コロン(:)とセミコロン(;)の英語での使い方や訳し方は?違いも含めて例文付きで解説
日本語の句読点は「読点(、)」と「句点(。)」の2つだけです。一方英語には、日本語にはない句読点がいくつも存在します。
今回は英語の句読点の中でも「コロン(:)」と「セミコロン(;)」について、使い方や訳し方などをまとめました。
これまで英文を読む中で「コロン(:)」や「セミコロン(;)」を見かけても適当に訳していたという方も多いのではないでしょうか。
「コロン(:)」と「セミコロン(;)」を使いこなせるようになりたい方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
目次
コロン(:)とセミコロン(;)の英語での使い方や訳し方
「コロン(:)」と「セミコロン(;)」の英語での使い方や訳し方を知る上で知っておく必要がある、完全文と不完全文という考え方があります。
主語と動詞があり、単体で成り立つことのできる文章を完全文と言います。一方単体では文として成立しない文章のことを不完全文と言います。
以下の例文をご覧ください。
- I like baseball because it is fun. 私は野球が好きです。なぜなら楽しいからです。
上記例文の「I like baseball.」の部分は完全文です。一方で「because it is fun.」の部分は不完全文です。
上記の情報を踏まえた上で、「コロン(:)」と「セミコロン(;)」について詳しく見てみましょう。
コロン(:)の英語での使い方や訳し方
まずは「コロン(:)」の英語での使い方や訳し方について紹介します。
「コロン(:)」は以下のように、完全文と不完全文の間に使用することができます。
- “She had only one goal: to travel the world.”「彼女にはたった1つの目標がありました。それは世界を旅することです。」
上記例文では「She had only one goal.」が完全文、「to travel the world.」が不完全文となっています。
そして「コロン(:)」には、以下4つの訳し方があります。
- 例示
- 補足説明
- 引用
- 強調
訳し方ごとに例文を紹介します。
まず「例示」の訳し方を使った例文は以下のとおりです。
- “There are many colors in the rainbow: red, orange, yellow, green, blue, indigo, and violet.”
“虹にはたくさんの色があります:赤、オレンジ、黄色、緑、青、藍、そして紫です。” - “The team decided to split the tasks: John will handle marketing, Sarah will take care of finances, and Emily will lead the project.”
“チームはタスクを分担することに決めました:ジョンがマーケティングを担当し、サラが財務を担当し、エミリーがプロジェクトをリードします。” - “My favorite desserts include: chocolate cake, apple pie, and ice cream sundaes.”
“私の好きなデザートには、チョコレートケーキ、アップルパイ、そしてアイスクリームサンデーが含まれています。”
続いて「補足説明」の訳し方を使った例文は以下のとおりです。
- “The new software update includes several improvements: enhanced security features, improved performance, and a redesigned user interface.”
“新しいソフトウェアのアップデートにはいくつかの改善点が含まれています:セキュリティ機能の強化、性能の向上、そしてユーザーインターフェースの再設計です。” - “The presentation covered various topics: market trends, customer feedback, and upcoming product launches.”
“プレゼンテーションではさまざまなトピックがカバーされました:市場の動向、顧客フィードバック、そして今後の製品ローンチについてです。” - “The article provides useful tips for gardening: soil preparation, plant selection, and watering techniques.”
“その記事はガーデニングのための役立つヒントを提供しています:土壌の準備、植物の選択、そして水やりの技術です。”
続いて「引用」の訳し方を使った例文は以下のとおりです。
- “The famous scientist once said: ‘Imagination is more important than knowledge.'”
“その有名な科学者はかつてこう言いました:「想像力は知識よりも重要だ。」” - “As the proverb goes: ‘Where there is a will, there is a way.'”
“ことわざにあるように:「意志あるところに道がある。」”
最後に「強調」の訳し方を使った例文は以下のとおりです。
セミコロン(;)の英語での使い方や訳し方
続いて「セミコロン(;)」の英語での使い方や訳し方について紹介します。
「セミコロン(;)」は以下のように前の文も後ろの文も完全分である場合に使用できます。
- “The meeting will be held at 10:00 AM; however, some attendees may join via video conference.”「会議は午前10時に開催されます;ただし、一部の参加者はビデオ会議を通じて参加する可能性があります。」
「The meeting will be held at 10:00 AM.」も「however, some attendees may join via video conference.」も完全文となっています。
そして「セミコロン(;)」には、以下2つの訳し方・使い方があります。
- 関係のある2文を繋ぐ
- 接続詞の役割をする
訳し方ごとに例文を紹介します。
まず「関係のある2文を繋ぐ」の訳し方・使い方をした例文は以下のとおりです。
- Playing the piano once made me bored; now it makes me happy.「かつてピアノを弾くことは私を退屈にさせたが、今は私を幸せにしてくれる」
続いて「接続詞の役割をする」の訳し方・使い方をした例文は以下のとおりです。
- She has dedicated her life to becoming a pianist; now she is one of the leading pianists in Japan.「彼女は人生をピアニストになるために捧げた、従って彼女は今日本を代表するピアニストの一人だ」
英語におけるコロン(:)とセミコロン(;)の違い
ここまでの解説でお分かりのとおり、「コロン(:)」と「セミコロン(;)」の違いは以下のとおりです。
- 使える場面
- 意味
「コロン(:)」は前の文が完全文で後の文が不完全文である場合に使えます。「セミコロン(;)」は前後ともに完全文である場合に使えます。
「コロン(:)」には以下4つの意味がありました。
- 例示
- 補足説明
- 引用
- 強調
一方「セミコロン(;)」の意味は以下の2つでした。
- 関係のある2文を繋ぐ
- 接続詞の役割をする
まとめ
「コロン(:)」と「セミコロン(;)」について、使い方や訳し方などを詳しく解説しました。
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それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。