「I see」の意味は「わかった」でOK?日本人が意外と知らない本当のニュアンスとは
「I see」は、「なるほど」や「わかりました」の意味で使われます。
I seeは中学英語の中でも初級レベルで習う英語表現なこともあり、日本人も英会話となるとよく使いますが、意外とネイティブスピーカーがどんなニュアンスで使っているのかは知りません。
実際にふと「I seeとI knowにはどんな違いがある?」と聞かれて、説明できる日本人は多くありません。
この記事では、そんな「I see」について、一歩踏み込んで解説します。
この記事を読み終わる頃には、「I see」が持つ本質の意味を十分に理解し、I knowやI understandなどと適切に使い分けられるようになっているのでぜひ最後まで読んでみてください。
目次
I seeのコアイメージ
冒頭でお伝えしたように「I see」は日本語で「わかった」や「なるほどね」のニュアンスで使われます。
ただし、後述する「I know」や「I understand」などのニュアンス違いの英語表現と適切に区別するためには、I seeの「コアイメージ」について知っておくと理解がスムーズでしょう。
「コアイメージ」とは?
コアイメージとは、英単語が表す意味の日本語訳よりも、一歩踏み込んだ「ネイティブスピーカーがその単語を使う時の感覚、イメージ」を指します。
例えば、前置詞「on」について、日本語に訳せば「〜の上に」になります。
しかし、実際には「Fly on the wall(壁にとまったハエ)」のように、位置の上下関係ではなく「張り付いているかどうか」が「on」を使うかどうかの大きな判断材料になります。
こうした「日本語訳や意味よりも、一歩踏み込んだ英単語、英熟語が持つ感覚やイメージ」を「コアイメージ」と呼び、「コアイメージ」を掴んでいれば、細かなニュアンス違いでネイティブスピーカーを相手に違和感を与える表現を回避できます。
I seeのコアイメージ
I seeのコアイメージは以下の通りです。
- なるほど、キミの言いたいことが「ぼんやりと見えてきたよ」のニュアンス
- 知らなかったこと、予想しなかったことなど、「未知」だったものの「イメージが見えてきた」ニュアンス
I seeは直訳してしまえば「わたしは見ます」になりますよね。
ネイティブスピーカーは「わたしは見ます」のI seeを、会話の中で「なるほどね。」として相槌(あいづち)のように使います。
これは、「なるほど、あなたの言っていることの意味がぼんやりと見えてきましたよ。」のイメージで「I see」と言っているわけですね。
会話の中で相手の話を聞いて、相手の言いたいこと、伝えたいことをぼんやりと掴んだような感じです。
例文↓
- A: Her grandparents are Italian, so she goes to Italy every summer vacation.
祖父母はイタリア人なので、彼女が毎年の夏休みをイタリアで過ごしています。
B: I see.
そうなんですね。
I seeと似た意味で使われる英語
I seeの他にも、似た意味、似た場面で使われる英語表現もあります。
Now I get it
Now I get itも「I see」と似た意味で使われる英語表現です。
コアイメージも「I see」に非常に近く、「あなたの言うことが見えてきました。」のイメージで使うことができます。
例文↓
- A: Well, we want to refurbish the restaurant to attract more customers to dine here.
私たちはもっと多くのお客さんにきてもらえるよう、レストランを改修したいんです。
B: Oh okay, now I get it!
なるほど。わかりました。
I seeに関連する英語表現について、英語コーチングTORAIZのネイティブコーチが以下の動画で詳しく解説しております。参考にされてください。
参考動画:「I see」の意味は「わかった」でOK?日本人が意外と知らない本当のニュアンスとは @英語コーチングTORAIZ(トライズ)YouTubeより
微妙に違う?I seeと似ているようで使う場面が違う英語
英語には「I see」意外にも「なるほど」や「わかりました」の意味で使われる相槌(あいづち)表現があります。
日本語に訳すと「I see」と同じになるものの、細かい意味やニュアンスが異なります。
適切に使い分けが出来るように「コアイメージ」を意識して読んでみてください。
That makes sense
That makes senseは「なるほど」や「わかりました」を意味する英語表現のひとつです。
Make senseは直訳すると「意味を成す」の意味になります。
これを相槌(あいづち)で使うことで、「あぁ、納得がいったよ。」「整合性が取れたよ。」のニュアンスで「なるほど」や「わかりました」として使われるイメージです。
例文↓
- A : You speak English very well. Have you ever been to abroad?
あなたの英語はお上手ですね。海外へ行かれたことでも?
B : No I haven’t. I have a foreign friend and we used to talk a lot since I was a little boy.
いいえ。私には海外の友人がいて小さい頃からよく話すんです。
A : Oh, that makes sense.
あぁ、なるほど。
I knowとの違い
I seeとI knowの違いは区別出来るでしょうか?
I seeとの違いはズバリ、「未知か既知か」だといえます。
I seeには「あなたの言っていることが見えてきました。」と、「相手に伝えてもらうまではわからなかったこと」に焦点が当たっています。
対してI knowは「自分がそれを知っていることを伝える」ニュアンスが強いです。
例文↓
レイア姫 : I love you.
愛しているわ。ハン・ソロ : I know.
知ってたさ。引用元:スター・ウォーズ エピソード5より
I understandとの違い
I seeは「あなたの言いたいことを大まかに把握した」ニュアンスがあるのに対して、I understandは「あなたの言いたいことを十分に理解しました。」と伝えるニュアンスが強く、主にビジネスシーンなどで「意思や情報の生き違いがないこと」を強調する用途で使われます。
- Boss : Can you compile the report on this by the end of the week?
上司「この件についての報告書を今週中にまとめておいてくれる?」
Staff:OK, I understand.
部下「はい、承知しました。」
逆に、「わかりません」と伝える時の表現については、以下の記事をご覧ください。
英語で「わかりません」は「I don’t know」じゃダメ?I’m not sureとI have no ideaとの違いは?
その他、違いが分かりにくい似た英語表現の違いについていくつか以下にて解説しています。合わせてご覧ください。
関連記事:【これで解決】「look」「see」「watch」の英語の意味の違いって結局は何?絶対に知っておきたい使い分け
関連記事:【もう間違えない】仕事は英語で何と言う?work、job、taskなどの正しい使いわけ
まとめ
この記事では、「わかりました」や「なるほど」などの意味で使われる「I see」について、一歩踏み込んでお伝えしました。
ここまでお読みのあなたは、中学英語初歩の表現として片付けられがちな「I see」について一歩踏み込んだ「コアイメージ」を理解し、英語中級者が混同して間違えがちな「I know」や「I understand」との違いも把握して、より自然で豊かな英語表現が出来るようになっているでしょう。
この記事でお伝えしたことが、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。
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目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。