英語の品詞一覧!意味・用法をわかりやすく解説
英語を勉強していると、品詞という言葉が出てきます。品詞とは単語の分類を意味しますが、英語を勉強する上で知っていると英語の学習がよりすすみやすくなります。
こちらでは、そんな品詞を一覧にしてまとめているページです。例を交えながらご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
英語の品詞一覧
はじめに、品詞とは何かをご紹介します。品詞とは、単語を性質や機能によって分けた種類をいいます。
英語ではpart of speechといいますが、名詞や動詞、形容詞など、単語を文法上での使い方によってタイプ分けしたものがこれにあたります。
英語には大きくわけて、10種類の品詞があります。
- 名詞
- 代名詞
- 形容詞
- 冠詞
- 副詞
- 動詞
- 助動詞
- 接続詞
- 前置詞
- 間投詞
名詞
名詞は、人や物の名前を表す品詞です。英語でnounといいます。名詞は、cat(ねこ)やapple(りんご)といった1単位を指していうこともあれば、audience(聴衆)やteam(チーム)といった複数の単位を指していうこともあります。
- cat(ねこ)
- woman(女性)
- apple(りんご)
- pen(ペン)
- store(お店)
- Japan(日本)
- audience(聴衆)
- staff(スタッフ)
- police(警察)
人や物の名前のほかに、抽象的な名詞もあります。
- beauty(美しさ)
- kindness(やさしさ)
- ability(能力)
- surprise(驚き)
- failure(失敗)
- interest(関心)
- invitation(招待)
- homework(宿題)
名詞の種類
名詞は、それが数えられるかどうかによって、可算名詞(countable)と不可算名詞(uncountable noun)に分けられます。
たとえば、orange(オレンジ)やhorse(馬)は数えることができるので可算名詞となりますが、work(仕事)やinformation(情報)は数えられないので不可算名詞となります。
① 可算名詞
普通名詞(common noun) | cat(ねこ)、apple(りんご) |
集合名詞(collective noun) | family(家族)、team(チーム) |
② 不可算名詞
物質名詞(material noun) | glass(ガラス)、salt(塩) |
抽象名詞(abstract noun) | beauty(美しさ)、nature(自然) |
固有名詞(proper noun) | John(ジョン)、Taro(太郎) |
代名詞
代名詞は、名詞の代わりとして使われる品詞をいいます。英語では、pronounといいます。you(あなた)やhe(彼)、this(これ)などが代名詞にあたります。
- I(わたし)
- you(あなた)
- he(彼)
- she(彼女)
- they(彼ら)
- this(これ)
- those(これら)
- which(どれ)
- what(なに)
代名詞の種類
代名詞は、名詞の代わりに用いる品詞ですが、何を指し示すかによって5つの種類に分けられます。
人称代名詞(personal pronoun) | I、my、you、your、she、his、her、we、theyなど |
指示代名詞(demonstrative pronoun) | this、that、these、those、such、so、same |
不定代名詞(indefinite pronoun) | one、none、all、each、every、any、some、otherなど |
疑問代名詞(interrogative pronoun) | who、what、which、where、whose、howなど |
関係代名詞(relative pronoun) | who、which、that、whose、whoever、asなど |
関連記事:「these」と「those」の違いをわかりやすく解説!意味と使い分け
形容詞
形容詞は、事物の状態を表す品詞です。英語では、adjectiveといいます。tall(背が高い)やbeautiful(美しい)というように、人や物の性質を表すときに使います。
- first(最初の)
- pretty(かわいい)
- small(小さい)
- old(古い)
- hot(あつい)
- quiet(しずか)
- sweet(あまい)
- blue(青い)
- French(フランスの)
形容詞の用法
形容詞の用法には、大きく分けて、①叙述用法(動詞の補語になる用法)と、②限定用法(名詞を修飾する用法)の2つがあります。
- He is quiet.(①)
彼は静かだ。 - He is a quiet boy.(②)
彼は静かな男の子だ。
叙述用法では、He is tall(彼は背が高い)、The room looks great(部屋はよさそうだ)のように、動詞の後ろに置いて使います。
一方の限定用法は、old man(年をとった男)、famous song(有名な曲)というように、修飾する名詞の前に置いて使います。
冠詞
冠詞は、名詞の前において、数や特定できるかどうかを表す品詞です。英語では、articleといいます。
冠詞には、a、an、theの3つしかありません。名詞を修飾するためにあるので、形容詞として分類されることもあります。
- a(1つの)
- an(1つの)
- the(その)
冠詞の種類
冠詞は、それが特定できるかできないかによって、①不定冠詞(indefinite article)か、②定冠詞(definite article)に分けられます。
- There is a book on the table.(①)
テーブルの上に(1冊の)本があります。 - The book was on that table.(②)
その本ならあのテーブルの上にあります。
不定冠詞(a、an)は、名詞が単数(1人もしくは1つ)であることを表します。初めて話題にのぼる名詞につけます。
一方の定冠詞(the)は、何を指しているかが相手にわかる名詞に対してつける冠詞です。前に話題となった名詞や、太陽といったこの世に1つしかない名詞に対して使います。
副詞
副詞は、動詞、形容詞、ほかの副詞を修飾する品詞です。英語で、adverbといいます。carefully(注意深く)やhardly(ほとんど~しない)などがこれにあたり、ほかの単語を修飾するための品詞になります。
- lately(最近)
- hardly(ほとんどない)
- mostly(おもに)
- highly(大いに)
- deeply(深く)
- clearly(はっきり)
- directly(じかに)
- slowly(ゆっくり)
- simply(単に)
また単語だけでなく、文全体を修飾することもできます。その場合、文頭や文末にコンマを用いて使います。
- happily(幸いにして)
- fortunately(幸運なことに)
- unfortunately(あいにく)
- apparently(あきらかに)
- personally(個人的に)
- frankly(率直にいうと)
- honestly(正直をいうと)
関連記事:「頻度」を表す英語まとめ!「often」「usually」「sometimes」などそれぞれの副詞の違いを解説
副詞の位置
副詞の位置に決まったルールはなく、どこに置いても構いません。ただ何を修飾するかによって、どこに置くかという目安はあります。
形容詞 → 前 | morally wrong(道徳的に誤り)、amazingly well(驚くほどうまい) |
自動詞 → 後ろ | live happily(幸せにくらす)、walk proudly(誇らしげに歩く) |
他動詞 → 前 / 目的語の後ろ | quietly close the door / close the door quietly(しずかにドアを閉める) |
be動詞 → 後ろ | I’m usually free on Friday(金曜はたいていフリー) |
助動詞 → 後ろ | I have never seen(見たことが1度もない) |
文全体 → 文頭+コンマ | Honestly, I don’t care for it(正直いって、好きじゃない) |
動詞
動詞は、動作や作用、状態を表す品詞になります。英語でverbといいます。open(開ける)、run(走る)、drive(運転する)などがこれにあたり、主語の後ろに置いて使います。
- open(あける)
- break(壊す)
- run(走る)
- drive(運転する)
- read(読む)
- sleep(寝る)
- give(与える)
- bring(持ってくる)
- ask(たずねる)
動詞の種類
動詞は、状態を表す状態動詞(state verb)と、動作を表す動作動詞(action verb)の2つに分けられます。
この2種類の違いは、状態動詞が進行形をつくれない(→ 動作動詞は進行形をつくれる)という点にあります。
状態動詞(state verb) | belong(属する)、consist(成り立つ)、contain(含む)、own(所有する)、like(好き)、love(愛する)、hope(望む)、want(欲する)など |
動作動詞(action verb) | play(遊ぶ)、write(書く)、run(走る)、drive(運転する)、read(読む)、look(見る)、teach(教える)、send(送る)など |
ほかにも動詞は、自動詞(intransitive verb)と他動詞(transitive verb)に分けることができます。
自動詞と他動詞の違いは、自動詞は目的語を後ろに取らない(→ 他動詞は目的語を後ろに取る)という点にあります。
ただ、同じ単語でもopen(開く / 開ける)のように、自動詞と他動詞のどちらの意味をも持つことがあります。
自動詞(intransitive verb) | open(開く)、break(割れる)、fly(飛ぶ)、run(走る)、go(行く)、look(見る)、cry(泣く)、stand(立つ)など |
他動詞(transitive verb) | open(開ける)、break(割る)、fly(揚げる)、borrow(借りる)、bring(持ってくる)、write(書く)、teach(教える)、send(送る)など |
関連記事:英語の自動詞と他動詞の違いって?知らない人はこんなにも損をしていた!
助動詞
助動詞は、動詞を助ける役割を持つ品詞です。auxiliary verbといいます。can(できる)、should(すべき)、must(しなければいけない)などがこれにあたります。
He eats a lot(彼はたくさん食べる)→ He can eat a lot(彼はたくさん食べることができる)というように、動詞の前に置いて、動詞にさまざまな意味を与えるときに使います。
- be
- do
- have
- can(できる)
- may(してもいい)
- must(しなければいけない)
- could(かもしれない)
- might(かもしれない)
- should(すべきだ)
- would(たぶん~だろう)
- have to(しないといけない)
- need(する必要がある)
助動詞の意味と用法
助動詞には、それぞれいくつかの意味と用法があります。たとえば、canは「~できる」という能力の意味もあれば、「~してもいい」という許可の意味でも使います。
can | 〜できる、してもいい、~のことがある |
cannot | ~のはずがない |
could | 〜できた、~してもよかった、~のことがあった |
couldn’t | ~のはずがない、~のことはまずない |
may | ~してもいい、~かもしれない |
might | ~かもしれない、~してくれるだろうか |
must | 〜しなければならない、~に違いない |
must not | ~してはいけない |
have to | ~しなくてはいけない |
don’t have to | ~する必要がない |
should | 〜すべきだ、〜のはずだ |
ought to | 〜すべきだ、〜のはずだ |
will | 〜するつもり、~するだろう、~でしょう |
won’t | ~しないだろう、~しようとしない |
would | 〜だろう、~しましょう、よく~したものだ |
wouldn’t | ~しなかっただろう、~しようとしない |
used to | 以前はよく〜した |
need | 〜する必要がある |
dare | 〜する勇気がある |
had better | 〜した方がよい |
接続詞
接続詞は、単語や文をつなぐ品詞になります。英語で、conjunctionといいます。and(そして)、but(しかし)、so(だから)などがこれにあたり、2つの語句や文章をひとつにするときに使います。
- and(そして)
- but(しかし)
- or(または)
- so(だから)
- yet(けれども)
- if(もし~なら)
- when(するときに)
- while(している間)
- because(~なので)
- as(~なので)
- since(して以来)
関連記事:「だから」を表す英語一覧!Becauseだけじゃない?カジュアルからビジネスまで幅広く紹介!
関連記事:「なぜなら」と英語で伝えるには?今日から使えるBecause以外の英語表現も紹介!
接続詞の種類
接続詞には、①等位接続詞(coordinate conjunction)と、②従位接続詞(subordinate conjunction)があります。
- I had chicken and she had fish for dinner.(①)
夕食でわたしはチキンを、彼女は魚を食べました。 - I missed the class because I was sick.(②)
病気だったので、授業に入っていない。
等位接続詞(coordinate conjunction)とは、2つの単語や文章をつなぐとき使う接続詞をいいます。つなぐ単語や文章が等しく重要であるという点に特徴があります。
従位接続詞(subordinate conjunction)は、メインとなる文とおまけとなる文をつなぐときに使う接続詞をいいます。接続詞でつなぐ文章が、あまり重要でないという点に特徴があります。
等位接続詞(coordinate conjunction) | for、and、nor、but、or、yet、so |
従位接続詞(subordinate conjunction) | that、when、while、if、before、after、because、sinceなど |
関連記事:英語の接続詞を一覧でチェック!接続詞の種類や使い方も詳しく解説
前置詞
前置詞は、名詞や代名詞の前に置いて、意味をあたえる品詞をいいます。英語ではprepositionといいます。
at、by、from、onなどの単語を前置詞といい、名詞の場所や時間、距離や状態といった、さまざまな情報を補足する品詞になります。
- at(~で)
- by(~によって)
- for(~のために)
- from(~から)
- in(~の中に)
- of(~の)
- on(~の上に)
- to(~へ)
- with(~といっしょに)
- about(~について)
関連記事:duringとwhileの使い分けを徹底解説!はっきりした違いと使い方がある?
間投詞
間投詞は、感動や応答、呼びかけを表す品詞です。感動詞ともいって、英語ではinterjectionといいます。wow(うわ)、Oh(おお)、phew(ふう)、ouch(いたっ)というような、ふいに出ることばをいいます。
文字にするときは、ビックリマーク(感嘆符)といっしょに使われることが多いです。
- Wow! That’s really awesome!
わあ、カッコイイねそれ! - Phew! That was close.
ふう、危なかった。
関連記事:【基礎英文法を学ぶ参考書】「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく」の使い方・口コミ!
関連記事:おすすめの英文法参考書3選と学習のコツを解説【社会人向け】
関連記事:大学受験英語の英文法対策におすすめの参考書ランキング5選
まとめ
こちらでは、英語の品詞を一覧でご紹介しました。英語にはたくさんの品詞があり、それぞれいろいろな役割があります。
各品詞の意味と用法をわかっていれば、英語の学習だけでなく、文をつくるといった実際のコミュニケーションでも役に立つと思いますので、ぜひこちらでご紹介した内容を参考にしてみてください。
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。