英語脳とは?大人でもできる作り方や感覚を徹底解説
その原因は、英語を見たり聞いたりするたびに、いちいち日本語に翻訳して理解しようとする「日本語脳」にあるのかもしれません。
もし、英語を英語のまま、日本語を介さずにダイレクトに理解できる「英語脳」が手に入ったら、あなたの英語学習は劇的に変わるでしょう。
この記事では、「英語脳」の正体から、それを手に入れることの具体的なメリット、そして今日から始められる英語脳の作り方までを、誰にでも分かりやすく徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたも英語脳を手に入れるための第一歩を踏み出しているはずです。
目次
英語脳とは?
「英語脳」とは「英語を日本語に訳さず、英語の語順のまま直接理解・思考する脳の働き」のことです。
例えば、I saw a cat under the table. という文を見聞きしたとき、多くの日本人は「私は(I)…テーブルの下に(under the table)…猫が(a cat)…いるのを見た(saw)」というように、一度日本語の語順に並べ替えてから意味を理解します。これが「日本語脳」の状態です。
一方、「英語脳」が働いていると、「私 見た(I saw)→ 猫を(a cat)→ テーブルの下に(under the table)」というように、聞こえてきた、あるいは読んだ語順のまま、情景が映像として頭に浮かびます。
この日本語への翻訳プロセスを省略できるため、英語の処理速度が格段に上がるのです。
英語脳を作る3つのメリット
英語脳を作るメリットは、以下の3つです。
- リスニング力が飛躍的に向上する
- 英会話が続くようになる
- 英語学習が楽しくなる
それぞれ詳しく見てみましょう。
リスニング力が飛躍的に向上する
「リスニングで話すスピードが速すぎてついていけない」という悩みは、英語脳で解決できます。
日本語脳で英語を聞いていると「英語の音声を聞く → 日本語に翻訳する → 意味を理解する」という複数のステップを踏むため、ネイティブの会話スピードに脳の処理が追いつかなくなります。
しかし、英語脳が育てば、英語の語順のままダイレクトに意味を理解できるため、翻訳のステップが不要になります。
Do you know what time it is? と聞こえてきたら、その順番通りに「知ってる?→何時か→今」と瞬時に意味を捉えられます。
これにより、脳の処理に余裕が生まれ、速いスピードの会話でも落ち着いて内容を追いかけることができるようになります。
関連記事:リスニングで理解が追いつかない理由4つと対策法5つを解説
英会話が続くようになる
「言いたいことはあるのに、言葉がスムーズに出てこない…」これも多くの英語学習者が抱える悩みです。
日本語脳の状態では、「日本語で言いたいことを考える → それを英単語と文法に当てはめて翻訳する → 口に出す」という複雑なプロセスが必要です。
これでは、どうしても会話にタイムラグが生まれ、テンポの良いやり取りは望めません。
英語脳ができてくると、この「翻訳」のプロセスが大幅に短縮、あるいは省略されます。
伝えたい内容を、最初から英語の思考回路で組み立てられるようになるため、より反射的に、スムーズに言葉を発することができるようになるのです。
相槌を打ったり、簡単な質問を返したりといったことが自然にできるようになり、相手との会話が途切れにくくなります。
英語学習が楽しくなる
英語脳を身につける最大のメリットは、英語学習そのものが「勉強」から「楽しみ」に変わることかもしれません。
日本語の字幕や翻訳に頼らなくても、洋画や海外ドラマの俳優たちの生のセリフを理解し、そのニュアンスやジョークで笑えるようになります。
好きなアーティストの歌詞の意味が直接心に響き、海外のニュースサイトや洋書から最新の情報をダイレクトに得られるようになります。
これまでは「教材」だった英語が、自分の世界を広げるための「ツール」へと変わる瞬間です。
英語に触れること自体が喜びになれば、学習のモチベーションは自然と維持され、さらに英語力が向上するという最高の好循環が生まれます。
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【大人でもできる】英語脳の作り方
「英語脳のメリットは分かったけど、具体的にどうすればいいの?」という方のために、大人になってからでも実践できる、効果的な英語脳のトレーニング方法を3つご紹介します。
大切なのは、最初から完璧を目指さず、楽しみながら続けることです。
チャンクリーディングで返り読みの癖を治す
英語脳を作る第一歩は、日本語脳の最大の特徴である「返り読み」の癖を矯正することです。
そのために最も効果的なのが「チャンクリーディング」です。
これは、英文を意味のかたまり(チャンク)ごとにスラッシュ(/)で区切り、そのかたまりの順番通りに頭から理解していくトレーニングです。
例えば、以下の文を見てみましょう。
I went to the library / to borrow a book / with my friend / yesterday.
これを「私は昨日、友達と本を借りに図書館へ行きました」と後ろから訳すのではなく、「私は図書館へ行った / 本を借りに / 友達と一緒に / 昨日」というように、前から順番に情景をイメージしていきます。
この練習を繰り返すことで、英語を語順通りに処理する感覚が自然と身につきます。
まずは短い文章からで構いませんので、意識的に取り組んでみてください。
簡単な絵や写真を見て英語で描写する
頭の中の日本語を介さず、見たものと英語を直接結びつけるトレーニングも非常に有効です。
用意するのは、簡単なイラストや風景写真で構いません。それを見て、目についたものを瞬時に英語で言ってみましょう。
例えば、公園の写真を見たとします。
- A boy is running. (男の子が走っている)
A woman is reading a book. (女性が本を読んでいる)
The sky is blue. (空が青い)
最初は a dog や a tree といった単語だけでも構いません。
重要なのは、「犬がいるな…犬は英語でdogだから…」と考えるのではなく、犬のイメージと a dog という音をダイレクトに結びつけることです。
この練習は、思考の「英語化」を促すための基礎体力作りにあたります。
ゲーム感覚で日常的に行うことで、英語で考える回路が少しずつ作られていきます。
興味のある分野の洋書や海外ドラマに没頭する
最終的に英語脳を定着させるには、大量の英語に触れる「多読・多聴」が不可欠です。
しかし、ただ義務感で英語に触れても長続きしません。
ここで重要なのは「自分が心の底から面白いと思える、興味のある分野のコンテンツに没頭する」ことです。
例えば、あなたがミステリー小説好きなら、簡単なレベルの英語で書かれたミステリーの洋書から読み始めてみましょう。
好きな俳優が出演している海外ドラマを、まずは英語字幕付きで観るのも素晴らしい方法です。
ストーリーの続きが気になったり、登場人物に感情移入したりするうちに、あなたは英語を「勉強している」という感覚を忘れ、物語の世界に没入しているはずです。
この「没頭体験」こそが、脳に英語の回路を最も自然かつ強力に刻み込むのです。
まとめ
この記事では、「英語脳」の正体から、そのメリット、そして大人でも実践可能な作り方までを解説してきました。
英語脳とは、英語を日本語に訳さず、英語の語順のままダイレクトに理解する思考回路のこと。
それは特別な才能ではなく、正しいトレーニングを継続することで誰でも身につけることができるスキルです。
英語脳が育てば、リスニングやスピーキング能力が向上するだけでなく、英語学習そのものが「勉強」から「楽しみ」へと変わります。
英語脳を作るには、AIシャドーイング・瞬間英作文アプリの「TORAbit」もおすすめです。詳しくは以下の記事で解説しています。
関連記事:TORAbit(トラビット)とは?アプリの特徴や使い方、使用してみた感想を紹介
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。


トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。