韓国人は英語力が高い?英会話もできる?日本人や日本語と比較してみた
「韓国人は日本人と比べて英語力が高い」という話をよく耳にするのではないでしょうか?
確かに日本語と韓国語は、英語との言語距離(使われる文字や文法がどれくらい違うか)が同じくらい遠いにも関わらず、TOEICやTOEFLのスコアを見てみると、韓国の方が高いことが見て取れます。
なぜ同じくらい言語距離が遠いにも関わらず、韓国人の英語力は日本よりも高い傾向にあるのでしょうか?
この記事では、日本人と韓国人との英語力の違いについて比較していきます。
この記事を読み終わる頃には、韓国人の英会話力や、英語の試験での点数が日本人と比べてどれくらい高いのか、そしてなぜそれだけ英語力が高いのかがわかるのでぜひ最後まで読んでください。
日本人と韓国人の英語力
「日本人に比べて韓国人の英語力が高い」という話は、英会話と韓国について興味がある人の間では有名な共通認識です。
例えば日本で最も有力な英語資格のひとつであるTOEICでは、日本で販売されている良質な模試や問題集をやり尽くした人たちが、今度は韓国の問題集に手を出すくらいです。
これは、韓国の人たちが日本人以上にTOEICに対して熱量が高く、良質な問題集が韓国から出ていることの現れでもあります。
例えば、日本でも販売されているTOEICの問題集「TOEIC LR TEST 出る模試」シリーズは、「ハッカーズ語学研究所」から出ています。
この「ハッカーズ語学研究所」というのが韓国の「ハッカーズ教育グループ」の持つ研究機関です。
さらに、日本ではTOEICの公式問題集を始め、良質な模試がいくつか販売されていますが、実際にTOEICで出題された「過去問題集」は入手することはできません。
しかし韓国ではTOEICで実際に出題された過去問が書店などで手に入ります。(TOEICの参考書を作っているプロたちの間では「電話帳」の愛称で呼ばれているようです。電話帳並みの分厚さがあることから。)
こうしたことから韓国の「英語に対する本気度」が伝わってきますね。
それでは、実際に日本と韓国とでは英語力にどれくらいの差があるのでしょうか?
具体的な数字を見てみましょう。
試験での英語力について
まずTOEICなどに代表される「試験」での英語力を見ていきましょう。
日本と韓国のTOEIC平均スコア
日本でのTOEIC試験を運営しているIIBCのホームページによると、2021年度の日本のTOEIC L&Rの平均スコアは574点、対して韓国のTOEIC L&Rの平均スコアは679点であることがわかります。
日韓TOEIC平均スコア比較 日本 韓国 574 679 IIBCホームページより抜粋
実に100点以上のスコア差があることがわかりますね。
また平均スコアが700点に近いことも驚くべきことと言えるでしょう。
というのも、同機関であるIIBCがまとめた英語活用実態調査2019によると、TOEICを活用している企業や団体が、海外部門の社員に期待するTOEICの平均スコアが「690点」だからです。
社員・職員に期待するTOEICスコア平均 新入社員 中途社員 技術部門 営業部門 海外部門 535 560 560 575 690 IIBC 英語活用実態調査 2019 P.14より抜粋
韓国人のTOEIC平均スコアが679点ですから、平均スコアが企業の海外部門が期待する690点にもう少しで届くレベルなのは、「レベルが高い」「英語力の水準が高い」と言えるでしょう。
日本と韓国のTOEFL平均スコア
日本や韓国の国内で重要視されるTOEICについては上述の通り韓国に軍配が上がりました。
それでは、アメリカを代表とする英語圏で移民や正規留学の指標となるTOEFLではどうでしょうか?
TOEICやTOEFLを運営しているアメリカの語学機関ETSによると、日本人と韓国人それぞれのTOEFL平均スコアは以下のとおりです。
日韓TOEFL平均スコア比較 母国語 Reading Listening Speaking Writing Total 日本語 19 19 17 18 73 韓国語 22 22 21 21 86
各技能ごとに約3点、合計では13点もの違いがあることがわかります。
TOEFL iBTは、各技能がそれぞれ30点満点なので、3点の違いは1割の違い、つまり100点満点で換算すれば10点の違いになります。
100点満点換算でそれぞれ10点違えば、4技能で40点の違いがあると言えます。この差は大きいと言わざるを得ないでしょう。
韓国の英語試験の点数が高い理由
TOEICもTOEFLも、韓国人の平均スコアが日本人の平均スコアに比べて高いことがわかりましたが、これには理由があります。
現在の韓国は日本に比べて、学歴競争が激しいことが挙げられます。
加えて、TOEICのスコアが大学の単位や就職活動の要になるなど、英語や資格に対しての熱量が、そのまま「成功」に直結しやすい環境であることが、試験や資格としての英語力に関係していると考えられています。
日本にも学歴やTOEICスコアと年収との相関関係は話題に挙がりますが、韓国は日本以上にその傾向が強いわけですね。
英会話力について
試験としての英語力は、数字の上で韓国のほうが優位に立っていることがわかりました。
それでは、実際の「英会話力」はどうでしょうか?
残念ながら「観光地としての英会話力」などの客観的なデータを見つけることはできませんでした。
しかし、「英会話力」の上でも韓国の方が高いと考えられます。
例えば、上述した「TOEFLの母国語別平均スコア」を見てみても、Speakingのスコアは他の技能に比べて大きく(4点分も)開いていることがわかります。
韓国人も日本人のように「試験の英語はできるけど、実際の会話は苦手」と感じている人が多いようですが、それでもTOEFLのデータを見る限り、数字の上で日本人よりは「英会話が上手」だと言えますね。
また、韓国語には日本語にはあまり見られない「音声の連結」が見られます。
例えば、「I am a student.」という文章を、英語のネイティブスピーカーは「アイ・アム・ア・スチューデント」とは言わずに「アイ・アマ・スチューデント(I am a student.)」と、母音と子音を連結させて読みますよね。
この現象と似た音声変化を、韓国語でもしています。(パッチムと呼ばれる現象です。)
英語の音声変化は日本人がかなり苦手意識を持つ人が多い一方で、韓国人は母国語に組み込まれていることを考えると、高いアドバンテージがあると言えます。
こうしたことから、「韓国人の英会話力は、韓国人自体は苦手意識を持ちながらも、日本人と比較するとやはり高い」と考えられます。
まとめ
この記事では、日本人と韓国人の英語力を、英語の試験の数字と英会話力の観点からお伝えしました。
韓国人の英語力は、教育に対する意識の高さと、母国語の発音が日本語と比較して韓国語の方が英語に近いものがあることが関係することがわかりましたね。
他の国の英語力と、日本人との英語力を比較して、そのギャップを知ることも、ご自身の英語力を飛躍させるヒントになるでしょう。
この記事でお伝えしたことが、あなたの英語学習をより充実したものにできれば幸いです。
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トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。