「なお」は英語で何と言う?それでも・今もなど複数パターンを解説
一見シンプルに見えるこの表現ですが、英語では一語で完全に置き換えるのが難しく、文意に応じて複数の表現を使い分ける必要があります。
この記事では、「それでもなお」「今もなお」「ちなみに」など、場面ごとの「なお」の使い方を、それぞれ英語でどのように表現できるのかを解説します。
例文も豊富に紹介するので、英会話や英文メールで自然に「なお」を使えるようになりたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
「なお」は英語で何と言う?
日本語の「なお」は、補足説明、逆接、継続の意味などを含む非常に便利な表現ですが、英語では一語でそのすべてをカバーする語は存在しません。
そのため、文脈に応じて適切な英単語に言い換える必要があります。
たとえば「それでもなお」は逆接の意味を込めて “still” や “even so” などが使われます。「今もなお」は状態の継続を表す “still” が自然です。「ちなみに」は話題の追加や軽い転換を示す際に “by the way” や “in addition” を使います。
このように、「なお」は便利な日本語表現である一方で、英語に翻訳する際には文意を正確に汲み取って適切な言葉を選ぶ力が求められます。
以下は「なお」を意味する英語表現を使用した文章の例です。
例文:
- He made a mistake. Nevertheless, he continued with confidence.
- 彼はミスをした。なお、自信を持って続けた。
- It is raining heavily. Still, we plan to go hiking.
- 雨が激しく降っている。なお、私たちはハイキングに行く予定だ。
- The application is closed. By the way, the next round starts in May.
- 応募は締め切られた。なお、次回は5月に始まる。
- She didn’t attend the meeting. Even so, her opinion was considered.
- 彼女は会議に出席しなかった。なお、彼女の意見は考慮された。
- The product is popular in Japan. In addition, it’s gaining traction overseas.
- その商品は日本で人気がある。なお、海外でも注目を集めつつある。
「なお」に関連する英語表現
「なお」に関連する以下3つの英語表現を例文付きで紹介します。
- それでもなお
- 今もなお
- ちなみに
それぞれ詳しく見てみましょう。
それでもなお
「それでもなお」は、ある困難や障害があっても、行動や状況が継続することを示す表現です。英語では “still”、”even so”、”yet”、”nevertheless” などがこのニュアンスに対応します。
特に逆接の意味合いが強調される文脈では、”yet” や “nevertheless” の使用が自然です。これらの表現を使うことで、話し手の強い意思や状況に対する粘り強さを伝えることができます。
「それでもなお」を意味する英語表現を使用した文章の例は以下のとおりです。
例文:
- He failed many times, yet he never gave up.
- 彼は何度も失敗したが、それでもなお諦めなかった。
- It was raining heavily. Still, we went out for a walk.
- 激しく雨が降っていたが、それでもなお私たちは散歩に出かけた。
- She is not qualified. Even so, she applied for the position.
- 彼女は資格がないが、それでもなおその職に応募した。
- The task is difficult. Nevertheless, we must try.
- その仕事は難しい。それでもなお、我々は挑戦すべきだ。
- He was tired. Yet, he continued working until midnight.
- 彼は疲れていたが、それでもなお深夜まで働き続けた。
関連記事:「頑張る」は英語で何と言う?明日から、コツコツなど複数パターンを紹介
今もなお
「今もなお」は、ある状態や行動が過去から現在まで継続していることを意味します。
英語では主に “still” を用います。これは習慣や行動、記憶、関係などが途切れることなく続いていることを示す際に適しており、フォーマル・カジュアル両方の場面で幅広く使用されます。
「今もなお」を意味する英語表現を使用した文章の例は以下のとおりです。
例文:
- I still remember the day we first met.
- 私は今もなお、私たちが初めて会った日のことを覚えています。
- She still lives with her parents.
- 彼女は今もなお両親と一緒に暮らしている。
- He still works at the same company after 20 years.
- 彼は今もなお、20年間同じ会社で働いている。
- The tradition still continues in the village.
- その伝統は今もなお村で続いている。
- We still have a long way to go.
- 私たちは今もなお、長い道のりを残している。
関連記事:「初めて」は英語で何と言う?〜して初めて、初めて行ったなどの表現を一括紹介
ちなみに
「ちなみに」は、話の流れの中で関連する情報を補足的に伝えるための表現です。英語では “by the way”、”in addition”、”incidentally” などが用いられます。
これらの表現は、会話や文章に自然な流れを与えるため、日常英会話だけでなく、ビジネスやライティングの場面でも頻繁に使用されます。
話題を急に変えるというよりは、情報を付け加える、もしくは相手にとって興味深い補足を提示する意図で使われます。
「ちなみに」を意味する英語表現を使用した文章の例は以下のとおりです。
例文:
- By the way, have you finished your assignment?
- ちなみに、課題は終わりましたか?
- He’s from Canada. Incidentally, he speaks fluent French.
- 彼はカナダ出身です。ちなみに、彼は流暢なフランス語を話します。
- In addition, the hotel offers free breakfast and Wi-Fi.
- ちなみに、そのホテルでは朝食とWi-Fiが無料です。
- I met her yesterday. By the way, she asked about you.
- 昨日彼女に会ったよ。ちなみに、君のことを聞いてたよ。
- Incidentally, did you know they’re moving next month?
- ちなみに、彼らが来月引っ越すって知ってた?
関連記事:英語の「FYI」ってどんな意味?ビジネスメールでよく使う表現を例文付きで紹介
まとめ
「なお」は日本語で非常に便利な表現ですが、英語ではその意味合いを場面ごとに細かく言い分ける必要があります。
「still」や「even so」などの逆接表現、「by the way」や「in addition」といった補足表現など、文脈に応じた英語の使い分けを意識することで、より伝わる自然な英語を話せるようになります。
今回紹介した例文や表現を実際の会話やライティングに取り入れて、英語力の向上に役立ててみてください。
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。


トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。