英検IBAとは?英検との違いやレベル、勉強法などについて解説
「英検は分かるけど、英検IBAって何?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。一言で英検と言っても、さまざまな種類があり、ややこしいですよね。
今回は、英検IBAの概要や従来の英検との6つの違い、英検IBAのレベルや勉強法について網羅的に解説をしています。
記事を最後までチェックすれば、英検IBAに関することがひと通り分かりますよ。
目次
英検IBAとは?
英検IBAを一言で表すと、「気軽に受けられる英検」といったイメージです。料金については、後ほど詳しく解説しますが、500円ワンコインからでも受験ができます。
そして英検IBAは学校や塾といった団体で受験ができる試験です。具体的には30人以上からの受験が可能です。一方で個人での受験はできません。
英検IBAは、以下のような用途で利用することができます。
学年ごとの学習到達目標や現状に英語能力に合わせたテストレベルを選択し、日々の授業での学びの成果を「英検級レベル」だけでなく、「CEFRレベル」照らし合わせて理解することができ、生徒一人ひとりの英語能力ならびに日々の授業改善にもご活用いただけます。
出典:日本英語検定協会 英検IBA
英検IBAのサンプル問題は、こちらから確認できます。
英検IBAの料金、受験料
通常の英検と比べると安い受験料で受験ができる英検IBA。具体的な料金は以下のとおりです。
テストの種類 | 料金 |
【 RL 】
・Reading ・Listening |
500円 |
【 WS 】
・Writing ・Speaking |
2,700円 |
【 RLWS 】
・Reading ・Listenin ・Writing ・Speaking |
3,000円 |
英検IBAでは、500円から試験を受験できます。
また有料オプションとはなりますが、成績表の印刷・送付/問題冊子の仕分け/名簿マッチング等を依頼することも可能です。
リーズナブルなので、何度も受験して「英語力測定→目標設定→英語学習」という好循環を作り出すことができます。
英検IBAと英検の違い
ここでは、従来の英検と英検IBAの以下6つの違いについて解説します。
- 料金が安い
- 試験時間が短い
- 日程を自由に決められる
- 個人成績表と団体成績表が送付される
- 英検IBAは大学受験では使えない
- 英検IBAは就職活動では使えない
それぞれ詳しく見てみましょう。
料金が安い
従来の英検と英検IBAの最大の違いは、料金が安くて気軽に受験できる点です。以下、英検IBAの料金と英検の料金を比較してまとめました。
英検IBA | 英検 | |
RL | 500円 | 準1級・・・9,800円(本会場のみ)
2級・・・6,400円 準2級・・・5,700円 3級・・・4,700円 4級・・・2,900円 5級・・・2,500円 |
WS | 2,700円 | 準1級・・・9,800円(本会場のみ)
2級・・・6,400円 準2級・・・5,700円 3級・・・4,700円 |
RLWS | 3,000円 | 準1級・・・9,800円(本会場のみ)
2級・・・6,400円 準2級・・・5,700円 3級・・・4,700円 |
上記の表を見比べると、英検IBAの料金の安さがお分かりいただけるはずです。
試験時間が短い
英検IBAのRLの試験時間は45分です。またWSの試験時間は23〜28分です。これは従来の英検と比べると短いです。
英検IBAのRLの試験時間は45分なので、例えば1回50分の授業中に試験を実施することも不可能ではありません。
以下、従来の英検の試験時間をまとめました。
- 英検5級:50分
- 英検4級:65分
- 英検3級:100分
- 英検準2級:105分
- 英検2級:110分
- 英検準1級:115分
- 英検1級:160分
従来の英検では級によって試験時間が大きく異なるのですが、英検IBAはどのレベルであっても試験時間は45分です。
日程を自由に決められる
従来の英検は、実施日程が決まっています。年に3回実施されているので、こちらが都合を合わせて受験をしなければなりません。
一方英検IBAでは、自由に試験日程を決められます。塾や学校といった団体単位で行う試験ですので、団体の都合が良い日に受験ができます。
英検IBAの受験は、2週間前までの申し込みで可能です。試験資材は、試験実施5日前までに送付されます。
個人成績表と団体成績表が送付される
英検IBAの受験終了後は、主催者宛に、個人成績表と団体成績表が送付されます。個人成績表は、従来の英検と同じように、個人の英語力を細かくチェックするために活用されます。
一方団体成績表は、習熟度別のクラス分けや技能別の指導プラン作成などに役立ちます。
英検IBAは大学受験では使えない
大学受験では、英検の級やTOEICスコアなどを持っていることで、試験が優遇されることがあります。しかし英検IBAで取得したスコアは、大学受験では使えません。
英語関連の資格を使って大学入試を有利に進めたいのであれば、学校や塾で受験する英検IBAと並行して、従来の英検も受験するようにしましょう。
従来の英検については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:英検とは?試験概要や各級のレベルを解説!
英検IBAは就職活動では使えない
先ほど、英検IBAは大学入試には使えないと解説しました。それと同様に、英検IBAは就職活動に使うこともできません。具体的には、履歴書に書いても特に意味はありません。
それどころか、英検IBAの知名度は従来の英検と比べると大幅に低いので「英検IBAって何?」といった反応をされることが大半でしょう。
よって英語関連資格を使って就職活動を有利に進めたいのであれば、英検IBAではなく他の英語関連資格を取得すべきです。
英検でも良いのですが、おすすめはTOEICです。TOEICについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:【新形式】TOEICとはどんな試験?問題形式をパート別に解説 | トライズ
英検IBAのレベル
英検IBAには、A〜Eの5段階のレベルがあります。各レベルを従来の英検級に換算すると、以下のとおりです。
テストの種類 | 対応する英検級 |
テストA | 準1級
2級 |
テストB | 2級
準2級 3級 |
テストC | 準2級
3級 4級 |
テストD | 3級
4級 5級 |
テストE | 4級
5級 |
上記の表を見ると、従来の英検と比べて試験範囲が広いことが分かります。
しかし英検IBAは団体試験用の試験です。クラスのような団体の中には、さまざまな英語力を持った人がいます。よって試験範囲にこのくらいの幅があるのは妥当であると言えるでしょう。
どのレベルの試験を受験するのかは、主催者が決めることができます。
英検IBAの勉強法
英検IBAの試験範囲は、前述のとおり従来の英検の数級分にあたります。試験範囲が広い英検IBAですが、英検IBAのための試験対策は不要です。
なぜなら英検IBAは、英語学習の習熟度をチェックするための試験だからです。
よって英検IBAの対策をするのであれば、中学・高校で習っている英語の復習をすることをおすすめします。例えばテストEを受験するのであれば、中1〜2で習った英語を網羅的に復習するといった形です。
まとめ
英検IBAの概要や従来の英検との6つの違い、英検IBAのレベルや勉強法について解説しました。英検IBAに関することがひと通りお分かりいただけたのではないでしょうか。
英検IBAは英検よりも気軽に受験できる試験です。機会があれば受験をして、自身の英語力を確かめましょう。
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英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。