【完全版】英検5級のレベルや過去問、合格率・合格点まとめ
英検にはいくつも級があるため「英検5級がどんな級なのか、どんな対策が必要なのか分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、以下のように英検5級の合格に必要なことを1から10まで1つずつ丁寧に解説します。
- 英検5級のレベル
- 英検5級の合格点と合格率
- 英検5級の試験内容
- 英検5級の勉強方法
- 英検5級の過去問
この記事の内容さえ抑えておけば、他の情報を調べずとも、英検5級に合格できるようになっています。
英検5級の受験を検討している方、子どもが英検5級を受験する保護者の方はぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
目次
そもそも英検とは?
はじめに、英検とは何かを紹介します。すでに知っている方は読み飛ばしていただいて構いません。
英検とは「実用英語検定」といわれる英語テストです。日本英語検定協会が実施しているテストで、年間300万人以上の志願者がいる、とても人気の高い資格です。
同じく人気のある英語テストとしてTOEICなどがありますが、英検はTOEICのようなスコアではなく、1級から5級まである7つのどれかを受けて、合格すると資格が与えられるという仕組みです。文字通り、検定ということですね。
また英検は、文部科学省後援ということで信頼度も高く、今もたくさんの方が進学や就職、キャリアアップなどで活用しています。ここまでの内容をまとめると、以下のとおりです。
- 英検とは「実用英語検定」といわれる、日本で人気の高い英語テスト
- 1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つがある
- 検定に合格すると、その級の資格が与えられる
- 高校、大学入試や海外留学、就職、転職、キャリアアップなどで活用されている
英検の試験概要については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:英検とは?試験概要や各級のレベルを解説!
英検5級のレベルはどのくらい?
英検には、以下のように7つの級があります。
- 5級
- 4級
- 3級
- 準2級
- 2級
- 準1級
- 1級
英検5級が最も難易度が低く、英検1級が最も難易度が高い級です。英検の中では最も難易度が低い級、英検5級のレベルについて見てみましょう。
英検5級は中学1年生レベル
英検5級では、中学1年生で学ぶ内容が出題されます。また4級では中学2年生レベル、3級では中学3年生レベルのように、級と学年が対応しています。
よって中学2年生が中学1年生で習った内容を復習するために受験をするのに適しています。また中学1年生や小学生が英語学習を先取りして、習熟度をチェックするために受験するのjも良いでしょう。
英検公式による英検5級のレベル
英検を運営する日本英語検定協会によると、英検5級のレベルの目安は以下のように記載されています。
中学初級程度
英語を習い始めた方の最初の目標。
家族のこと、趣味やスポーツなど身近な話題が出題されます。
英語の基礎固めに最適です。
スピーキングテストも受験可能です。
(引用:各級の目安)
英検5級の審査基準
日本英語検定協会によると、英検5級の審査基準は以下のように定められています。
- 程度
初歩的な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる。 - 審査領域
読む:初歩的な語句や文を理解することができる。
聞く:初歩的な語句や文を理解することができる。
話す:初歩的な内容についてやりとりすることができる。
書く:初歩的な語句や文を書くことができる。
(引用:各級の審査基準)
英検5級は中学1年生レベルですが、英語学習を先取りしている小学生の受験者が多いのも特徴です。
英検5級レベルの単語の例
以下は英検5級で出題される単語の例です。
- watch
- wash
- help
- stand
- give
どれも中学1年生で習う単語ですね。英検5級で求められる語彙力は600語程度とされています。
すでに中学1年生以上の方は、中学1年生で使った単語帳を使って対策ができます。小学生の方は、英検5級対策用の単語帳を1冊購入すると良いでしょう。
英検対策用の単語帳として最も人気のある「パス単」については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:英検でる順パス単の概要や効率的な使い方を紹介【アプリも】
英検5級の合格率と合格点
続いて、英検5級の合格率と合格点について見てみましょう。
合格率と合格点を知ることで、どのくらい勉強を頑張ればいいのかが分かり、合格までの距離感が掴めます。
英検5級の合格率
英検5級の合格率は、2015年を最後に公開されていません。2015年の英検5級合格率は81.4%でした。
英検の難易度は年度によって変わらないので、現在も英検5級の合格率は80%程度であると推測できます。
小学生の英検5級合格率
中学生よりも小学生の方が英検5級への合格率が低いと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし英検5級を小学生のうちに受験するのは、英語の先取り学習をしている優秀な子供達です。小学生の英検5級合格率は80%以上とされており、中学生の合格率とほとんど変わりません。
むしろ中学生の方が幅広い層が受験をするため落ちてしまう方も多く、小学生の方が合格率が高い可能性すらあり得ます。
英検CSEスコアで見た英検5級の合格点
英検の採点には、CSEスコアという方式が導入されています。CSEスコアでは「1問何点」のような単純計算ではなく、複雑な仕組みで採点が行われます。
英検5級の合格点は、850点満点中の419点です。
ただし419点という数字を追いかけても、どのくらい正答すればいいのかが分かりません。よって問題演習の際は、全体で6割以上の正答率を目指しましょう。
全体での正答率が6割を超えていれば、技能によってよほど正答率に偏りがない限りは、英検5級に楽々合格できます。
なお3級より上の級ではスピーキング力を測るための二次試験が実施されますが、英検5級では実施されません。英検5級で測定されるのは、リスニングとリーディングの技能だけです。
英検5級は何問間違えたら不合格?
英検5級の問題数は、筆記試験25問、リスニング25問の合計50問です。正答率6割で英検5級に合格できるので、合格には30問以上正解しなければなりません。
つまり20問以上間違えると、英検5級に不合格となってしまう可能性が高くなります。
英検5級の試験内容
英検5級の試験は、筆記25分、リスニング約20分の合計約45分です。
試験の詳細は以下のとおりです。
測定技能 | 形式・課題 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 | |
リーディング | 短文の語句
空所補充 |
文脈に合う適切な語句を補う。 | 15 | 短文
会話文 |
4肢選択
(選択肢印刷) |
リーディング | 会話文の
文空所補充 |
会話文の空所に適切な文や語句を補う。 | 5 | 会話文 | 4肢選択
(選択肢印刷) |
リーディング | 日本文付き短文の語句整序 | 日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替える。 | 5 | 短文 | 4肢選択
(選択肢印刷) |
リスニング | 会話の
応答文選択 |
会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。
(放送回数2回、補助イラスト付き) |
10 | 会話文 | 3肢選択
(選択肢読み上げ) |
リスニング | 会話の内容
一致選択 |
会話の内容に関する質問に答える。
(放送回数2回) |
5 | 会話文 | 4肢選択
(選択肢印刷) |
リスニング | イラストの
内容一致選択 |
短文を聞いて、イラストの動作や状況を表すものを選ぶ。
(放送回数2回) |
10 | 短文 | 3肢選択
(選択肢読み上げ) |
(引用:5級の試験内容)
まずは英検5級がどんな問題なのか、試験問題をひと通り眺めてみましょう。英検5級の過去問については、後ほど詳しく解説します。
英検5級取得のための勉強法
英検5級に合格するための勉強方法について、以下3つの観点から解説します。
- 単語
- 文法
- リスニング
それぞれ詳しく見ていきましょう。
単語
英検5級では、中学1年生レベルの単語知識が必要です。
中学生であれば学校で使っている単語帳を、そうでなければ英検5級用の単語帳を使いましょう。おすすめは旺文社から出版されている「英検5級 でる順パス単」です。
英検5級では、筆記の大問1の15問中12問程度が、単語や熟語の知識を問う問題です。また単語の知識は、英文を聞いたり読んだりする際の土台となります。
単語を覚える際は、ただノートに何度も書くのではなく、音を聞きながら学習したり、声に出しながら学習したり、できるだけ五感を多く使いながら学習すると早く覚えられますよ。
関連記事:英検でる順パス単の概要や効率的な使い方を紹介【アプリも】
文法
英検5級では、中学1年生レベルの文法知識が求められます。具体的には以下のような単元の知識が必要です。
- 現在形
- 現在進行形
- can
- 代名詞
- 疑問文
- 否定文
- 命令文
教材は単語帳と同様に、中学生であれば中学で使っているテキストやプリントなどを使用しましょう。そうでなければ英検5級対策用の文法書を購入すべきです。
おすすめの書籍は学研が出版している「英検5級 を ひとつひとつわかりやすく。」です。
筆記の大問1では文法知識を問う問題が3問出題されます。まずは同じ文法単元の問題を何問も解き、その単元を定着させます。一通り文法を学習し終えたら、苦手な単元を見つけて、その単元に絞って学習をしましょう。
リスニング
英検5級のリスニングには、過去問やおすすめ単語帳として紹介したパス単に付属している音声を使うのがおすすめです。おすすめの過去問は「英検5級 過去6回全問題集」です。
リスニングでは、どの単語が聞き取れてどの単語が聞き取れなかったのかを細かく確認することが大切です。
聞き取れる単語と聞き取れない単語を判別するためには、ディクテーションという勉強法がおすすめです。
関連記事:英語のディクテーションとは?やり方や効果、シャドーイングとの違いを解説
【無料あり】英検5級の過去問の入手方法2つ
英検対策に過去問は欠かせません。英検5級の過去問を入手する方法は、以下の2つです。
- 英検公式サイトからダウンロードする【無料】
- 市販の過去問を購入する【有料】
それぞれ詳しく解説します。
英検公式サイトからダウンロードする【無料】
英検では、公式サイトにて過去3回分の過去問が無料公開されています。
公式サイトからは、過去3回分の問題冊子、リスニング原稿、リスニング音源、解答を入手可能です。
過去問を無料で入手したいのであれば、公式サイトからダウンロードする方法を選びましょう。しかし公式サイトには解説はないため、周りに分からない問題の解説をしてくれる保護者や先生などがいない場合には、公式サイト経由での過去問の入手はおすすめできません。
市販の過去問を購入する【有料】
英検5級の過去問は書店やAmazonなどでも販売されています。
過去問が3回分収録された過去問集もあれば、6回分収録された過去問集もあります。確保できる勉強時間などから、自分に合っている方を選びましょう。
市販の過去問には、解説が丁寧に収録されています。よって1,500円ほどの予算を確保できるのであれば、公式サイトから無料で過去問を入手するよりも、市販の過去問集を購入した方がおすすめです。
英検5級のおすすめ過去問集は以下の2冊です。
まとめ
英検5級に関する以下の内容について解説しました。
- 英検5級のレベル
- 英検5級の合格点と合格率
- 英検5級の試験内容
- 英検5級の勉強方法
- 英検5級の過去問
英検5級についての知識を得たら、早速英検5級の合格に向けて学習を開始しましょう。なお、英検の他の級については、以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方は、合わせてチェックしてみてください。
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受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。