TOEFL Primaryとは?Step1・Step2の試験概要やレベル、英検との比較について解説
「小中学生向けの英語資格試験にはどんな種類があるのかな?」と資格試験を調べていて、TOEFL Primaryに辿り着いた方も多いのではないでしょうか。
TOEFL Primaryは、英語を母語としない小中学生の英語力を世界基準で測定するための試験です。よって日本の小中学生が受験する英語試験の選択肢の1つになり得ます。
「小中学生の英語試験と言えば英検」といったイメージを持っている方も多いでしょう。確かに知名度で言えば英検の方が上ですが、TOEFL Primaryも小中学生に十分おすすめできる試験です。
今回は、TOEFL Primaryの試験概要やレベル、英検との比較、勉強法について解説します。
記事を最後までチェックすれば、TOEFL Primaryに関することが一通り分かりますよ。
目次
TOEFL Primaryとは?
TOEFL Primaryとは、小中学生の英語力を世界基準で測定するためのTOEFL試験のことです。
そもそもTOEFLとは、1964年にアメリカの教育団体ETSによって開発された試験です。主にアメリカへの留学や移住の際にスコアの提出が求められます。
TOEFLは大学生や社会人向けの試験です。そんなTOEFLを中学生高校生でも解けるようにした試験に、TOEFL Juniorがあります。
そしてTOEFL Primaryは、TOEFL Juniorを小中学生向けのもうワンランク簡単にした試験です。
TOEFLについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:TOEFLとは?受験のメリットやデメリットを解説!
TOEFL Juniorについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:TOEFL Juniorとは?初受験者向けに勉強法や結果の見方などを体系的に解説!
TOEFL Primary Step1・Step2の試験概要やレベル
TOEFL Primaryは、Step1とStep2の2つの試験に分かれています。
どちらのStepでも、日常会話や教室での指示、アカデミックな内容が出題されます。また試験は、ペーパー形式かコンピューター形式、どちらで受験をするかを選択可能です。
各Stepの試験概要やレベルについてまとめました。
Step1の試験概要やレベル
TOEFL Primary Step1は、英語初級学習者を対象にした試験です。具体的には、CEFR A1未満〜A2レベルの方を対象としています。
試験はリーディング約30分、リスニング約30分の合計約60分間です。
TOEFL Primary Step1の試験構成は以下のとおりです。
セクション | 問題数 | 時間 |
リーディング | 39問 | 約30分 |
リスニング | 41問 | 約30分 |
トータル | 80問 | 約60分 |
TOEFL Primary Step1で測定される能力は以下のとおりです。
リーディング
- 簡単な単語を認識することができる。
- 簡単な文章を理解することができる。
- あるテーマについて2~4行の簡単な文章を理解することができる。
- メニュー、スケジュール、ポスターなどから情報を見つけ出すことができる。
- 日常に関するテーマについて書かれた約75語のパラグラフを理解することができる。
- 文章や段落の中で情報を見つけ、関連付けることができる。
リスニング
- 簡単な単語を認識することができる。
- 家や学校での簡単な指示を理解することができる。
- よく使われる言い回しや表現などを理解することができる。
- 短い日常的な会話の詳細を確認することができる。
- 約50語からなる、留守番電話のメッセージやクラスルーム・アナウンスの目的を理解することができる。
Step2の試験概要やレベル
TOEFL Primary Step2は、英語で多少のコミュニケーションができる学習者を対象にした試験です。具体的には、CEFR A1未満〜B1レベルの方を対象としています。
試験はリーディング約30分、リスニング約30分の合計約60分間です。
TOEFL Primary Step2の試験構成は以下のとおりです。
セクション | 問題数 | 時間 |
リーディング | 37問 | 約30分 |
リスニング | 39問 | 約30分 |
トータル | 76問 | 約60分 |
TOEFL Primary Step2で測定される能力は以下のとおりです。
リーディング
- 複雑な文書やあまり馴染みのない単語を含む文章を理解することができる。
- メニュー、スケジュール、ポスターなどから情報を見つけ理解することができる。
- 一連の指示を理解することができる。
- 約250語からなる物語を理解することができる。
- アカデミックな話題について書かれた文章を理解することができる。
- 長い文章中から様々な情報を見つけ、関連付けることができる。
- 結果を推論し、導き出すことができる。
リスニング
- あまり馴染みのない単語を含む会話やメッセージを理解することができる。
- 約250語からなる物語や簡単なアカデミックな文章を理解できる。
- 先生の指示、メッセージ、物語、対話、会話および簡単でアカデミックな文章などの情報を関連付けることができる。
- 会話を聞いて結果を推論し、導き出すことができる。
TOEFL Primaryと英検の比較
小中学生向けの試験として最も知名度が高いのは英検です。
TOEFL Primaryが英検と異なる点は、以下の3つです。
- 測定技能がリーディングとリスニングの2つだけ
- 合否がなくスコアで判定される
- 問題文が全て英語
英検は、5級(中学1年生レベル)と4級(中学2年生レベル)のみリーディングとリスニングのみの実施で、それ以外の級ではライティングやスピーキングの試験も実施されます。
一方TOEFL Primaryで測定するのは、リーディングとリスニングのみです。よってTOEFL Primaryである程度のスコアを取れたら、ライティングやスピーキングの試験がある英検3級以上にチャレンジをするべきです。
TOEFL JuniorもTOEFL Primaryと同じく、ライティングやスピーキングの試験はありません。
またTOEFL Primaryは、日本以外の国でも実施されている試験です。よって問題文は全て英語で構成されています。
英検について詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
関連記事:英検とは?試験概要や各級のレベルを解説!
TOEFL Primaryの勉強法
TOEFL Primaryはマークシート式の試験です。マークシートを塗りつぶしたことがない小学生であれば、まずはマークシートに慣れるところから始めましょう。
またサンプルテストを解いてみて、どこが解けてどこが解けないのか、現在のレベルを把握してみてください。
必要に応じて以下の公式問題集を購入し、苦手箇所を対策したり、本番形式の模試をしたりしましょう。単語帳についても紹介しておきます。
- はじめてのTOEFL Primaryテスト問題集 Step1
- Step1 英語は英語で考える 英単語3択問題100
- はじめてのTOEFL Primaryテスト問題集 Step2
- Step2 英語は英語で考える 英単語3択問題160
まとめ
TOEFL Primaryの試験概要やレベル、英検との比較、勉強法について解説しました。
「小中学生に英語資格試験を受けさせたい」と考えている保護者の方は、ぜひTOEFL Primaryを検討してみてください。
小さい頃から試験に慣れておくことが、その後の英語学習へとつながります。
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トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。