イギリス英語の発音の特徴は?アメリカ英語との違いを解説
英語はイギリスで生まれた言語です。しかしアメリカやカナダに広がり、今や世界中で話される言語となっています。
イギリスの言語にもかかわらず、「イギリス訛り」という言葉があるくらいです。
そこで本記事では、イギリス英語の特徴と、イギリス英語とアメリカ英語の違いについて解説します。
「イギリス英語ってどんな特徴があるの?」「他の国で話されている英語とは何が違うの?」という方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
イギリス英語の特徴
イギリス英語の特徴はいくつかありますが、今回はその中でも特に特徴的なものを4つ紹介します。
- can’tの発音
- ローマ字読みに近い
- Tを強く発音しRを弱く発音する
- アメリカ英語とスペルが違う
can’tの発音
イギリス英語ならではの特徴としていつも挙げられるのが”can’t”の発音です。
アメリカ英語や他の国で話される英語では”can’t”は「キャント」と発音します。しかしイギリスでは”can’t”を「カント」もしくは「カーント」のように発音します。
つまり
- He can’t speak Japanese.「ヒーキャントスピークジャパニーズ」
ではなく
- He can’t speak Japanese.「ヒーカントスピークジャパニーズ」
のように発音します。
ただし”can”に関しては、アメリカでもイギリスでも「キャン」とほとんど同じ発音をします。
“can’t”の発音に関しては、イギリス英語ならではの発音の代表と言っても過言ではありません。ぜひ覚えておきましょう。
ローマ字読みに近い
イギリス英語は日本人にとって、比較的聞き取りやすい英語だと言われています。なぜならイギリス英語の発音は、ローマ字読みに近いものがあるからです。
同じ英語でもどこで話されている英語かによって、日本人にとっての聞き取りやすさに違いがあります。ちなみにアメリカ英語は日本人にとって聞き取りづらいとされています。
「イギリス英語にローマ字読みが多い」という特徴の中でも最もわかりやすいのが”tomato”です。日本語だとローマ字読みをそのままカタカナにして「トマト」と言いますよね。
しかしアメリカ英語だと「トマト」ではなく「トメートゥ」のような発音になります。
学生時代に「トマト」ではなく「トメートゥ」と音読しなければならないことに、何だか恥ずかしさを覚えた方も多いのではないでしょうか?
しかしイギリス英語では「トメートゥ」のようには発音しません。ローマ字読みとほとんど同じような形で「トマートー」と発音します。意外ですよね。
他には”hot”はアメリカ英語では「ハット」に近い発音で読まれるのに対しイギリス英語ではローマ字読みと同じ「ホット」と発音します。
また”dog”はアメリカ英語では「ダッグ」に近い発音で読まれるのに対しイギリス英語ではローマ字読みと同じ「ドッグ」と発音します。
イギリス英語には、日本語のローマ字読みに近い発音がたくさんあります。よって日本人にとって比較的聞き取りやすい英語だと言われています。
Tを強く発音しRを弱く発音する
イギリス英語は、アメリカ英語と比べて、Tを強く発音してRを弱く発音する傾向にあります。
Tを強く発音する単語の中でも有名なのが”water”の発音です。アメリカ英語では「ウォーラー」に近い音で発音されます。しかしイギリス英語では、日本語のカタカナ英語と同じように「ウォーター」と発音されます。Tの音を強く発音するので「タ」の音がはっきり聞こえるのですね。
Tは強く発音しますが、その反対に弱く発音する単語も存在します。それがRの発音です。アメリカ英語では、Rは巻き舌のような形で強く発音します。日本人が苦手とする発音の中の一つです。
しかしイギリス英語ではRの音は弱く発音します。またRが語尾に来る場合は、Rを発音しません。
例えば”door”という単語はアメリカ英語だと「ドーァ」のように発音します。日本語だとカタカナ英語で「ドア」ですよね。しかしイギリス英語だとRを発音しないので「ドー」と発音します。
Rの発音をしなくてもいいという分、日本人にとってはアメリカ英語よりも簡単に感じるかもしれません。
アメリカ英語とスペルが違う
イギリス英語にはアメリカ英語と異なるスペルが存在します。その中でも特徴的なスペルの違いは以下の2つです。
- アメリカ英語の”or”イギリス英語では”our”と表記
- アメリカ英語の”er”イギリス英語では”re”と表記
その中でも最も有名な例は”color”の綴りです。アメリカ英語では”color”と表記しますが、イギリス英語の場合は”or”が”our”に変わるので”colour”と表記します。
他にもスペルが違う単語はいくつもあるので、その中でも代表的なものを表にまとめました。
日本語 | アメリカ | カナダ | イギリス |
小切手 | check | cheque | cheque |
色 | color | colour | colour |
中心、中心地 | center | centre | centre |
メートル | meter | metre | metre |
この違いを知らないままイギリスに行ったり、イギリス英語に触れてしまうと、困惑してしまいます。本来であれば読めるはずの簡単な英語ですら読めなくなってしまうでしょう。
すでにアメリカ英語として知っている単語であれば一目イギリス表記を見れば「あ、イギリスではこう書くのか」と分かります。よって、ぜひ積極的にイギリス英語ならではの表記に触れてみてください。
イギリス英語とアメリカ英語の違い
イギリス英語とアメリカ英語の違いをまとめると以下のようになります。
- can’tの発音
- ローマ字読みに近い
- Tを強く発音しRを弱く発音する
- アメリカ英語とスペルが違う
またそれ以外にも、イギリス英語とアメリカ英語では、そもそも違う単語を使うケースもあります。その中でも代表的なものを以下にまとめました。
日本語 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
電話 | Phone/Call | Ring |
秋 | Fall | Autumn |
ズボン | Pants/Slacks | Trousers |
映画 | Movie | Film |
映画館 | Theater | Cinema |
駐車場 | Parking lot | Car park |
店員さん | Sales clerk | Shop assistant |
歩道 | Sidewalk | Pavement |
サッカー | Soccer | Football |
祝日 | Public holiday | Bank holiday |
掃除機 | Vacuum cleaner | Hoover |
アパート | Apartment | Flat |
薬局 | Drug store | Chemist |
エレベーター | Elevator | Lift |
消しゴム | Eraser | Rubber |
ガソリン | Gas | Petrol |
日本の英語教育では、この単語はアメリカで、この単語はイギリスで使うというところまでは教えてもらいません。どちらもごちゃ混ぜで学びます。
この機会にアメリカで使う英語とイギリスで使う英語を比べてみましょう。
またアメリカ英語とイギリス英語のより詳細な違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
イギリス英語の特徴や、イギリス英語とアメリカ英語の違いについて解説しました。
イギリス英語の特徴を再度まとめておくと以下の通りです。
- can’tの発音
- ローマ字読みに近い
- Tを強く発音しRを弱く発音する
- アメリカ英語とスペルが違う
英語初心者の頃は、英語を聞いても「これがイギリス英語なのかアメリカ英語なのか」分からないかもしれません。しかし英語を学習していくにつれて、次第に違いがわかるようになってきますよ。
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プロキャディ杉澤伸章さん
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Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。