【ビジネスパーソン必須】TOEIC対策のポイントを「リスニング」「単語」「文法」に分けて紹介
高校時代イギリスに短期留学し、大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。金融機関勤務を経て、現在はオンライン英会話スクールで講師を務めるほか、TOEICコーチとしても活動(直近スコア915点)。趣味は海外旅行。
お仕事のステップアップのために、TOEICを学ぶビジネスマンの方が増えてきました。中には、昇格の要件としてTOEICの目標スコアが課されているケースも!こうなってくるといよいよ本格的な対策が必要ですよね。
そこで今回は、忙しいビジネスマンのみなさんが少しでも効率的に目標スコアを達成できるよう、学習におけるポイントをご紹介してみたいと思います。
目次
TOEIC対策その1:単語
さて、まずは単語についてのお話です。TOEICに限らず、英語学習全般において、単語を覚えることは学習の第一ステップとして欠かせませんよね。
日常英会話・ビジネス英語の両方が出題されることから、幅広いボキャブラリーが求められるTOEICですが、やはりある程度の語彙力さえあれば「とりあえず何の話をしているかはわかる!」という状態までもっていくことができ、ある一定のスコアまでは持ち上げることが出来ます。
単語は「知ってる」だけじゃダメ!認識スピードを高めていこう
TOEICの受験経験がある方であればお分かりかと思いますが、TOEICは問題数が多く、試験時間内で解き終わるためにはスピーディーかつ正確に英文を読解する力が不可欠です。
特にPart7では、複雑な文法を紐解いたり、複数パッセージに散りばめられた情報から答えを導き出したりと高度な読解力が必要とされるため、「あ!この単語見たことあるな。なんだっけ・・・?そうか!〇〇だ!!!」なんてペースで進めていては、到底制限時間内に解き終わることなどできません。
目指すは認識スピード2~3秒!
では、どの程度のスピードで単語の意味が認識できればいいのか、ということについてですが、目安として『単語が目に入ってから2~3秒以内には意味が口から出てくるくらいのレベル』を目指していきましょう。
日本語の場合を想定していただくと分かりやすいと思うのですが、例えば「りんご」という文字を見れば即座に、甘くて真っ赤なリンゴのイメージが頭に浮かびますよね。このとき「うーん」と考える時間は一瞬も無いはずです。
最終的には英語でも、日本語を介さずにイメージが頭に浮かぶくらいを目指していく必要がありますし、TOEICでもそのくらいのレベルになったタイミングで900点の大台に乗ってくるようになります。単語の学習をするときは、『覚えた単語を増やす』だけでなく、『スピーディーに意味が頭に浮かぶ』状態を目指すよう、日ごろから心がけましょう。
TOEIC対策その2:文法
みなさんは、英文法は得意でしょうか?
大半の方は、「大学受験の時にしっかりやったはずだけど、もう忘れちゃった!」という感じだと思います。
特に、仮定法や関係詞などの複雑な文法の場合、実は学生時代もあやふやな理解しかできていなかった・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
TOEICでは、リーディングセクションのPart5からPart7を通して、いわゆる受験英語で問われたような文法の穴埋め問題が多数出題されます。そして、それらがリーディングセクションで最も効率的に点が取りやすい問題となります。
文中のいろいろな箇所から情報を引っ張ってきて、要旨を掴んだうえで解答しなければならない問題とは違い、文法知識によってすぐ答えが導き出せる問題はチャンス問題!ということになるんですね。
文法学習はじっくり確実に
文法学習において最も心にとめておいて頂きたいのが、「じっくり確実に」進めていくということです。できるだけ少ない問題数で、搾り取れる知識を全て吸収するつもりで取り組んでいきます。
答えを間違えてしまった時は、「なぜ間違えたのか?」「どんな知識があれば間違えずに済む問題だったのか?」という目線で、じっくりと理解を進めていってください。
正解していた時でも、「なぜこの選択肢を選んだのか?」というのを思い起こしながら、正解にたどり着くまでの思考回路が正しかったのかどうか、解答解説で確認します。
こうすることで、同様の文法項目について問う類似問題にも幅広く対応できる応用力が身につき、1問で5,6問分の知識が得られる効率的な学習にしていくことができるのです。
ビジネスマンのみなさんは、勉強時間の確保が非常に難しいはずです。こと文法に関しては、闇雲に数をこなしても参考書の費用ばかりがかさんで非効率!ということを肝に銘じましょう。
熟語知識の有無が勝敗を分ける
単語の学習においてもそうですが、暗記はできるだけ避けたい・・・!というのがみなさんに共通する想いだと思います。
このため「なぜここはofなのですか?」「自分の感覚だとforなのですが・・・」といった具合に、動詞とセットで使われる前置詞について感覚やイメージでとらえることで、暗記を減らそうとされる方がよくいらっしゃいます。
ところが、こうしたやり方は度が過ぎると非常にリスキーで、いらぬ間違いの元になってしまうことがあります。というのも、前置詞のイメージや意味はどれも非常に広範囲にわたり、それぞれが重なり合っているので、イメージだけで答えを1つに絞ることはなかなか難しいのです。
“be known for~(~で知られる)””remind A of B(AにBを思い起こさせる)”などのTOEIC頻出熟語については、ただ知っているだけで瞬間的に答えが選べることが多々あります。「割り切って覚える!」という学習スタイルの方が、結果的には効率的ですよ!
TOEIC対策その3:リスニング
さて、TOEICがはじまって一番最初にやってくるのがリスニングパートですね。
高校・大学受験の時とは違い、音声が聞けるのは1度だけ。しかも馴染みのあるアメリカ英語だけでなく、イギリス英語・カナダ英語・オーストラリア英語といった各国の訛りまで入ってきてしまうので、はじめはかなりパニックになると思います。
リスニングは、リーディングと比べて伸びるまでに時間がかかる傾向がありますから、早めに対策を始めて十分な時間を投下するようにしましょう。
自分のレベルをシビアに判断!わかるところから始める
「TOEICのリスニングCDを聞いてみたら、ほとんど聞き取れない!」と感じた方、まずはTOEIC問題から離れてスタートしてみましょう。
闇雲に何回も聞いて、「やっとわかった・・・次!」というのを繰り返していては、いつまでたっても上達しません。
音声速度が変えられる教材であれば、遅いスピードから始める・自分のレベルに合った英検の問題にトライしてみる・中学英語のリスニング問題集をやってみるなど、ご自身が「これなら大体1回で聞き取れる!」と感じるところまでレベルを調整してトレーニングを始めることが大切です。
ディクテーションで、ボトルネックが明確になる!
リスニング問題を解くとき、どこで躓いているのかを明確にするのはとても大切なことです。問題に正解するためには、英語の音を認識し、英文を頭の中で起こして、意味を理解するというプロセスを素早く行わなければならないからです。
そこで、ディクテーション(英語音声の書き取り)を行うと、どこで躓いているかが明確になります。以下のような判断基準を参考にしてみてください。
英語の音が認識できていない
英語が宇宙人の言葉のように、ただの音としてしか聞こえない状態です。聞こえたままカタカナにするのすら難しく感じる場合は、これにあたります。この場合は、使う教材を易しいものに変更する必要があるでしょう。
英文が起こせない
文章の一部もしくは大部分が英文にできない、でもカタカナで良かったら大体書ける、という場合がこれに当たります。英語特有の、繋がる音や飲み込む音にまだ慣れておらず、音から単語1つ1つを認識できていない可能性が高いでしょう。
意味がわからない
ある程度英文は書き起こせるものの、聞くと同時に意味を理解するところまで行けない、という場合がこれに当たります。この場合はひたすら語彙力の強化が課題になってくるでしょう。
弱点が分かれば、あとはピンポイントで対策していけばいいので、学習をぐっと効率的なものにしていくことができます。リスニングに苦手意識がある方はぜひ試してみてくださいね!
まとめ
TOEIC対策のポイントをご紹介してまいりました。参考になるものはあったでしょうか?次の段階として、これらのポイントを実際の学習に落とし込み、実践していけるかどうかが重要となります。1人ではちょっと不安かな・・・とお感じになる方は、ぜひトライズのコンサルタントのサポートを利用することもご検討くださいね!
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受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。