プロ通訳士も勧めるメソッド「リプロダクション」とは?長い英語もスラスラ出てくるようになる勉強法を解説
プロ通訳の強化メソッドがベースになった英語の勉強方法「リプロダクション」をご存知ですか?
リプロダクションは、練習すれば独学でも英語を実用レベルで話すことが期待できる優れた勉強方法です。
この記事では、通訳メソッドがベースになった勉強方法「リプロダクション」についてお伝えします。
目次
リプロダクションとは?どんな勉強方法なの?
リプロダクションとは、大まかな展開が記されたイラスト(4コママンガみたいな感じです)を見て、見た展開を英語で説明していく勉強方法です。
英検3級〜英検準1級の2次試験(面接試験)を受けたことがある人はピンと来やすいかもしれませんね。
そうです。問題カードを見てイラストを英語で説明する「あの方式」を使って実践する勉強法です。
英検の2次試験(面接試験)を経験したことがない人でも、後述するシンプルなやり方で実践できるので安心して取り組めますよ。
リプロダクションをすると、何故英語が上手くなるの?
リプロダクションで英語を勉強すると、「日本語を介さず、英語を英語のまま口から出す力」が養われるため英語がグッと上手になります。
リプロダクションはイラストから展開を連想して英語で説明していきます。
日本語と英語とでは、語順、文法ともに大きく違いますから、イラストから直接英語を連想することで「英語を英語の語順のまま、英語のルールだけを考えて英文を生み出す」というプロセスを踏むので、日本語から変換されない分だけ英語が口から出てくるのが速くなります。
「英語を英語のまま理解する技術」は、英会話だけでなくリーディング(読解)やリスニング(聞き取り)でも絶大な力を発揮する優れた技術です。
以上の点から、リプロダクションをすることで「英語を英語のまま理解する技術」が養われて、英語が上手くなると言えます。
リプロダクションで英語が上手くなるのはズバリこんな人だ!
リプロダクションをして英語がグンと伸びる人の特徴は、ズバリ以下のような人です。
- 短い文章は作れるが、長い文章での説明が苦手。
- 話すときに「日本語を英語に訳している」という感覚があり、スムーズな英会話が出来ない。
順番に見ていきましょう。
1.長い文章での説明が苦手
英会話をする時、「This is a 〇〇(コレは〇〇だ。)、It is for 〇〇(〇〇をするものだ)…」といった感じで短い文章が連続してしまいがちではありませんか?
英会話をしている時に、自分の話す英語は短く、相手に話してもらっている時間が長い人もそうです。
こうした「短い文章は作れるけど、長い文章で説明するのは苦手」な人は、リプロダクションを行うことで、以下のことができるようになります。
- 自分の伝えたいことを
- 一文で
- 詳細に、適切に伝えられる
これは日本語とは違う、英語の「話の骨格を話してから、より詳細な情報を付け加えていく思考回路」に慣れていくからです。
2.「日本語を英語に訳している」感覚で、スムーズな英会話が出来ない
頭の中に日本語が浮かんで、その日本語を英語に訳している感覚の人は、リプロダクションをすることで「英語を英語のまま話す」技術が身につきます。
これは前項「リプロダクションをすると、何故英語が上手くなるの?」でお伝えしたとおりです。
日本語を介さずに「英語を英語の語順のまま、英語のルールだけを考えて英文を生み出す」ことで、スムーズに英会話が成り立つわけですね。
リプロダクションで英語が上手くなるまでのたった4つのステップ
リプロダクションは複雑な勉強方法を必要としません。
たった4つのステップであなたの英語力を上達させてくれます。
STEP 1 : 日本語訳を読み、英語へ訳していく
まずは150~200 ワード程度の英文を用意して、その日本語訳を見ながら英語に直していきましょう。
「ちょっと待てよ!日本語を介さずに、英語を英語のまま考えられるって言ったじゃないか!」と思ったあなた、大丈夫です。まだSTEP1の段階なので、これ以降のステップでちゃんと日本語を介さず英語を話す訓練ができます。
ここでのポイントは「自分が英語に訳せる部分、訳せない部分を把握すること」です。
「自分はこの表現が出来るんだな。逆に、こういう表現は出来ていなかったんだな。」と意識することで、英作文や英会話の手段がグッと広がります。
STEP 2:英文を確認する
STEP 1で訳した英文から、知らなかった表現(英単語や英熟語)をチェックして、スラスラと理解できるようにしましょう。
リプロダクションだけでなく英語の勉強全てで必要なプロセスですが、これを行うことで得られる成果は非常に大きいものです。
STEP 3:シャドーイング・リピーティング
シャドーイング・リーディングと呼ばれる、音声を使った練習で表現を定着させます。
特にシャドーイングについてはやり方や効果を詳しくお伝えしている記事があるのでぜひ↓も参考にしてください。
関連記事:【初心者向け】シャドーイングとは?3つの効果と勉強方法(やり方)を解説
関連記事:シャドーイングにおすすめの参考書・教材7選【英会話・大学受験・TOEICに対応】
リピーティングでは、2秒間より短い意味のかたまり(チャンクと呼ばれます)でスラッシュ(/←このマークで区切ります)を引いて練習すると良いですよ。
関連記事:リピーティングとは?やり方やおすすめ教材、シャドーイングとの違いを徹底解説
STEP 4:ストーリーを再現
仕上げにリプロダクションの真髄(しんずい)である「ストーリーの再現」をしていきます。
この時、日本語訳は見ずに行います。
日本語訳の代わりにイラストを見ながらストーリーを再現することで、目に見たイメージを日本語を介さずに英語で説明する思考プロセスを養えます。
リプロダクションをする時のポイント
リプロダクションを実践する時、特に前項でお伝えしたSTEP4を実践する際に、以下の2つの方法で取り組めます。
- セリフをそのまま再現する
- 第3者目線でリポートするように再現する(※上級者向け)
順番に見ていきましょう。
1.セリフをそのまま再現する
基本はSTEP1で英訳したセリフを再現します。
こちらの方が難易度が低く、また英文を構築する思考回路が養われる勉強方法です。
2.第3者目線でリポートするように再現する(※上級者向け)
こちらは「より実践向け」のトレーニングです。
イラストを見て第3者の目線からリポートをする意識で再現する方法で練習すると、より「英語を英語のまま話している」という臨場感をもって練習できます。
英語は「日本語が通じない外国人を相手にしている」という臨場感をもって臨むと、格段に練習の効果が上がります。
自信のある方やリプロダクションに慣れてきた方はぜひ挑戦してみてください。
リプロダクションを練習できる優れた教材はコレだ
リプロダクションは、練習用の英文のほか、説明する題材となるイラストが必要になります。イラストを用意するのは少し大変ですよね。
そんなリプロダクションを効果的に練習できる教材は以下の通りです。
英語リプロダクショントレーニング入門編
CD 付 英語リプロダクショントレーニング入門編: 通訳メソッドで、話す力が飛躍的にのびる!
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英語リプロダクション トレーニング
CD 付 英語リプロダクション トレーニング 短期間で飛躍的に話せるようになる! (CD book)
英語リプロダクショントレーニング ビジネス編
CD 付 英語リプロダクショントレーニング ビジネス編: 通訳メソッドだから「確実に話せる」を実感できる! (CD BOOK)
↑どれも「リプロダクショントレーニング」をすることを想定して作られている非常に優れた教材です。
入門編からビジネス英語編までシリーズがあるので、身に着けたい英語ごとに取り組めるのもおすすめポイントですね。
3冊とも「通訳メソッド」を用いてリプロダクションを練習できる優れた教材だといえます。
まとめ
この記事では、プロ通訳の強化メソッドがベースになっている優れた勉強方法「リプロダクション」についてお伝えしました。
ここまでお読みのあなたは、なぜリプロダクションが英会話力を飛躍的に向上させるのか、そして具体的に何に取り組めばいいのかまで知っていて、あとは実際に練習に取り組めば良いだけの状態になっているでしょう。
この記事でお伝えしたことが、あなたの英語学習をより充実したものにできたら幸いです。
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受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。