英検1級のレベルや合格点・合格率はどのくらい?4つの観点から解説
「英検1級のレベルってどのくらい?TOEICに換算すると何点なの?」
本記事ではこういった疑問を解決します。
英検1級は、英検の中で最も難しい級です。本記事では、そんな英検1級について、具体的な数値をもとにとことん深掘りします。
記事を最後までチェックすれば、英検1級のレベルがどのくらいなのか、合格点は何点なのかが分かりますよ。
英検1級の受験を検討している方、英検1級に興味がある方はぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
目次
英検とは
英検は、実用英語技能検定の略で、公益財団法人日本英語検定協会が主催する英語資格試験です。国内最大級の英語資格試験で、毎年250万人近い人が英検を受験しています。
英検には、1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つの級があります。1級が最も難易度が高い級で、5級が最も難易度が低い簡単な級です。5級と4級は、筆記試験だけですが、それ以上の級では2次試験として、面接があります。
TOEICがビジネス英語に偏った試験であるのに対し、英検はアカデミックな内容が中心に出題されています。また日本で開発された試験なので、英検5級=中1までの学習内容、英検4級=中2までの学習内容、のように学校での学習範囲に対応しているのも特徴です。
よって難易度の低い級(5〜準2級程度)のメインの受験者層は学生です。
今回解説する英検1級は、英検の中でも最も難易度が高い級となります。
英検の概要や、英検を受験するメリット・デメリットなどについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
英検1級のレベルを4つの観点から解説
英検1級のレベルは「大学上級程度」です。
本記事では、英検1級のレベルを以下4つの観点から解説します。
- 英検1級に必要な単語数は?
- 英検1級をTOEICに換算すると何点?
- 英検1級の合格点は何点?
- 英検1級の合格率は?
それぞれ詳しくみていきましょう。
英検1級に必要な単語数は?
英検1級の合格に必要な英単語数は、10,000~15,000語程度とされています。
英検準1級の合格に必要な英単語数が、約9,000語ですので、英検1級に合格するためには、新たに1,000〜6,000単語を覚える必要があります。
実際に英検単語帳として有名な「英検1級でる順パス単」に収録されている英単語・熟語数は2,400語と、1,000〜6,000の中間に近い数字です。
ただし英検1級の単語帳に収録されている英単語の中には「ネイティブでもそんなに使う機会がない」「ネイティブでも一度も使ったことがない」という単語が収録されているのも事実。
しかし日常英会話レベル以上に英語力を高めるためには、そういった単語も覚えなければなりません。
英検1級レベルの単語を覚えることで、英字ニュースや海外の看板や案内などで分からない単語に遭遇する機会がほとんどなくなるでしょう。
また英検1級では、英単語の重要性はそれほど高くないとされています。それよりも、ライティングやリーディング対策に力を注ぐべきです。
英検1級では、新たに覚えなければならない単語が多いです。よって英単語学習に力を使いたくなる気持ちもわかります。しかし英単語ばかりに時間を取られないようにしましょう。
関連記事:英検でる順パス単の概要や効率的な使い方を紹介【アプリも】
英検1級をTOEICに換算すると何点?
日本国内で英語資格試験と言えば、英検とTOEICです。英検もTOEICも、国内での受験者数が毎年200万人を超えています。
英検は級が7つに分かれているのに対し、TOEICは級分けされていません。そこで今回は、英検1級とTOEICをCEFRという指標で比較してみます。
CEFRとは「外国語学習者の習得状況・言語運用能力」を示す共通の基準のことです。文部科学省が新学習指導要領における英語の評価指標として使用している等、学術界・ビジネス界で広く活用されています。
CEFRは、A1~C2の6つの等級で構成されています。
- A1/A2レベル:「基礎段階の言語使用者」
- B1/B2レベル:「自立した言語使用者」
- C1/C2レベル:「熟達した言語使用者」
英検1級はCEFRに換算するとC1です。TOEICでC1レベルに該当するのは、TOEIC945点からTOEIC990点です。
よって英検1級をTOEICに換算すると、TOEIC945点以上となります。
英検1級を取得した後はTOEICを受験する、TOEICを受験した後は英検1級を受験する、のようにしてどちらの資格も取得しておくと、就活や転職活動、昇進などあらゆる場面で有利になりますよ。
英検1級の合格点は何点?
英検1級一次試験の合格点は2,028点です。また英検1級二次試験の合格点は602点です。
英検にはCSEスコアという採点方式が採用されており、上記の点数もCSEスコアに基づいた点数です。
CSEスコアでは、「1問何点」と決まっているわけではありません。よって英検対策時の自己採点ができないんですよね。
よって英検対策時には、CSEスコアではなく素点での合格点を参考に対策を行うべきです。
※素点とは:偏差値等を用いない、純粋な純粋な正答数の事
英検はCSEスコアを用いて採点されるので、英検1級合格に必要な素点を割り出すことはできません。ただし他の英検1級合格者の素点を見てみるに、全体の7割程度正解できていれば、英検1級一次試験には合格できるようです。
ただしある単元のスコアが極端に低かったりすると、7割に達していても合格できないことがあるようなので、リスニングもリーディングもライティングも満遍なく勉強するようにしましょう。
英検1級の合格率は?
2015年の英検1級合格率は12%です。
実は英検の合格率は、2015年までしか公開されていません。しかし英検の難易度は、実施回によって変わるわけではないので、上記の数値が参考になるはずです。
英検1級の合格率は12%なので、受験者10人受験したら8〜9人は不合格になってしまう計算になります。
決して難易度の低い試験ではないので、万全の準備が必要です。現在英検準1級を取得しておらず、英検1級のレベルには満たない場合は、英検1級よりも前に、英検準1級の受験を検討してみてもいいでしょう。
英検1級を持っていると就職に有利になる?
就活に有利になる英語資格といえば、TOEICというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
確かにTOEICは、ビジネス英語に関する試験なので、英検と比べても就活時に有利になりやすい傾向にあります。
しかし英検も就活や転職活動で有利になります。具体的には、最低でも英検準1級以上を取得していれば、就活時に英語力をアピールできます。
英検1級も英検の最上級ですので、当然就活や転職活動で役に立ちます。しかし「英検何級がどのくらいの英語力か」を把握している方は、実はそれほど多くありません。
よって、英検とTOEICの両方を取得しておくことをおすすめしています。
まとめ
英検1級のレベルや合格点などについてまとめました。英検1級に関する情報を再度まとめると以下の通りです。
- 英検1級のレベル:大学上級程度
- 英検1級の合格率:12%
- 英検1級をTOEICスコアに換算すると:945点以上
まとまった勉強時間を取れない方は、独学での英検1級合格は難しいかもしれません。そんな方は、英語コーチングスクールのトライズの受講も検討してみてください。
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目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。