SDGs(持続可能な開発目標)17の目標は英語でどう説明する?概要と原文まとめ
最近、日常生活やテレビ、学校などでSDGsという言葉を耳にする機会が多くなってきたのではないでしょうか?「詳しくはよく分からないけど、環境や平和に関する取り組みのことでしょ?」と曖昧な認識のまま放置してしまっている方も多いはずです。
英語学習者の方で、将来は英語を話せるようになりたいと考えている方であれば、SDGsについて英語で話さなければならない場面も必ず出てきます。
そこで本記事では、SDGsの概要と、SDGsについて英語で話す場合はどうすればいいのかについて解説します。
今でこそSDGsについて詳しく知らない方も多いですが、数年後には、「SDGsについて知らない=非常識」となるはずです。今のうちからSDGsに関する理解を深めておきましょう。
SDGsとは?
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。「エス・ディー・ジーズ」と発音します。
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。
SDGsでは、以下17の目標が掲げられています。
- 貧困をなくそう
あらゆる場所であらゆる形態の貧困に終止符を打つ - 飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食糧の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する - すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活を確保し、福祉を推進する - 質の高い教育をみんなに
すべての人に包括的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する - ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る - 安全な水とトイレを世界中に
すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する - エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人々に手頃で信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルグーへのアクセスを確保する - 働きがいも経済成長も
すべての人のための持続的、包括的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する - 産業と技術革新の基盤を作ろう
強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る - 人や国の不平等をなくそう
国内および国家間の格差を是正する - 住み続けられるまちづくりを
都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする - つくる責任 つかう責任
持続可能な消費と生産のパターンを確保する - 気候変動に具体的な対策を
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る - 海の豊かさを守ろう
海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する - 陸の豊かさを守ろう
陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る - 平和と公平をすべての人に
持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する - パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
上記17の目標を見て「確かに良さそうな取り組みだけど、目標が全部抽象的だな」「”いつまでに〇〇を何%削減する”のように具体的な目標数値があった方がいいと思うんだけど」と感じた方も多いはずです。
実はSDGsでは、17の目標に加えて、より具体的な169のターゲットが設定されています。17の目標に対して169の目標ですので、1つの目標について約10個の具体的なターゲットがあるイメージです。
全てをここに記載することはできませんが、参考までに、SDGs1つ目の目標である「貧困をなくそう」のターゲットをいくつか紹介します。
- 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
- 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、全ての年齢の男性、女性、子供の割合を半減させる。
- 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。
- 2030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、全ての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。
また残りのターゲットについても、こちらから確認できます。ぜひチェックしてみてください。
SDGsで掲げられた17の目標を達成するための取り組みは、すでにあらゆるところで始まっています。例えばパナソニックは、「Affordable and Clean Energy(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)」などの目標を達成するため、太陽光電池を使った明かりを途上国に届けるプロジェクトを実施しています。
また学校教育でも、SDGsについて調べる時間を設けるなどして、SDGs達成に向けた意識作りが行われています。
SDGsの17の目標は英語で何という?
SDGsで掲げられている17の目標は、英語にすると以下のようになります。簡単な英語の解説と共に紹介しますね。
- 貧困をなくそう No poverty
poverty:貧困 - 飢餓をゼロに Zero hunger
hunger:空腹、hungryの名詞形 - すべての人に健康と福祉を Good health and well-being
well-being:幸福・福祉 - 質の高い教育をみんなに Quality education
Quality:クオリティー・質
education:教育 - ジェンダー平等を実現しよう Gender equality
equality:平等、equal(イコール)の名詞形 - 安全な水とトイレを世界中に Clean water and sanitation
sanitation:公衆衛生 - エネルギーをみんなに そしてクリーンに Affordable and clean energy
Affordable:手ごろな価格、Afford:余裕のある - 働きがいも経済成長も Decent work and economic growth
Decent:きちんとした - 産業と技術革新の基盤をつくろう Industry, innovation, infrastructure
infrastructure:社会的な基盤、インフラ - 人や国の不平等をなくそう Reduced inequalities
inequalities:equalityにinがついて不平等 - 住み続けられるまちづくりを Sustainable cities and communities
Sustainable:持続可能な - つくる責任 つかう責任 Responsible consumption, production
consumption:消費、consume(消費する)の名詞形 - 気候変動に具体的な対策を Climate action
Climate:気候 - 海の豊かさを守ろう Life below water
- 陸の豊かさも守ろう Life on land
- 平和と公正をすべての人に Peace, justice and strong institutions
institutions:機関 - パートナーシップで目標を達成しよう Partnerships for the goals
SDGsを英語で説明するために必要な英語フレーズ一覧
英会話、特にビジネス英会話を話せるようになりたいのであれば、SDGsについても英語で話せるようになっておくべきです。
最近では国内でもスーツにSDGsのバッジをつけている方をよく見かけます。とりあえずバッジだけつけていてSDGsについて詳しく知らない方が、「そのバッジ何ですか?」と聞かれてその説明に困ることもあるとか。
当然英語でも同じ状況は起こり得ます。またそれ以外の場面でもSDGsについて説明する場面はいくらでもあるでしょう。そこでSDGsについて英語で説明するためのフレーズを紹介します。
- Have you heard of SDGs? (SDGsって聞いたことありますか?)
- Our company is working on SDGs. (我が社ではSDGsへの取り組みを行っています)
- Let’s stop using plastic straws. It’ll reduce waste and greenhouse effect gas.(プラスチックストローを使うのを止めましょう。ゴミや温室効果ガスを減らせます)
まとめ
SDGsに関する簡単な概要と、英語でどのように表現するかについて解説しました。英語学習者、特にビジネス英語を学んでいる方は、今後英語でSDGsについて話す機会も増えるはずです。
SDGsについて知るだけでなく、それを英語で何というかについてもぜひ考えてみてください。
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受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。