関係代名詞と関係副詞の違いとは?わかりやすく例文付きで解説
英語学習を進める中で、「関係代名詞」と「関係副詞」の違いに戸惑ったことはありませんか?どちらも文と文をつなぐ役割を持ち、似たような使い方をされるため、混同しやすいポイントのひとつです。
しかし、実はこの2つには明確な違いがあり、それを正しく理解することで、より自然な英語を話し、書くことができるようになります。
関係代名詞(who, which, that, whose, whom) は、主語や目的語の役割を果たし、先行詞(名詞)を詳しく説明します。一方で、関係副詞(when, where, why) は、時間・場所・理由を表し、文全体を修飾する働きを持ちます。
この記事では、それぞれの使い方を詳しく解説し、例文を交えながら分かりやすく説明します。英語の文法をしっかりマスターし、スムーズなコミュニケーションを目指しましょう。
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目次
関係代名詞と関係副詞の違いをわかりやすく解説
英語には「関係代名詞」と「関係副詞」という2種類の関係詞があり、どちらも文と文をつなげる役割を持っています。
しかし、これらの使い方には明確な違いがあり、誤用すると意味が変わってしまうこともあります。
例えば、「関係代名詞」は主語や目的語の役割を果たし、「関係副詞」は場所や時間、理由などを表す副詞の働きをします。
ここでは、それぞれの基本的な意味や役割を詳しく解説し、どのような場合に使うべきかをわかりやすく説明します。
関係代名詞とは?
関係代名詞は、2つの文をつなげるために使われる代名詞の一種です。主語や目的語としての働きを持ち、先行詞(前の文で示された名詞)を補足説明する役割を果たします。
主な関係代名詞の種類と使い方
- who(人を指す主語・目的語)
- whom(人を指す目的語、フォーマルな表現)
- which(物や動物を指す主語・目的語)
- that(人・物の両方に使える)
- whose(所有を表す)
関係代名詞の例文
-
This is the book that I bought yesterday.
(これは私が昨日買った本です。)
→ that は book を修飾し、目的語の役割を持っています。 -
She is the girl who won the competition.
(彼女はその大会で優勝した女の子です。)
→ who は the girl を修飾し、主語の役割を持っています。 -
I have a friend whose father is a doctor.
(私には父親が医者の友達がいます。)
→ whose は friend の所有関係を示しています。 -
The movie which I watched last night was amazing.
(昨夜見た映画は素晴らしかった。)
→ which は movie を修飾し、目的語の役割を持っています。 -
He is the person whom I respect the most.
(彼は私が最も尊敬する人です。)
→ whom は目的語ですが、日常会話では who に置き換えられることが多いです。
関係副詞とは?
関係副詞は、関係代名詞と同じように2つの文をつなげますが、副詞として機能し、場所・時間・理由などを表す役割を持ちます。関係代名詞が主語や目的語の役割を果たすのに対し、関係副詞は文全体を修飾する点が異なります。
主な関係副詞の種類と使い方
- when(時間を表す)
- where(場所を表す)
- why(理由を表す)
関係副詞の例文
-
I remember the day when we first met.
(私たちが初めて会った日を覚えています。)
→ when は the day を修飾し、「どのような日か」を説明しています。 -
This is the house where I was born.
(これは私が生まれた家です。)
→ where は the house を修飾し、「どんな家か」を説明しています。 -
That is the reason why he left the company.
(それが彼が会社を辞めた理由です。)
→ why は the reason を修飾し、「どんな理由か」を説明しています。 -
I don’t know the time when he will come back.
(彼が戻る時間が分かりません。)
→ when は the time を修飾しています。 -
This is the place where they got married.
(ここが彼らが結婚した場所です。)
→ where は the place を修飾しています。
関係代名詞と関係副詞の主な違い
関係代名詞と関係副詞の違いは、それぞれが「何の役割を果たすか」によって決まります。以下のポイントを押さえておきましょう。
1. 先行詞が名詞(人・物)の場合は関係代名詞を使う
- The book that I borrowed was interesting.
(私が借りた本は面白かった。)
→ book(物) を説明するため、関係代名詞 that を使用。
2. 先行詞が場所・時間・理由の場合は関係副詞を使う
- This is the place where we had lunch.
(ここは私たちが昼食を食べた場所です。)
→ place(場所) を説明するため、関係副詞 where を使用。
3. 関係副詞は「前置詞+関係代名詞」と置き換え可能
- I remember the day when we met.
→ I remember the day on which we met.(フォーマルな表現) - This is the reason why he left.
→ This is the reason for which he left.(フォーマルな表現)
関係代名詞と関係副詞の使い分け方
英語の文章を正しく組み立てるためには、関係代名詞と関係副詞の適切な使い分けが重要です。以下の基準を参考に、正しい表現を選びましょう。
関係代名詞が必要な場合の判断基準
-
先行詞が人や物であり、主語や目的語の役割を果たす場合
- This is the person who helped me.
(これは私を助けてくれた人です。) - The book that I read was interesting.
(私が読んだ本は面白かった。)
- This is the person who helped me.
-
関係代名詞が省略可能な場合もある(目的語の場合)
- The movie (which) I watched was great.
(私が見た映画は素晴らしかった。)
- The movie (which) I watched was great.
関係副詞が必要な場合の判断基準
-
先行詞が時間・場所・理由を表す場合
- I remember the time when we met.
(私たちが会った時間を覚えている。) - This is the place where they stayed.
(ここが彼らが滞在した場所です。)
- I remember the time when we met.
-
「前置詞+関係代名詞」に置き換え可能な場合
- That is the reason why I left.
→ That is the reason for which I left.
- That is the reason why I left.
まとめ
関係代名詞と関係副詞は、どちらも文をつなぐ役割を持ちますが、それぞれの機能や使い方に大きな違いがあります。
- 関係代名詞(who, which, that, whose, whom) は、名詞を修飾し、文の一部(主語や目的語)として機能します。
- 関係副詞(when, where, why) は、時間・場所・理由を説明し、文全体を修飾します。
使い分けのポイントは、「何を詳しく説明しているのか?」 を意識することです。例えば、人や物を説明する場合は関係代名詞、時間・場所・理由を説明する場合は関係副詞 を選ぶと正しく使うことができます。
この記事で学んだ内容を意識しながら、英語の文章を作る際にぜひ活用してください。正しく関係代名詞・関係副詞を使いこなすことで、より洗練された英語表現ができるようになります!
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それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。