CEFR A2のレベルはどのくらい?日本人割合や英検・TOEICへの換算まとめ
CEFR(セファール)は、外国語の運用能力を国際基準で評価できる指標です。
「CEFR A2レベルの英語力を目指したい」「でもCEFR A2が具体的にどのくらいのレベルなのか、どうやったら到達できるのか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、CEFR A2のレベルやCEFR A2レベルの英語力を手に入れるために必要な勉強法についてまとめました。
記事を最後までチェックすれば、CEFR A2に関することが一通り分かり、スムーズに英語学習を始められますよ。
目次
CEFRとは?
CEFRは、“Common European Framework of Reference for Languages”の略称です。“Common European Framework of Reference for Languages”を日本語に直すと「ヨーロッパ言語共通参照枠」となります。
CEFRでは外国語の習得レベルを以下の3つに分類します。
- A:基礎
- B:自立
- C:熟達
また上記3つのレベルをより細かく6つに分類します。
- A1
- A2
- B1
- B2
- C1
- C2
A1が最も低いレベルで、C2が最も高いレベルです。今回解説するCEFR A2は、6段階あるCEFRの中で下から2番目のレベルとなります。
CEFRは英語以外の言語にも適用可能です。また英語の場合、TOEICや英検などのスコアをCEFRに換算できます。そうすることで例えば「TOEIC〇〇点と英検◯級ではどちらが上か」といったことが比較できるようになります。
CEFR A2のレベル
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)(ブリティッシュ・カウンシル)では、CEFR A2のレベルについて、以下のように記載されています
基礎段階の言語使用者
ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。
CEFR A2のレベルについて、以下3つの観点から解説します。
- CEFR A2レベルの英語力があるとできること
- CEFR A2の日本人割合はどのくらい?
- CEFR A2を英検に換算すると?
- CEFR A2をTOEICに換算すると?
それぞれ詳しく見てみましょう。
CEFR A2レベルの英語力があるとできること
CEFR A2は、英語の基礎レベルです。CEFRのレベル別にできることをまとめた「CAN-DOリスト」より、CEFR A2でできることをまとめました。
- 聞く:ハッキリかつゆっくりとした発音であれば、具体的な必要性を満たせる程度に理解できる
- 読む:よく使われる日常的・仕事関連の言葉で書かれた具体的で身近な事柄であれば、短く簡潔な文章を理解することができる
- 書く:「and」や「but」「because」などの簡単な接続詞でつなげた、簡単な表現や文章を書くことができる
- 話す:身近な日々の事柄について、直接的で簡単なコミュニケーションを取ることができる。自ら会話を進めることはできない。
CEFR A2の日本人割合は?
CEFR A2の日本人割合の正確な数値は分かっていません。
令和3年(2021年)に文部科学省が実施した英語教育実施状況調査によると、高校卒業段階でCEFRの「A2」レベルを達成している高校生の割合は「46.1%」でした。
高校卒業後も英語を学び続ける方も一定数います。しかし大半の方は、高校を卒業してから英語の学習を辞めてしまいます。また高校生全員が在学中にCEFR A2レベルの英語力に達するとは限りません。
よってCEFR A2の日本人割合は、30〜40%程度ではないかと推測できます。
CEFR A2を英検に換算すると?
CEFR A2を英検に換算すると、準2〜2級です。英検準2級は高校中級レベル、英検2級は高校卒業レベルです。
英検ではCSEスコアという採点方式を導入しており、CSEスコアの1700〜1949点(英検準2級〜2級)がCEFR A2レベルにあたります。
CEFRと英検の換算によって、中学高校で学ぶ英語をマスターしていれば、CEFR A2レベルの英語力を獲得できることが分かります。
関連記事:英検準2級のレベルは?合格点や合格率、TOEIC換算スコアを解説
関連記事:英検2級のレベルはどれくらい?難易度や合格率を詳しく解説!
CEFR A2をTOEICに換算すると?
CEFR A2をTOEICに換算すると、625〜1145点です。これはTOEIC L&RのスコアにTOEIC S&Wのスコアを2.5倍したものをプラスしたスコアです。
CEFRは言語の4技能(読む・聞く・書く・話す)を測定する指標なので、TOEIC L&RとTOEIC S&Wのスコアを一緒に換算しています。
またCEFR A2のスコアをTOEIC L&Rに換算した場合は、225〜549点です。TOEICの平均点が毎回600点前後なので、CEFR A2レベルのTOEICスコアは、TOEIC平均からもわずかに低くなります。
TOEICとCEFRの換算表については、以下の記事で詳しくまとめています。
関連記事:TOEICをCEFRに換算するとどのくらい?スコア別に解説
またCEFR A2レベルであるTOEIC500点を取得するための勉強法は、以下の記事でまとめています。
関連記事:TOEIC500点のレベル・難易度は?おすすめ勉強方法と参考書を紹介
CEFR A2レベルの英語力を身につけるための勉強法
CEFR A2レベルの英語力を身につけるために必要な勉強法は、以下の2つです。
- 中学・高校英語の復習
- スピーキングやライティングの学習
それぞれ詳しく見てみましょう。
中学・高校英語の復習
CEFR A2レベルの英語力は、中学・高校で習う英語が理解できれば取得できます。よってまずは、中学・高校で習う英語の復習をしましょう。
1から勉強をし直す必要がありません。忘れている単元や、知らないまま放置してしまっていた文法単元をピックアップして復習しましょう。また単語も、覚えられていないものがあるはずなので学習しましょう。
中学・高校英語の復習には、英検2級の取得を目指すのがおすすめです。英検は日本の教育カリキュラムに沿って作られた試験で、英検2級で出題される範囲は中学・高校英語となっています。
英検2級については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:英検2級のレベルはどれくらい?難易度や合格率を詳しく解説!
スピーキングやライティングの学習
CEFRは英語4技能の力を測定する指標です。よってリーディングやリスニングのみならず、スピーキングやライティングの学習も欠かせません。
先ほど紹介した英検2級では、スピーキングやライティングに関する問題も出題されます。
まとめ
CEFR A2のレベルやCEFR A2レベルの英語力を手に入れるために必要な勉強法についてまとめました。
CEFR A2に関することが一通り分かったら、早速CEFR A2を目指して勉強を始めましょう。またCEFR A2を取得したら、次のレベルはCEFR B1です。
CEFR B1については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:CEFR B1のレベルはどれくらい?日本人割合や英検・TOEICとの換算についても解説
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