IELTSスコア別のレベル一覧!留学等の目安と仕組み、TOEICへの換算まとめ
世界で通用する英語の資格試験IELTS。
「名前は聞いたことあるけど英検やTOEICと比べて知名度が低いし、どのくらいのスコアを目指せばいいのかいまいち分からないな」とお悩みではありませんか?
そこで本記事では、IELTSのスコアを9つの段階に分けて、レベルや留学等に必要なスコアの目安を紹介しています。
記事を最後までチェックすれば、IELTSスコア別の英語力や、あなたがどのスコアを目指してIELTS対策を行えば良いのかが分かりますよ。
目次
IELTSとは?
IELTSとは、International English Language Testing Systemの略で、日本国外への留学や移住の際に必要とされる英語の資格試験です。
IELTSには、アカデミックモジュールとジェネラルモジュールの2つの種類があります。アカデミックモジュールは海外留学をしたい方、ジェネラルモジュールは海外への移住を検討している方のための試験です。
IELTSの受験形式には、ペーパー形式とコンピューター形式があります。受験料はペーパー形式が25,380円で、コンピューター形式が26,400円です。
IELTSの試験概要については、以下の記事でより詳しくまとめています。
関連記事:IELTSとは?概要や受験のメリット・デメリットを解説!
IELTSスコアの仕組み
IELTSでは、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能を各1〜9点のバンドスコアで評価します。バンドスコアは0.5刻みです。
また4技能のバンドスコアの平均をオーバーオールと呼びます。算出されたオーバーオールの小数点以下の数字が0以上0.25未満の場合は切り捨て、0.25以上0.75未満の場合は0.5と換算、0.75以上の場合は切り上げます。
例:4技能のバンドスコアが以下の数値だった場合のオーバーオールは、(6+6.5+5.5+7)÷4=6.25=6.5
- リスニング:6
- リーディング:6.5
- ライティング:5.5
- スピーキング:7
IELTSスコア別のレベル一覧
1〜9の17段階(0.5刻み)で評価されるIELTS。各スコアのレベルはどのくらいなのでしょうか。表にまとめました。
9 | エキスパート・ユーザー | 英語を自由自在に使いこなす能力を有する。適切、正確、流暢、完全な理解力もある。 |
8 | 非常に優秀なユーザー | 不正確さや不適切さがみられるが、英語を自由自在に使いこなす能力を有している。慣れない状況下では誤解が生じる可能性もある。込み入った議論にも対応できる。 |
7 | 優秀なユーザー | 不正確さや不適切さがみられ、また状況によっては誤解が生ずる可能性もあるが、英語を使いこなす能力を有する。複雑な言葉遣いにも概ね対応でき、詳細な論理を理解できる。 |
6 | 有能なユーザー | 不正確さ、不適切さ、誤解もみられるが、概ね効果的に英語を使いこなす能力を有する。特に、慣れた状況下では、かなり複雑な言葉遣いの使用と理解ができる。 |
5 | 中程度のユーザー | 不完全だが英語を使う能力を有しており、ほとんどの状況でおおまかな意味を把握することができる。ただし、間違いを犯すことも多い。自身の専門分野では、基本的なコミュニケーションを取ることが可能。 |
4 | 限定的なユーザー | 慣れた状況においてのみ、基本的能力を発揮できる。理解力、表現力の問題が頻繁にみられる。複雑な言葉遣いはできない。 |
3 | 非常に限定的なユーザー | 非常に慣れた状況において、一般的な意味のみを伝え、理解することができる。コミュニケーションの断絶が頻発する。 |
2 | 散発的ユーザー | 慣れた状況下で、その場の必要性に対処するため、極めて基本的な情報を片言で伝える以外、現実的なコミュニケーションをとることは不可能。英語の会話や文章を理解することは困難である。 |
1 | 非ユーザー | 単語の羅列のみで、基本的に英語を使用する能力を有していない。 |
0 | 試験放棄 | 必要情報が提供されていない。 |
(引用:IELTS 9段階評価(バンドスコア))
IELTS各スコアのレベルに関する詳細については、以下の記事でまとめています。目標とするIELTSスコアのレベルについて、詳しくチェックしてみましょう。
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IELTSスコアの目安は?海外留学・海外移住・就職活動・大学入試に必要なスコアまとめ
IELTSは、海外留学・海外移住・就職活動・大学入試の際に役立ちます。
それぞれどのくらいのスコアが必要なのでしょうか?目安をまとめました。
海外留学
海外の大学や大学院へ留学する際は、TOEFLスコアかIELTSスコアが求められることが大半です。
アメリカの大学や大学院ではTOEFLスコア、それ以外の英語圏の国の大学や大学院ではIELTSスコアの提出を求められることが多いです。
TOEFLとIELTSの違いについては、以下の記事で詳しくまとめています。
関連記事:TOEFLとIELTSの違いを比較!どっちを受ければいいの?換算表も紹介
留学時に求められるIELTSスコアは、国や大学によって異なりますが、大まかな目安となるスコアを国別にまとめました。
- カナダ:6.0〜7.0
- オーストラリア:6.0〜7.0
- ニュージーランド:5.5〜6.5
- イギリス:6.0〜7.5
- アメリカ:5.5〜7.0
オックスフォードやハーバード、マサチューセッツなどの難関大学の場合は、7.0以上のIELTSスコアを必要とされる場合が大半です。
国や大学、大学院によって求められるIELTSスコアに差はありますが、まずは6.0以上を目指して勉強をしてみるといいでしょう。
関連記事:IELTS6.0のレベル・勉強時間・勉強方法完全まとめ
海外移住
英語圏の国へ移住(永住権申請含む)をする際は、IELTSスコアが求められるケースが多いです。
例えばオーストラリアへの移住では、IELTSの全セクションで6.0以上のスコアが必須です。移住ではなく就労ビザを取得する際も、タイプによって違いはありますがIELTSの全セクションで5.0以上のスコアが求められます。
またニュージーランドへの移住でも、IELTSスコアが求められます。例えばニュージーランドで就労ののちに定住する場合は、申請者本人はオーバーオール5.0以上、申請者のパートナーと子供にも同様にオーバーオール5.0以上のIELTSスコアが求められます。
また技能移民の場合は、申請者本人はオーバーオール6.5以上、申請者のパートナーと子供にはオーバーオール5.0以上のIELTSスコアが求められます。
就職活動
就職活動で英語力をアピールしたいのであれば、IELTS6.0以上を目指しましょう。
ただし日本国内の一般企業では、IELTSの知名度がそれほど高くありません。面接官がIELTSについて知らなければ、頑張ってIELTSスコアを取得しても意味がありません。
一方で海外事業を展開していたり、外資系企業、業務に英語を使う職種の場合は、IELTSスコアは大きく役立ちます。
またIELTSは、英語圏の国で特に知名度が高い試験です。日本では英語の試験と言えばTOEICですが、海外ではTOEICよりもIELTSやTOEFLの方が知名度が高いです。
よって海外での就職活動にもIELTSは役立ちます。
大学入試
IELTSスコアを取得していれば、大学入試が有利になるケースもあります。
具体的には以下のような優遇が受けられます。
- 出願資格の獲得
- 英語試験免除
- 入試の総合得点に加算
- 英語試験の得点に加算
- 判定優遇、合否参考
大学によってIELTSスコアが使えるかどうかが異なるので、事前に確認をしておきましょう。
求められるIELTSスコアは大学によって異なります。
例えば芝浦工業大学や東京理科大学では、全学部において、IELTS4.0以上のスコアを取得していることで出願資格が得られます。
また学習院大学国際社会学部では、IELTS7.0以上のスコアを取得していることで、総合得点に加算されます。
IELTSスコア換算表!TOEIC・英検・TOEFLとの比較
日本ではIELTS以外にも、TOEIC・英検・TOEFLといった試験が受けられています。
これらの試験の級やスコアと、IELTSスコアの換算表をまとめました。
IELTS | TOEFL iBT | TOEIC | 英検 |
9.0 | 118〜120 | ||
8.5 | 115〜117 | ||
8.0 | 110〜114 | ||
7.5 | 102〜109 | 970〜990 | |
7.0 | 94〜101 | 870〜970 | 1級 |
6.5 | 79〜93 | 820〜870 | |
6.0 | 60〜78 | 740〜820 | 準1級 |
5.5 | 46〜59 | 600〜740 | |
5.0 | 35〜345 | 550〜600 | 2級 |
4.5 | 32〜34 | 500〜550 | |
4.0 | 〜31 | 450〜500 | 準2級 |
3.5 | 300〜440 | ||
3.0 | 290〜300 | 3級 | |
2.5 | 270〜290 | ||
2.0 | 260〜270 | 4級 | |
1.5 | 100〜260 | 5級 |
まとめ:IELTS対策なら英語コーチング「トライズ」
IELTSスコアの目安について解説しました。
あなたがどのスコアを目指してIELTS対策に臨めば良いのか、明確になったのではないでしょうか。
目指すべきスコアが決まったら、早速IELTS対策を始めましょう。
IELTSスコアを海外移住や海外留学に活用する場合は、最低でもIELTS6.0以上のスコアが必要です。以下の記事で、より詳しい勉強法をチェックしてみてください。
- 関連記事:IELTS6.0のレベル・勉強時間・勉強方法完全まとめ
- 関連記事:IELTS 6.5の難易度・レベルはどのくらい?勉強法やTOEICとの換算について解説
- 関連記事:IELTS7.0のレベルや取得するための勉強方法まとめ
また「IELTS対策をしたいけど仕事や学校との両立が難しい」「独学が苦手なので不安」「目標とするIELTSスコアを達成したい」という方は、英語コーチングスクールのトライズがおすすめです。トライズでは、IELTSの対策コースを提供しておりします。
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トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
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目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。