不定詞とは?動名詞とは?一覧&中学生でも分かるように簡単に解説
英語の文法を学ぶ際、不定詞と動名詞の違いに戸惑うことがあるかもしれません。
どちらも動詞を名詞のように使うため、似たように見えますが、実際には使い方や意味が異なります。
本記事では、不定詞と動名詞の基本的な使い方や、それぞれが持つ役割について詳しく解説します。
さらに、不定詞と動名詞を使った動詞の例や、使い分けのポイントを紹介し、中学生でも理解できるようにわかりやすく説明します。英語の基礎をしっかり身につけるために、ぜひ参考にしてください。
不定詞とは?
不定詞とは、動詞の「原形」に「to」をつけた形のことです。「〜すること」や「〜するために」といった意味を表します。
不定詞には主に3つの役割があります。
1つ目は「名詞的用法」です。これは、動詞を名詞のように使う役割で、「~すること」を意味します。
例えば、「I want to play soccer.(サッカーをしたい)」の「to play」が不定詞で、名詞としての働きをしています。
2つ目は「形容詞的用法」で、「~するための」と物や人の性質を説明する際に使います。
例えば、「I have a book to read.(読むための本がある)」の「to read」がこれにあたります。
3つ目は「副詞的用法」です。これは、動詞や形容詞を修飾して「~するために」や「~して」といった意味を表します。
例としては「I went to the store to buy milk.(牛乳を買うために店に行った)」の「to buy」が副詞的用法です。
不定詞一覧
不定詞はさまざまな動詞や表現と組み合わせて使われます。以下は、不定詞がよく使われる動詞の一覧です。
この後に動詞の原形をつけることで不定詞の形になります。
- want to ~
「~したい」という意味を表す際によく使います。
例: I want to go home.(家に帰りたい) - need to ~
「~する必要がある」と伝える時に使います。
例: I need to study more.(もっと勉強する必要がある) - decide to ~
「~することを決める」と意思を表明する時に使います。
例: She decided to move to Tokyo.(彼女は東京に引っ越すことを決めた) - hope to ~
「~したいと望む」や「~することを期待する」といった気持ちを表す際に使います。
例: We hope to see you soon.(すぐに会えることを期待しています) - try to ~
「~しようと努力する」と、何かを試みる時に使います。
例: He tried to solve the problem.(彼はその問題を解決しようとした)
動名詞とは?
動名詞とは、動詞に「-ing」を付けて名詞のように使う形のことです。
名詞として使われるため、主語や目的語として使用することができます。
例えば、「Swimming is fun.(泳ぐことは楽しい)」の「Swimming」が動名詞です。この場合、動名詞は文の主語として使われています。
また、「I enjoy reading books.(本を読むことが好き)」では「reading」が動名詞で、動詞「enjoy」の目的語となっています。
動名詞が使われる場所には以下のような主なパターンがあります。
- 主語として使う
動名詞は文の主語として使われることが多く、動作そのものを強調する時に便利です。
例: Running every morning is healthy.(毎朝走ることは健康に良い) - 目的語として使う
多くの動詞は、後に動名詞を続けることで「〜することを~する」という意味を表します。
例: She enjoys painting.(彼女は絵を描くことを楽しんでいる) - 前置詞の後に使う
動名詞は前置詞の後ろに置かれ、「~すること」という意味で使われます。
例: He is good at playing the piano.(彼はピアノを弾くのが得意だ)
動名詞は動詞の動作を名詞として表現できるため、英語の文を豊かにし、さまざまな文脈で活用できます。
動名詞一覧
動名詞は多くの動詞と組み合わせて使われます。動名詞を取る動詞の中には、後に不定詞を取ることができないものもあるので、特に注意が必要です。
以下に、動名詞と一緒に使われることが多い動詞の例を紹介します。
- enjoy ~ing
「~することを楽しむ」という意味で、非常に一般的に使われます。
例: I enjoy cooking.(料理を楽しんでいる) - avoid ~ing
「~することを避ける」という意味で、何かを回避する場面で使います。
例: He avoids talking about that.(彼はそのことについて話すのを避けている) - finish ~ing
「~し終える」と、何かの行動を完了した際に使います。
例: She finished reading the book.(彼女はその本を読み終えた) - consider ~ing
「~することを考える」や「検討する」という意味で使われます。
例: They are considering moving to a new city.(彼らは新しい都市へ引っ越すことを考えている) - practice ~ing
「~することを練習する」とスキルを身につけるために行動する場面で使います。
例: We practice speaking English every day.(私たちは毎日英語を話す練習をしている)
不定詞と動名詞の違い
不定詞と動名詞の違いは主に以下の3つです。
- 未来志向 vs 現在・過去志向
- 使われる動詞が異なる
- 意味の違い
それぞれ詳しく見てみましょう。
未来志向 vs 現在・過去志向
不定詞は未来に向かって何かをしようとする意図や目的を示すことが多いです。例えば「I plan to study.(勉強するつもりだ)」のように、これから行う予定の動作を表現します。
一方で動名詞は、行動そのものや既に行われている動作に焦点を当てるため、「I enjoy studying.(勉強することが楽しい)」のように、現在進行中または繰り返し行われる動作を表します。
使われる動詞が異なる
不定詞と動名詞は、特定の動詞によって使い分けが必要です。
例えば「want」や「decide」のような動詞は、不定詞と組み合わせて使います。「I want to go.(行きたい)」や「He decided to leave.(彼は去ることを決めた)」といった形です。
一方、「enjoy」や「avoid」といった動詞は動名詞と組み合わせて使い、「I enjoy swimming.(泳ぐことが好き)」や「She avoids meeting new people.(彼女は新しい人に会うのを避けている)」のような表現になります。
「want〜ing」としたり、「enjoy to」とすることはできません。
意味の違い
一部の動詞は、不定詞と動名詞のどちらも使うことができますが、意味が変わる場合があります。
たとえば「stop」は、動名詞を使うと「~するのをやめる」という意味になり、「stop smoking(タバコを吸うのをやめる)」となります。しかし、不定詞を使うと「~するために立ち止まる」という意味になり、「He stopped to smoke(彼はタバコを吸うために立ち止まった)」となります。
このように、動名詞と不定詞の違いで意味が変わる動詞もあるため、使い分けが重要です。
まとめ
不定詞と動名詞の基本的な使い方や、それぞれが持つ役割について解説しました。
不定詞は未来や目的を表す際に使われ、動名詞は動作そのものや現在の行動を表現するために使われます。また、動詞によっては不定詞か動名詞を使い分ける必要があるため、その違いをしっかりと理解しておくことが大切です。
本記事で紹介した内容を参考に、不定詞と動名詞の使い方を身につけ、英語の表現力をさらに高めていきましょう。
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それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。