「in spite of」と「despite」の違いは?英語初心者向けに分かりやすく解説
「in spite of」と「despite」はどちらも「~にもかかわらず」という意味の表現です。
意味はほぼ同じですが、実は使い方やニュアンスに少し違いがあります。
特に「in spite of」は3語で構成され、「despite」は1語でスッキリしています。フォーマル度や文章のスタイルによっても使い分けられるので、しっかり違いを理解しておくことが大切です。
この記事では、英語初心者にも分かりやすいよう、例文付きで詳しく解説します。
関連記事:「にもかかわらず」を意味する英語表現とは?例文付きでわかりやすく紹介
目次
「in spite of」の基本的な意味と使い方
「in spite of」は、「~にもかかわらず」という意味を持つ表現です。逆接の意味を表し、予想に反する結果や状況を述べる際に使われます。
前置詞句なので、後ろには名詞や名詞句が続きます。「in spite of the rain(雨にもかかわらず)」のように、悪条件や困難を乗り越えて何かをする状況でよく登場します。
フォーマル度はそれほど高くなく、日常会話でも文章でも幅広く使える表現です。
例文
- In spite of the bad weather, we went hiking.(悪天候にもかかわらず、ハイキングに行きました。)
- She succeeded in spite of many difficulties.(多くの困難にもかかわらず、彼女は成功しました。)
- In spite of his injury, he finished the race.(ケガにもかかわらず、彼は完走しました。)
- They enjoyed the trip in spite of the heavy rain.(大雨にもかかわらず、彼らは旅行を楽しみました。)
- In spite of his age, he works very hard.(年齢にもかかわらず、彼は一生懸命働いています。)
「despite」の基本的な意味と使い方
「despite」も「~にもかかわらず」という意味の表現です。
「in spite of」と非常に似ていますが、despiteは一語で構成されており、文法上の使い方はほぼ同じです。
後ろには名詞や名詞句が続きます。例えば、「despite the rain(雨にもかかわらず)」のように使います。
「despite」の方がシンプルで、ややフォーマルな印象があります。ビジネスやアカデミックな文脈では「despite」の方が好まれることが多いです。
例文
- Despite the bad weather, we went hiking.(悪天候にもかかわらず、ハイキングに行きました。)
- She succeeded despite many obstacles.(多くの障害にもかかわらず、彼女は成功しました。)
- Despite his injury, he continued the match.(ケガにもかかわらず、彼は試合を続けました。)
- They enjoyed the picnic despite the cold wind.(冷たい風にもかかわらず、ピクニックを楽しみました。)
- Despite his age, he is very active.(年齢にもかかわらず、彼はとても活動的です。)
「in spite of」と「despite」の違い
「in spite of」と「despite」はほとんど同じ表現ですが、敢えて違いを挙げるとすれば以下の3つです。
- 語数の違い
- フォーマルさの違い
- 覚えやすさの違い
それぞれ詳しく見てみましょう。
語数の違い
「in spite of」は3語で構成されていますが、「despite」は1語のみです。そのため、「despite」の方が簡潔でスマートな印象を与えます。
特にビジネス文書や論文などでは、「despite」の使用が好まれる傾向があります。
一方、「in spite of」はカジュアルな会話や日常の文章で自然に使われることが多く、「ちょっと長いけれど口にしやすい表現」という位置付けです。
例文
- In spite of the heavy rain, they played soccer.
(大雨にもかかわらず、彼らはサッカーをしました。) - Despite the heavy rain, they played soccer.
(大雨にもかかわらず、彼らはサッカーをしました。) - He succeeded in spite of his lack of experience.
(経験不足にもかかわらず、彼は成功しました。) - He succeeded despite his lack of experience.
(経験不足にもかかわらず、彼は成功しました。) - In spite of her illness, she attended the meeting.
(病気にもかかわらず、彼女は会議に出席しました。)
フォーマルさの違い
「despite」の方がややフォーマルで、「in spite of」はカジュアル寄りです。
日常会話や友人同士のメールでは「in spite of」も自然ですが、ビジネスメールや論文では「despite」の方が適しています。
ただし、フォーマル度の違いはそこまで大きくなく、両方とも使える場面は多いです。
例文
- Despite the tight schedule, we completed the project.
(タイトなスケジュールにもかかわらず、プロジェクトを完了しました。) - In spite of the tight schedule, we completed the project.
(タイトなスケジュールにもかかわらず、プロジェクトを完了しました。) - Despite the language barrier, they became friends.
(言葉の壁にもかかわらず、彼らは友達になりました。) - In spite of the language barrier, they became friends.
(言葉の壁にもかかわらず、彼らは友達になりました。) - Despite the difficult conditions, they kept working.
(困難な状況にもかかわらず、彼らは働き続けました。)
覚えやすさの違い
「despite」はシンプルな1語なので短くて覚えやすいですが、「in spite of」は3語セットで覚える必要があります。
その分、「in spite of」は一度覚えると表現が崩れにくく、自然なフレーズとして口から出やすい特徴もあります。
英会話初心者には「in spite of」の方が覚えやすい場合もあるでしょう。
例文
- Despite my busy schedule, I study English every day.
(忙しいスケジュールにもかかわらず、毎日英語を勉強しています。) - In spite of my busy schedule, I study English every day.
(忙しいスケジュールにもかかわらず、毎日英語を勉強しています。) - Despite the rain, we went for a walk.
(雨にもかかわらず、散歩に行きました。) - In spite of the rain, we went for a walk.
(雨にもかかわらず、散歩に行きました。) - Despite her shyness, she gave a great presentation.
(人見知りにもかかわらず、素晴らしいプレゼンをしました。)
まとめ
「in spite of」と「despite」はどちらも逆接を表す便利な表現ですが、「despite」の方がシンプルでややフォーマル、「in spite of」は少しカジュアルで会話でもよく使われます。
どちらを選んでも意味は通じますが、場面に合わせた使い分けができると英語力がアップします。
実際の会話やライティングで使えるよう、ぜひこの記事の例文も活用して表現の幅を広げてください。
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英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。