英語のリテリングとは?効果とやり方について解説
英語のリテリングは、聞いたり読んだりした内容を自分の言葉で再構築して伝える学習法です。リスニング力やスピーキング力を同時に鍛えられます。
本記事では、リテリングの基本的な意味から、その学習効果や具体的なやり方までを詳しく解説します。
リテリングを習慣にすることで、英語の理解力だけでなく、表現力やコミュニケーション力も大幅に向上させることができます。英語学習を効率化したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
英語のリテリングとは?
英語のリテリングの効果
英語のリテリングの効果は以下の3つです。
- 語彙や表現が定着する
- 要点を掴めるようになる
- スピーキング力が向上する
それぞれ詳しく見てみましょう。
語彙や表現が定着する
リテリングは、語彙や表現を実際に使うことで記憶に定着させる効果があります。
英単語やフレーズを単に覚えるだけでは、実際の会話や文章で使いこなすのは難しいものです。しかしリテリングでは、文章や音声で学んだ語彙や表現を再度自分の言葉でアウトプットするため、自然とその使用感やニュアンスを体得できます。
さらにリテリングでは、同じ内容を繰り返し練習する過程で、何度も語彙やフレーズを使う機会があります。この反復が記憶の強化につながり、日常会話やライティングでその言葉を即座に引き出せるようになります。
また、文脈に基づいた学習ができるため、単語や表現の正確な使い方を理解しやすくなる点も大きなメリットです。リテリングを続けることで、語彙力の向上とともに、自然な英語表現が身につきます。
要点を掴めるようになる
リテリングでは、文章や会話の中から重要なポイントを抽出し、それを整理して伝える必要があります。このプロセスを繰り返すことで、情報を効率よく把握し、要点を掴む力が養われます。
特に、英語のリスニングやリーディングでは、すべての単語を正確に理解する必要はなく、全体の流れやテーマを把握する能力が重要です。
リテリングを行う際、まず内容を理解し、次にその中で重要な部分とそうでない部分を判断する訓練をします。この過程を通じて、聞き取るべき情報や読むべきポイントに集中するスキルが向上します。
また、要点を掴む力は、プレゼンやレポート作成といった実践的な場面でも役立つスキルです。リテリングの練習を重ねることで、必要な情報を効率的に整理し、的確に伝える力が身につきます。
スピーキング力が向上する
リテリングは、スピーキング力を向上させるための効果的な方法です。
自分の言葉で内容を再構成して話す過程で、文法や語彙を使いこなす練習ができます。
リテリングでは、自分の言葉で話す際にどのように情報を構成すれば良いかを意識するため、論理的な話し方が身につきます。リスニングやリーディングで得た情報を基に、何を伝えるべきかを考え、文章を組み立てることで、自然な会話スキルが向上するでしょう。
加えて、リテリングは音声教材を使って行うこともできるため、正しい発音やイントネーションの練習にもなります。リテリングを繰り返すことで、話す際の自信が深まり、スピーキング力が大きく向上します。
関連記事:英語のオーバーラッピングとは?シャドーイングとの違いややり方を解説
英語のリテリングのやり方
英語のリテリングのやり方は以下の4ステップです。
- 英文を聞く
- キーワードをピックアップする
- リピーティングや音読で語彙・表現を確認する
- リテリングをする
それぞれ詳しく見てみましょう。
英文を聞く
リテリングの第一歩は、英文をしっかり聞くことです。
この段階では、文章全体の流れや内容を把握することを目的とし、細かい部分に気を取られすぎないようにします。初めて聞くときは、全てを完璧に理解する必要はありません。大まかなテーマや話の展開を掴むことに集中します。
また、自分のレベルに合った音声教材を選ぶことが重要です。
初心者は短くて簡単な内容から始め、徐々に難易度を上げていきます。聞き取れない箇所があった場合は、繰り返し聞いたり、スクリプトを確認することで補完しましょう。そうすることで、次のステップでリテリングに必要な情報を正確に把握できるようになります。
キーワードをピックアップする
リテリングでは、聞いた内容の中からキーワードを抽出することが重要です。
すべての情報を覚える必要はなく、主題や重要なポイントを押さえることで効率的に要約ができます。キーワードをピックアップする際は、話のテーマ、登場人物、アクションや出来事など、全体の流れを支える要素に注目しましょう。
具体的には、音声を聞きながらメモを取ると良いでしょう。英語でメモを取ることに慣れていない場合は、日本語でも構いません。
キーワードを抽出する練習を重ねることで、重要な情報とそうでない情報を瞬時に判断するスキルが磨かれます。この段階でしっかりキーワードを整理しておくと、リテリングがスムーズに進みます。
リピーティングや音読で語彙・表現を確認する
リテリングを行う前に、リピーティングや音読によって語彙や表現を確認することが大切です。
リピーティングとは、聞いた音声を一度停止し、その内容を繰り返す練習方法です。この過程で、音声の発音やリズムに注意しながら正確に繰り返すことで、語彙やフレーズが記憶に定着します。
また、スクリプトを見ながら音読を行うことで、聞き取れなかった部分を補完し、正しい表現や文法を確認できます。
この作業を丁寧に行うことで、リテリング時に自信を持って内容を再現できるようになります。特に、発音やイントネーションを意識しながら音読を繰り返すことで、スピーキング力も同時に向上します。
関連記事:リピーティングとは?やり方やおすすめ教材、シャドーイングとの違いを徹底解説
リテリングをする
最後に、リテリングの本番として、自分の言葉で内容を再構築して話します。
ここでは、ピックアップしたキーワードを元にして、聞いた内容を順序立てて説明します。この際、文法や細かい表現に完璧を求める必要はありません。重要なのは、話の流れや要点を正確に伝えることです。
スムーズにリテリングを行うためには、頭の中で内容を整理し、話の構成を簡単に考えると良いでしょう。
たとえば、「何が起きたのか」「誰が関わっているのか」「結果はどうなったのか」といったポイントを意識して話します。
また可能であれば、録音して自分のリテリングを後で聞き返し、改善点を確認することをおすすめします。このステップを繰り返すことで、リテリングの質が向上し、自然な英語表現が身についていきます。
まとめ
英語のリテリングは、聞く・読む・話すという3つのスキルをバランスよく向上させるための効果的な学習法です。語彙や表現の定着、要点を掴む力の向上、スピーキング力の強化など、多くのメリットがあります。
また、ステップを分けて取り組むことで、初心者から上級者まで無理なく続けられる点も魅力です。
本記事で紹介した方法を実践しながら、リテリングを日々の学習に取り入れてみてください。継続することで、英語力が着実にアップするはずです。
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プロキャディ杉澤伸章さん
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目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。