全国学力テスト「英語」の試験概要や過去問の入手方法などについて解説
試験を受けること自体には、大きな意味はありません。試験のために対策をしたり、試験後に復習をしたりすることが、学力アップにつながります。
学校の定期テストであれば、対策や復習をする子も多いでしょう。しかし全国学力テストは、子供もどんな試験なのかをきちんと理解しないまま、なんとなくで受験してしまっています。
せっかく時間をかけて学校で全国学力テストを受験するのですから、少しでも英語力アップに繋げたいですよね。
そこで今回は、全国学力テスト英語の試験概要や過去問の入手方法についてまとめました。
「子供に英語をしっかり勉強してほしい」「そのために全国学力テストをうまく活用できないだろうか」と考えている保護者の方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
目次
全国学力テストとは?
全国学力テストとは、文部科学省が全国の小学6年生と中学3年生全員を対象に実施する学力調査のことです。正式名称を「全国学力・学習状況調査」と言います。
全国学力テストは、「ゆとり教育」の導入後、低下批判が出た小・中学生の学力水準を把握・分析し、文教政策や授業・指導方法に生かすために実施されます。
試験は毎年4月に実施され、科目は国語と算数・数学を毎年、理科と英語(中学3年生のみ)を3年に1回行います。つまり理科や英語の試験を受けない学年もいるということです。
全国学力テストの結果は、試験に参加した全児童・生徒に通知されます。また自治体の判断で、成績を市町村別や学校別にして公表できます。また早起きや1日のゲーム時間などの学習状況と関連付けたデータも取得されます。
全国学力テスト英語の試験概要
全国学力テスト英語は、以下4つのパートに分かれています。
- 聞くこと
- 読むこと
- 書くこと
- 話すこと
「聞くこと」は4つの大問に分かれており、問題内容は以下のとおりです。
- 1:選択問題
- 2:並べ替え問題
- 3:選択問題
- 4:記述問題
「読むこと」は4つの大問に分かれており、問題内容は以下のとおりです。
- 1:選択問題
- 2:並べ替え問題
- 3:選択問題
- 4:記述問題
「書くこと」は2つの大問に分かれており、問題内容は選択式、短答式、記述式の3つに分かれています。
「話すこと」は3つの大問に分かれており、問題内容は口述式です。
つまりこれまでのようなリスニングとリーディングのみならず、ライティングやスピーキングも含めた英語4技能の学力を測定します。
文部科学省によって公開されている、平成31年4月18日実施分の全国学力テスト英語「話すこと」の調査問題は以下のとおりです。
全国学力テスト英語の過去問入手方法
全国学力テストでは、過去問に加えて、模範解答や解説が公開されています。よって全国学力テストの実施前に予習をしたり、普段の英語学習の習熟度を確認するために全国学力テストを活用したりといったことが可能です。
全国学力テストの過去問には、国立教育政策研究所 全国学力・学習状況調査の調査問題・正答例・解説資料についてよりアクセス可能です。他の科目や他の年度の過去問も確認できます。
全国平均点や地域別の平均点等と比較をすれば、お子様の学力がどの位置にあるのかを、気軽に測定できます。よって学校や塾の宿題プラスαの、学習に役立ちますよ。
全国学力テスト「英語」の対策や復習としてできること
ここでは、全国学力テスト英語の対策方法や復習方法について解説します。
対策
全国学力テストは、毎年4月に実施されます。つまり英語の試験範囲は、中学3年生の4月まで(=中学2年生の内容まで)です。
よって全国学力テスト英語の対策をしたいのであれば、中学2年生までの英語を復習するようにしましょう。英語は単元ごとに分かれているので、まずは分かる単元と分からない単元に仕分けをして、分からない単元だけを重点的に対策するといった形でも構いません。
また全国学力テストまでに時間があるのでしたら、英検の受験もおすすめです。英検の最も簡単な級である5級では中学1年生レベルの内容が、その次の級である4級では中学2年生レベルの内容が出題されます。
理想は中学1年生の後半で英検5級を受験し、中学2年生の後半で英検4級を受験、そして中学3年生の4月に全国学力テストで中学1年生と2年生の内容を総復習するといった形です。そうすれば、中学1年生2年生で学んだ英語を忘れることもありません。
もちろん中学1年生のうちに4級・3級に挑戦するといったこともおすすめです。英検については、以下の記事にて詳しく解説しています。興味がある方はぜひチェックしてみてください。
復習
全国学力テストの結果が返ってきたら、結果を見て一喜一憂するだけでなく、きちんと復習をすることも大切です。全国学力テストの復習が、高校入試にもつながります。
テストの結果を見て、どの単元が得意でどの単元が苦手なのかを把握しましょう。そして苦手である単元をピンポイントで復習します。
「得意な単元を極める方が楽しい」「苦手な単元の勉強は苦痛だ」という気持ちも分かります。しかし定期試験や入試のような試験で高得点を取得するには、得意を伸ばすよりも苦手を普通や得意単元と同等に伸ばす方が得策です。
英語の復習方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。社会人向けに書かれた記事ですが、中学生の英語学習にも十分応用可能です。ぜひ記事をチェックしてみてください。
関連記事:【今日からできる】英語の復習方法・ポイント4つを解説
大人になってからの英語学習も不可能ではない
「子供には英語をきちんと学ばせたい」と思っている保護者の方の中には、「私だってできることなら英語を話したかった……」と思っている方も多いのではないでしょうか。
確かに「大人になってからの英語学習は、仕事もあるし育児もあるし、子供の時のように何でもすぐに吸収できるわけではないし難しそう」と考える方も多いでしょう。
しかし大人になってからでも、1年間勉強を継続できれば、十分英語は習得可能です。ぜひ子供の英語学習と一緒にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
大人のやり直し英語については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:【大人のやり直し英語】英語初心者の大人がまずやるべき勉強方法とは?
まとめ
全国学力テスト英語の試験概要や過去問の入手方法について解説しました。
学校の定期試験では、学校内での順位しか分かりません。順位は学校の学力によって大きく左右されます。またテストの難易度も、学校によって大きく異なります。
一方で全国学力テストは、日本中の小学6年生と中学3年生が同時に受ける試験です。よって日本全国の同学年と比べて、自分がどの位置にいるのかを確認できます。
全国学力テストを、うまく学習に役立てましょう。
また「中学生の子供に何か英語の試験を受けさせたい」と考えているのであれば、英検がおすすめです。英検は、5級=中1レベル、4級=中2レベルのように級分けされているので、学校英語の習熟度を確認するのに役立ちます。また高校英語の先取りにも役立ちます。
中学生の英検受験については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
関連記事:中学生の英検は何級から受けるべき?級別の勉強法や受験のメリットを解説
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
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「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。