ケンブリッジ英検とは?レベルや難易度、過去問の入手方法などについて解説
「英検は知っているけど、ケンブリッジ英検って何?」「ケンブリッジってなんだか凄そうだけど、レベルや難易度はどのくらいなの?」とお悩みではありませんか。
ケンブリッジ英検は、ケンブリッジ大学英語検定機構が運営する、世界で通用する英語試験です。
今回は、ケンブリッジ英検の概要やレベル、難易度、過去問の有無、対策方法について詳しく解説します。
記事を最後までチェックすれば、TOEICや英検である程度のスコアを取っている方の次の目標が見つかるだけでなく、目標達成に向けてどんなアクションを取ればいいのかが明確になりますよ。
ケンブリッジ英検とは?
ケンブリッジ英検は、世界130ヵ国以上で年間250万人以上の人が受験している英語試験です。
ケンブリッジ英検の運営元は、CEFRの開発に携わったケンブリッジ大学英語検定機構です。よってケンブリッジ英検はCEFRと整合性が高い試験となっています。(詳しくは次の項目で解説します)
日本において、ケンブリッジ英検はメジャーな試験ではありません。TOEICや英検の方が知名度は高いですよね。しかし世界的には、TOEICや英検よりもケンブリッジ英検の方が知名度が高いです。
またケンブリッジ英検では、英語4技能を測定します。ケンブリッジ英検には5レベル8種類の試験があり、受験料は以下の通りです。
試験の種類 | 受験料 |
A2 Key
A2 Key for Schools |
12,400円 |
B1 Preliminary
B1Preliminary for Schools |
14,600円 |
B2 First
B2 First for Schools |
22,850円 |
C1 Advanced | 25,050円 |
C2 Proficiency | 26,850円 |
※料金は全て税抜です。
上記の料金は2023年度のものです。料金は年度によって変更されることがあるので、公式サイトをチェックしてみましょう。
「for Schools」と書かれた試験は、中高生を対象に作られた試験です。難易度は一切変わりませんが、中高生の受験者に配慮した試験内容となっています。
ケンブリッジ英検5つのレベルを難易度別に紹介
ケンブリッジ英検には、5つのレベルがあります。まずは各レベルの英語力について表にまとめました。
レベル | 試験の種類 | 英語力 |
最上級 | C2 Proficiency (CPE) | 聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。 |
上級 | C1 Advanced(CAE) | いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。 |
中上級 | B2 First(FCE) | 自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。 |
初中級 | B1 Preliminary (PET) | 仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。 |
初級 | A2 Key(KET) | ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。 |
またケンブリッジ英検の試験難易度を、CEFRと他の英語資格試験(英検、TOEIC、TOEFL、IELTS)に換算した表は、以下の通りです。
レベル | CEFR | ケンブリッジ英検 | 英検 | TOEIC | TOEFL | IELTS |
最上級
Proficient |
C2 | C2
(CPE) |
990 | 110-120 | 8.5-9.0 | |
上級
Advanced |
C1 | C1
(CAE) |
1級 | 900 | 100-110 | 7.0-8.0 |
中上級
Upper-Intermediate |
B2 | B2
(FCE) |
2級-準1級 | 700-800 | 70-80 | 5.5-6.0 |
中級
Intermediate |
B1 | B1
(PET) |
準2級 | 500-600 | 45-55 | 4.0 – 5.0 |
初級
Pre-Intermediate |
A2 | A2
(KET) |
3級 | 400-500 | 35-45 | 3.0-4.0 |
初級
Elementary |
A1 | 5級-4級 | 200-300 | 1.5-4.0 | ||
初心者
Beginner |
200未満 | 1.0-1.5 |
ケンブリッジ英検を受験する方で、上記いずれかの試験をすでに受験したことがある方は、自分が持っているスコアや級に該当するケンブリッジ英検の試験よりワンランク上のものを受験してみるといいですよ。
ケンブリッジ英検の対策方法
ケンブリッジ英検の対策では、以下の順番での勉強をおすすめします。
- 英文法
- 語彙
- 技能別の対策
- 公式問題集
流れとしては、まずは英語の基礎固めを行い、少しずつ本番に近い問題を解いていくといったイメージです。
ケンブリッジ英検対策用の文法書や単語帳は、現状出版されていません。よって文法書は中高6年間の文法が学べるものを、単語帳は英検やTOEFL対策用の単語帳で、受験するケンブリッジ英検と同じCEFRのレベルに該当するものを用意しましょう。
TOEFL対策用のおすすめ単語帳については、以下の記事で詳しくまとめています。
関連記事:【初心者OK】TOEFL対策におすすめの単語帳5選と単語の覚え方を解説
続いては、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングと技能別の対策を行います。おすすめは「Ready for First 3rd Edition Workbook + Audio CD Pack without Key (Ready for Series)」という参考書です。
ケンブリッジ英検B2(FCE)の英語4技能を1冊で対策できます。技能別の対策を終えた後は、問題集を使って本番形式の模擬試験を行いましょう。おすすめは「Cambridge English First: Four Practice Tests for Cambridge English: First Fce (Collins English for Exams)」です。
ケンブリッジ英検に過去問はある?
英語の資格試験対策をする際には、過去問があると便利ですよね。英検のように過去問がある試験もあれば、TOEICのように過去問がない試験もあります。
結論、ケンブリッジ英検には、過去問はありません。よってケンブリッジ英検の対策には、市販の参考書を使った学習が有効です。
ただしケンブリッジ英検は日本における知名度が低いこともあり、日本語版の教材はあまり多くありません。よって場合によっては英語で作られた教材を使用することも視野に入れるべきでしょう。
CEFR B2以上の英語力があるのでしたら、英語の教材でも学習を進められるはずです。
もしくは、英検やTOEFLといったケンブリッジ英検とは別の試験対策用の参考書を使うというのも選択肢の1つです。問題形式等は異なっても、必要とされる英語力はほとんど同じですからね。
他の英語試験の参考書については、以下の記事で詳しくまとめています。
- 関連記事:【初心者〜上級者まで】TOEFL対策におすすめの参考書5選と選び方まとめ
- 関連記事:【初心者OK】IELTS対策におすすめの参考書10選【ジャンル・セクション別】
- 関連記事:【2023年最新版】TOEIC参考書おすすめランキング12選【目標スコア別】
まとめ
ケンブリッジ英検の概要やレベル、難易度、過去問の有無、対策方法について解説しました。
ケンブリッジ英検は、すでにTOEICや英検で高得点や難関級を取得しており、さらなる高みを目指したい方におすすめの試験です。
英語4技能の能力を高め、使える英語力を身につけたい方は、ぜひケンブリッジ英検の受験を検討してみてください。
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それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。