住に必要なIELTSスコアを、国やビザの種類別にまとめました。
記事を最後までチェックすれば、「この国にIELTSスコアを使って移住をするには、このビザでこのスコアが必要」といったことが分かりますよ。
英語圏への海外移住を検討している方の参考になるはずです。
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IELTSスコアは海外移住時のビザ発行のために必要
アメリカ以外の主な英語圏の国へ海外移住をする際は、英語力の証明にIELTSスコアを活用できます。
IELTSには、アカデミック・モジュールと、ジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類があり、海外移住の際に必要となるのはジェネラル・トレーニング・モジュールです。
アカデミック・モジュールは英語圏の国への留学や進学の際に必要とされます。
また必要なIELTSスコアは、国やどのビザを取得して海外移住をするのかによって異なります。
海外移住に必要なIELTSスコアまとめ
以下4つの国へ海外移住をする際に必要なIELTSスコアを、ビザの種類別にまとめました。
- オーストラリア
- ニュージーランド
- イギリス
- カナダ
それぞれ詳しく解説します。
オーストラリア
オーストラリアへの移住では、以下いずれかのビザを取得しなければなりません。
- 技術独立永住ビザ
- 一時的技能不足ビザ
- 配偶者ビザ
「技術独立永住ビザ」は、最も一般的なオーストラリアの永住ビザです。スポンサーや推薦者がいなくても申請できます。技術独立永住ビザの取得には、4セクション全てでIELTS6.0以上のスコアが必要です。
「一時的技能不足ビザ」は、オーストラリア国外に居住する熟練技術者を対象とした就労ビザです。申請には、オーストラリア企業からの推薦または招致が欠かせません。一時的技能不足ビザの取得には、IELTS5.0以上のスコアが必要です。また4セクション全てにおいて、スコアが4.5を上回っている必要があります。
「配偶者ビザ」は、オーストラリア市民または永住権保有者と婚姻関係にある方を対象とした永住ビザです。配偶者ビザでは、英語力の証明は不要です。
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ニュージーランド
ニュージーランドへの移住では、以下いずれかのビザを取得しなければなりません。
- Skilled Migrant(技能移民)
- Business(ビジネス)
- Parent(両親)
- Residence from Work(就労からの定住)
「Skilled Migrant(技能移民)」では、IELTS6.5以上のスコアが必要です。また申請者のパートナーや子供も、IELTS5.0以上のスコアが必要です。
「Business(ビジネス)」では、申請者の属性によって、求められるIELTSスコアは異なります。事業者の場合はIELTS5.0以上、起業家の場合はIELTS4.0以上、投資家の場合はIELTS3.0以上のスコアが必要です。申請者のパートナーや16歳以上の子供も、IELTS4.0以上のスコアが必要です。
「Parent(両親)」は永住権を持つ移住者が両親の永住権をサポートするためのビザです。「呼び寄せビザ」とも呼ばれます。Parent(両親)ビザの取得には、IELTSの4つ以上のセクションで4.0以上のスコアが必要です。
「Residence from Work(就労からの定住)」では、申請者、パートナー、子供がIELTS5.0以上のスコアを取得する必要があります。
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イギリス
イギリスへの移住にIELTSを活用する際は、IELTSジェネラル・トレーニング・モジュールではなく、IELTS for UKVIという試験を受けなければなりません。
IELTS for UKVIは「IELTS for UK Visas and Immigration」の略で、イギリスへのビザ申請に必要な英語能力証明テストとして、イギリス政府に正式に認可された試験のことです。試験の概要については、IELTSジェネラル・トレーニング・モジュールと変わりません。
イギリスへの移住では、以下いずれかのビザを取得しなければなりません。
- Tier1(起業家)
- Tier1(大学卒業生起業家)
- Tier2(一般)
- Tier2(宗教活動家)
- Tier2(スポーツ選手)
「Tier1(起業家)」は、国での起業または事業買収、および事業運営への参加を望む高度技能者を対象としています。IELTS4.0以上のスコアが必要です。
「Tier1(大学卒業生起業家)」は、英国での起業を望む新卒者を対象としています。IELTS4.0以上のスコアが必要です。
「Tier2(一般)」は、就職先をすでに見つけている技能を持った移住者を対象としています。IELTS4.0以上のスコアが必要です。
「Tier2(宗教活動家)」は、英国の宗教団体で採用が決まっている場合(例:牧師、布教者、聖職者など)に申請できるビザです。IELTS5.5以上のスコアが必要です。
「Tier2(スポーツ選手)」英国でスポーツの発展に重要な貢献を果たせる一流のスポーツ関係者やコーチを対象としています。申請者は、各スポーツ分野の最高レベルにあると国際的に認められていなければなりません。IELTS4.0以上のスコアが必要です。
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カナダ
カナダへの移住では、以下いずれかのビザを取得しなければなりません。
- 熟練労働者プログラム(Federal Skilled Worker Program)
- カナダ経験クラス(Canadian Experience Class)
「熟練労働者プログラム(Federal Skilled Worker Program)」は30歳未満で、高等教育レベル、外国での仕事の経験、英語またはフランス語の十分な語学力を備えた候補者のための選択肢です。 IELTS6.0以上のスコアが必要です。
「カナダ経験クラス(Canadian Experience Class)」は、一定の条件を満たした熟練労働者(スキルド・ワーカー)に永住権申請の権利を与え、その権利を用いた申請を6か月程度の短期間で審査するという制度です。IELTS5.0〜6.0以上のスコアが必要です。
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まとめ
海外移住に必要なIELTSスコアを、国やビザの種類別にまとめました。
国やビザの種類によっては、IELTS4.0程度で海外移住できるケースもあります。しかし海外で不自由なく生活を送るためには、最低でもIELTS6.0以上は取得しておきたいところです。
IELTSを一度も受験したことがない方で、TOEICやTOEFL、英検など他の英語資格試験を受けたことがある方は、ぜひ以下の記事をチェックしてみてください。あなたの今の英語力がIELTS何点相当なのかが分かりますよ。
関連記事:IELTSスコア別のレベル一覧!留学等の目安と仕組み、TOEICへの換算まとめ
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