英語のリダクションとは?意味や発音の法則を具体例付きで解説
英語のリダクションとは発音時に言葉が弱く発音されたり発音されなかったりする状態のことを指します。
例えば「good job」は「グッドジョブ」ではなく「グッジョブ」と発音します。これは「good job」の「d」がリダクションしていることが原因です。
今回は英語のリダクションとは何なのか、起こる原因や発音の法則、学ぶメリットについてまとめました。
興味がある方はぜひチェックしてみてください。
目次
英語のリダクションとは?
英語のリダクションとは、音声上の短縮や省略を指す概念で、英語の話し言葉で頻繁に見られる現象です。
特に、ネイティブスピーカーが自然な速さで話す際、単語やフレーズの一部が短縮され、明瞭に発音されないことが多くなります。
リダクションは、文法的に正しい文章でも話し言葉では音が変わるため、リスニング力向上やスムーズな会話のために理解しておくべき重要な要素です。
例えば、「good job」は「グッドジョブ」とは発音されません。「グッジョブ」と発音されます。これは「good」の「d」がリダクションによって脱落することが原因です。
リダクションは、英語を母国語としない学習者にとって聞き取りが難しくなる要因の一つです。
英語でリダクションが起こる理由
英語でリダクションが起こる理由は、ネイティブスピーカーにとってそのほうが発音しやすいからです。
リダクションは、単語の一部が短縮されて弱く発音されたり、音が消えたりする現象です。例えば、「good job」が「グッドジョブ」ではなく「グッジョブ」と発音されるのがリダクションの一例であるとお伝えしました。
ネイティブスピーカーは、会話中にすべての音を正確に発音することよりも、リズムやテンポを重視するため、自然とリダクションが発生します。英語では、重要な単語や音節を強く発音し、それ以外の部分は弱く、短く発音する傾向があります。
このリズムを保つために、特定の音が省略されることで発話が楽になります。
英語のリダクションの発音の法則
英語のリダクションの発音の法則は以下の2つです。
- 単語が破裂音で終わる場合は語尾が脱落/弱化する
- 機能語は弱化する
それぞれ詳しく見てみましょう。
単語が破裂音で終わる場合は語尾が脱落/弱化する
英語では、破裂音で終わる単語の語尾が、話す速さや文脈によって脱落したり、弱化したりすることがよくあります。
破裂音とは、p, t, k, b, d, g などの音です。
日常会話ではこれらの音が完全には発音されないことが多いです。特に、次に続く単語が子音で始まる場合や、会話のテンポが速いときにこの現象が顕著になります。
例えば、「hot dog」という表現では、通常「hot」の「t」の音は完全に発音されず、「ホッドッグ」のように聞こえます。
このように語尾での発音が省略されることで、言葉の流れをスムーズにし、会話全体を軽やかにする役割を果たしています。
また、破裂音の脱落や弱化が起こるのは、ネイティブスピーカーにとって発音の省力化ができるからです。破裂音を明確に発音すると、舌や口の動きが大きくなるため、会話のスピードを保つために発音が弱まるのです。このような脱落はリスニング力を高めるためにも重要な要素であり、英語学習者はこの現象に注意する必要があります。
機能語は弱化する
英語において「機能語」とは、前置詞や冠詞、代名詞、助動詞など、文法上の役割を果たすが、意味的にはそれほど強調されない単語を指します。
これらの機能語は、通常、文章の中で重要な内容語(名詞や動詞、形容詞、副詞など)に比べて、弱く発音される傾向があります。この現象は「弱化」と呼ばれ、リダクションの一形態として知られています。
例えば、「I am going to the store」という文では、「I」や「am」や「to」といった機能語は弱化し、強く発音されるのは「going」と「store」のみです。この場合、「am」は「アム」ではなく「ム」、「to」は「トゥ」ではなく「タ」に近い音になります。
機能語は文の意味を補助する役割を持つため、内容語ほど重要視されず、結果としてリズムに合わせて弱く発音されるのです。
英語のリダクションを学ぶメリット
英語のリダクションを学ぶメリットは以下の2つです。
- ネイティブスピーカーの英語が聞き取れるようになる
- より流暢な英語が話せるようになる
それぞれ詳しく見てみましょう。
ネイティブスピーカーの英語が聞き取れるようになる
リダクションを学ぶことで、ネイティブスピーカーの英語をより聞き取れるようになります。
日常会話では、ネイティブスピーカーはすべての単語を完全には発音せず、単語の一部が弱化したり、省略されたりします。これがリダクションの現象であり、特に速い会話では顕著に見られます。
リダクションを理解していないと、これらの音の変化が聞き取れず、会話の全体像が把握しにくくなります。
また、ネイティブスピーカーの会話では、強弱のリズムに基づいて発音される部分が変わります。このリズムに慣れないと、ネイティブの速い話し方が雑音のように感じられることがあります。
リダクションを学ぶことで、こうした音の変化やリズムに対応できるようになり、会話がクリアに聞き取れるようになります。
さらに、リスニング能力の向上だけでなく、リダクションを意識することで、日常的な会話や映画、ニュースなどの理解力も向上します。
より流暢な英語が話せるようになる
リダクションを学ぶことで、より流暢な英語が話せるようになります。英語のリダクションは、ネイティブスピーカーが自然なスピードで話すための重要な要素です。
音を省略したり弱化したりすることで、発音がスムーズになり、会話のリズムが生まれます。このリズムを身につけることで、英語をより自然に、そして速く話せるようになります。
例えば、ネイティブスピーカーが「What do you want to do?」を「Whaddaya wanna do?」のように発音する際、リダクションが複数起こっています。
これを学習者が身につけると、同じようにスムーズに発話でき、ネイティブスピーカーとの会話でも自然に対応できます。
また、リダクションを使うことで、音が連続してつながり、文全体が一つの流れとして聞こえるようになります。これが、より流暢なスピーキング力を生み出すポイントです。
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英語のリダクションは、音声を聞くことと発音することの繰り返しで身につきます。またただ聞いたり発音したりするだけでなく、正確なフィードバックが必要です。
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まとめ
英語のリダクションとは何なのか、起こる原因や発音の法則、学ぶメリットについて解説しました。
英語初心者のうちは、リダクションについてそれほど気にする必要はありません。しかし中上級者を目指すのであれば、リダクションに対する理解は必須です。
TORAbitを使ってリダクションをマスターしましょう。
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プロキャディ杉澤伸章さん
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目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。