インド英語ならではの発音、訛り、言い回しを紹介
「インド英語ってどういった特徴があるの?」「インドでしか使われない英語表現ってあるの?」
こういった疑問を解決します。
英語は世界中の国々で話されている言語で、国によって発音に違いがあったり訛りがあったりします。
その中でもアジアで話されている英語は、アメリカ英語やイギリス英語と比べると違いが大きいとされています。その中でも特に発音が特徴的なのがインド英語です。
英語をある程度学んでいる方であれば、インド英語を聞いた瞬間に「あ、これはインド英語だな」とわかるほどです。
本記事では、そんなインド英語の特徴やインド英語でしか使われない表現について解説しています。
他の国で話されている英語の特徴や訛りについてもまとめているので、ぜひ一緒にチェックしてみてください。
目次
インドの公用語は英語?
インドは多民族国家であり、細かく分類すると3000以上の言語が存在すると言われています。そんな中、インドの公用語として定められているのはヒンディー語です。
インドの言語と言えば「ナマステ」を思い浮かべる方が多いと思いますが、それもヒンディー語です。
一方英語は、インドの共通語として定められています。これはイギリスによる植民地支配が関係しています。インドは長い間イギリスに植民地支配されていたという歴史的背景があるため、ほとんどの方が英語を話します。
インド英語ならではの発音の特徴4つ
インド英語は、他の国で話される英語とは発音が大きく異なります。英語をほとんど勉強したことがない方がインド訛りの英語を聞いても、それが英語だと気づかないほどです。
ヒンディ語訛りの強い英語ということからヒングリッシュと呼ばれることもあるインド訛りの英語の発音には、以下4つの特徴があります。
- Rをルと発音する
- THをタ行で発音する
- WやFを濁音で発音する
- 発音しないアルファベットも発音する
それぞれの特徴について詳しく解説します。
Rをルと発音する
インド英語最大の特徴がRの発音です。インド英語では、Rをルと発音します。例えば以下のようになります。
- water(水) 【ウォータル】
- air(空気) 【エアル】
- park(公園) 【パルク】
- paper(紙) 【ペーパル】
- super market(スーパー) 【スーパル・マルケット】
アメリカやイギリスの英語だとwaterはウォータルではなく、ウォタァーと発音しますよね。
THをタ行で発音する
インド英語ではTHをタ行で発音します。例えば以下のようになります。
- Thank you. (ありがとう) 【タンキュウ】
- think (考える) 【ティンク】
アメリカやイギリスの英語だとThank you. はタンキュウではなくサァンキューのように発音しますよね。
THの発音は日本語にはありません。よって日本人はTHの発音を苦手としています。アメリカ英語やイギリス英語のTHの発音は確かに日本人にとって難しいですが、インド英語のTHの発音なら、日本人でも簡単にできますよ。
またTHをタ行ではなく、ダ行で発音する場合もあります。例えば以下のようになります。
- that (あの) 【ダット】
ここまで以下3つのTHのインド英語訛りの発音を紹介しました。
- Thank you. (ありがとう) 【タンキュウ】
- think (考える) 【ティンク】
- that (あの) 【ダット】
上記3つを見比べてみるとある法則が見えてきます。それは、アメリカ英語でサ行発音する場合はタ行、アメリカ英語でザ行で発音する場合はダ行で発音するという点です。
単純な法則なので、分かりやすいですね。
WやFを濁音で発音する
インド英語では、WやFを濁音で発音します。まずWはVで発音しますし、FはBで発音します。例えば以下のようになります。
- wet(ぬれている) 【ヴェット】
- foot(足) 【ブット】
記事前半では、waterをウォータルと発音すると解説しました。しかし場合によっては、今回紹介したルールに従って、ヴォータルと発音することもあります。
しかしインド人誰もがヴォータルと発音するわけではなく、強い訛りがある場合にのみヴォータルと発音するようです。
発音しないアルファベットも発音する
インド英語では、本来発音しないアルファベットも発音します。
例えばWednesdayはウェドネスデイとは発音せずに、ウェンズデイと発音しますよね。つまりWednesdayのDの部分は発音しないアルファベットとなります。
ちなみに発音しないアルファベットのことを、サイレントレターと言います。ついでに覚えておきましょう。
インド英語ではサイレントレターも発音します。なぜならインド英語には、綴りをそのまま全て発音するという特徴があるからです。例えば以下のようになります。
- bomb(爆弾) 【ボンブ】
- receipt(領収証) 【レシプト】
- Wednesday(水曜日) 【ウェドネスデイ】
日本人が英語の綴りを覚える際、ローマ字読みに変換して覚える方は多いです。インド英語のサイレントレターも読むという特徴は、日本人のローマ字読みと近いものがあります。
例えば中学生の時に英語を勉強する際に、「Wednesdayはウェンズデイと発音する」と理解しつつも、「Wednesdayの綴りはウェドネスデイ」で覚えていた方も多いのではないでしょうか?
そういった覚え方をしていた方にとっては、このインド英語の発音の特徴もしっくりくるのではないでしょうか。
インドでしか使わない英語表現一覧
英語には、その国でしか使わない表現が存在します。インドでしか使わない表現の中でも、特に有名なものを紹介します。
What is your good name?
インドではwhat is your name?をwhat is your good name?と言います。直訳すると「あなたの素敵な名前は何ですか?」となり、素敵な言い回しですよね。
これはヒンディー語が由来となっており、ヒンディー語で相手の名前を聞く際goodにあたる表現を使うので、それがそのまま直訳されてwhat is your good name?と言うようになったそうです。
まとめ
インド英語の発音の特徴について解説しました。おさらいしておくと、インド英語ならではの発音の特徴は、以下の4つです。
- Rをルと発音する
- THをタ行で発音する
- WやFを濁音で発音する
- 発音しないアルファベットも発音する
インド映画を見たり、インド人が登場するYouTube動画を見たり、インド人と話す機会があったりすると、上記のような特徴が実際に英会話の中で使われているのがよく分かりますよ。
またインド英語と他の国の英語との発音の違いを比べてみるのも面白いです。以下の記事から、英語を話す国の英語の発音の特徴や訛りについて確認できます。
興味がある国の記事からぜひチェックしてみてください。
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英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。