「検討する」は英語で何て言う?ビジネスで使われる表現とフレーズ
「ご検討ください」「検討いたします」など、仕事をしていると「検討する」という言葉をよく耳にします。検討とは、「よく調べて考えること」を言いますが、この言葉を仕事でよく使うという方も多いのではないでしょうか。こちらでは、そんな「検討する」を表すさまざまな英語とフレーズをご紹介しています。
本記事でわかること
- 「検討する」を表す英語
- 「検討」として使えるその他の表現
目次
「検討する」を意味する英語表現
それでは、さっそく「検討する」を意味する英語を紹介していきたいと思います。ビジネスシーンでの例文を交えて、ご紹介していきますね。
consider
considerは、「よく考える、熟慮する」という意味の単語です。ビジネスシーンにおける「検討する」という意味で、最もよく使われる言葉になります。
また、considerはビジネスだけでなく日常会話でもよく使われます。相手の提案などに、I will consider it(よく考えておきます)やLet me consider it(考えさせて)といったカジュアルな使い方もされます。
- We will consider your proposal and contact you as soon as we have come to a decision.
(御社のご提案を検討し、結論が出ましたらすぐご連絡させていただきます。) - Please consider our proposal.
(ご検討のほどよろしくお願いいたします。) - Let me consider it. Would you send me an e-mail about that?
(ちょっと考えさせてください。それについてeメールを送ってくれませんか。)
ちなみにconsiderの名詞は、considerationとなり、Thank you for your consideration(ご検討のほどよろしくお願いいたします)は、メールの結びなどでよく使われる決まり文句です。
- Thank you again for your time and consideration.
この度は、お時間をとってご検討いただきありがとうございました。 - Thank you in advance for considering our proposal. I hope to meet you in person sometime next week.
(わたしどもの提案をご検討いただけると幸いです。来週のどこかで、お会いできればと思っております。)
また、carefullyやseriouslyなどを使って、「慎重に検討する、真剣に検討する」という表現もできます。
considerだけでも、検討の意を伝えることができますが、より前向きな姿勢を伝えたいときは、このような表現を使いましょう。
- We will consider your proposal carefully and contact you as soon as we have come to a decision.
(御社のご提案を検討し、弊社の結論が出ましたらすぐご連絡させていただきます。) - I have considered it seriously, but I must decline the offer because the position requires many travels.
(真剣に検討をしたのですが、その職だと出張が多いため辞退させていただきます。) - We have given due consideration to your proposal, but we must decline your offer at this point.
(ご提案を十分検討させていただきましたが、現時点ではそちらのオファーをお断りせざるを得ません。)
think about
think aboutは、considerより軽めの検討を表します。提案や誘いなどに対して、I’ll think about it(考えておくね)やLet me think about it(考えさせて)といった使い方をします。
日常会話だけでなくビジネスシーンでもよく使われる言葉ですが、どちらかというと、前向きな検討というよりは「いまのところは、答えを保留する」という意味合いの方が強くあります。
- You might want to meet David. He is an excellent engineer I have worked with in the past.
(デイビッドに会ってみませんか。私が以前、一緒に仕事をしていた優秀なエンジニアなんですが。)
Well, maybe. Let me think about it.
(そうですね。ちょっと考えさせてください。) - If you make your purchases by next week, you will get a 10% discount.
(来週までのご購入で、10%の割引をいたします。)
That sounds a good deal. I’ll think about it.
(よさそうな話ですね。考えておきます。)
またaboutのかわりにoverを使うと、「熟考する、吟味する」といった意味になります。「より深く考えたい、しっかり考えたい」と相手に伝えたいときは、think overを使いましょう。
- I would like to think over your offer. I’ll call you back in a little while.
(オファーについてよく考えさせてください。しばらくしてお電話します。)
関連記事:英語で「考える」ってなんて言うの?ConsiderとThinkの違いは?例文付きでわかりやすく解説!
study
studyは「勉強する」という意味のほかに、「よく調べる、研究する」といった意味があります。
提示されたものに対して「よく調べて、わかろうとする = 検討する」という意味があり、考えて決めるというよりは、リサーチして決めるといったニュアンスです。
- I would like to study your brochure first, and then arrange a meeting.
(まずは御社のパンフレットを拝見してから、会議を開けたらと思います。) - I think we should spend more time to study the proposal.
(もう少し時間をかけて、その提案を検討したほうがいいと思います。)
examine
examineは「検査する、考察する、吟味する」という意味の言葉です。何かを理解したり、判断したりするために、ものごとを注意深く調べることを表します。
consider very carefullyと同じような意味となる単語です。
- That is very interesting. I would like to examine those ideas in more detail.
(おもしろいですね。それらのアイデアをもっと詳しく知りたいです。) - We need to examine how the proposals are carried out.
(どのようにその提案が実行されるのか調べる必要がある。)
look into
look intoは「研究する、調査する」という意味の熟語です。「中をのぞく = 詳しく見る」という表現で、問題や可能性を「見つける」といった使い方をします。日常会話でもビジネスシーンでもよく使われるフレーズです。
- Please reschedule to a later date or look into alternative methods such as video conference.
(延期またはビデオ会議といった他の方法をご検討ください。) - We should look into the possibility.
(その可能性を検討してみるべきだ。)
reconsider
reconsiderは「再考する、再検討する」という意味の言葉です。以前、出された判断などを考え直すという意味があり、ビジネスシーンにおいては「もう一度、ご検討ください、再度、検討できないでしょうか」といった使い方をします。
- We would appreciate if you could reconsider our proposal on the terms and the conditions of business.
(わたしどもが提案しております取引条件を、ご再考していただけると幸いです。) - Would it be possible to reconsider our proposed solution?
(わたしたちが提案しております解決方法を、もう一度ご検討いただけないでしょうか?)
関連記事:「条件」って英語でなんて言う?ビジネスシーンでよく登場する表現を例文付きで紹介
review
reviewは「見直す、再検討する」という意味の言葉で、reconsiderと同じ使い方ができます。
ただreconsiderが、「すでに決まったことを考え直す」というのに対し、reviewは「変更が必要かどうか見直す」という意味があり、ニュアンスがすこし異なります。
- I would like to review the budget for final approval.
(最終的な承認の前に、予算を再検討したいと思います。) - This matter is under review.
(こちらの件は、検討中です。)
関連記事:「交渉する」は英語で何と言う?ビジネスで使える例文とフレーズ集
「検討する」の類似表現
上で「検討する」を表す英語をいくつかご紹介しました。つづいては、「検討する」と同じような意味で使える英語表現をご紹介したいと思います。言いかえとして、ぜひ参考にしてみてください。
discuss
discussは「話し合う、議論する」という意味の言葉です。社内やチームメンバーと話し合っていると伝えることで、検討していることを示す表現ですね。
- I would like to discuss other options for improving its efficiency.
(効率を上げられる、その他の方法を検討したいです。) - They said they had discussed increasing their monthly rate from $20 to $25.
(月額料金を20ドルから25ドルへの値上げを検討していると言っていた。)
determine
determineは、「決定する、確定する」という意味の言葉です。ただ、「決定しようとしている、判断しているところだ」といった言い方をすることで、検討中ということを表すこともできます。
- We are eager to determine whether it would be appropriate for our service.
(わたしたちのサービスに適しているか、真剣に検討しております。) - We are trying to determine whether to increase the price.
(値上げをするかどうか検討しているところです。)
request
requestは「依頼する、要請する」という意味の言葉です。やや直接的ではありますが、「お願い」という形で、検討を促す表現になります。
- I would like to request that the deadline be extended until week.
(来週までの期限の延長をお願いできればと思います。) - I am writing to request consideration for a transfer from my position in the sales planning department to a position in the marketing department.
(営業企画部からマーケティング部への部署の異動をお願いしたく、ご連絡いたしました。)
まとめ
こちらでは、「検討する」を意味する英語をご紹介しました。最も一般的なのはconsiderですが、ほかにもさまざまな検討を伝える表現はあります。お仕事で「検討」と言うことがある方は、ぜひこちらで紹介した英語を使ってみてください。
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トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。