【子音・母音シリーズ】[ʃ]の発音を徹底解説!「sea」と「she」を正しく言い分けるコツ
seaとshe、sellとshell。これらの単語を正しく発音し、聞き分けることに難しさを感じていませんか?
その鍵を握るのが、発音記号[ʃ]の音です。
この記事では、日本語の「シ」とは少し違う、ネイティブらしい[ʃ]の音の出し方と練習方法を、分かりやすく解説します。
[ʃ]の音とは? [s]の音との違いを理解しよう
まずは、[ʃ]の音がどのような音で、日本人が混同しがちな[s]の音と何が違うのかを理解しましょう。
[ʃ]の基本
[ʃ]は、sh(she, show)、 ti(nation)、s(sure)などのスペルで現れる子音です。
日本語の「シ」の音よりも、唇を少し丸めて前に突き出し、息を多めに使って「シュッ」と出すのが特徴です。
ちょうど、周りの人に静かにしてほしい時に口に人差し指をあてて「シーッ」と言う時の音をイメージすると分かりやすいでしょう。
[s]と[ʃ]の決定的な違い
日本人が[ʃ]の音を苦手とする最大の理由は、同じ「サ行」の音である[s]との違いを意識していないことにあります。
ネイティブスピーカーは、この2つの音を全く別の音として明確に使い分けています。
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[s]の音(例:sea, see, sell)
唇をリラックスさせて、少し横に引きます(スマイルの形)。舌先を上の歯茎の裏あたりに近づけ、その狭い隙間から「スーッ」と鋭い息を出すのが[s]の音です。 -
[ʃ]の音(例:she, shell)
唇を丸めて少し前に突き出します。舌の中央あたりをぐっと持ち上げて口内の天井(硬口蓋)に近づけ、そこから「シューッ」と太く、こもった息を出すのが[ʃ]の音です。
この2つの音は、「唇の形(横引きか、丸めるか)」と「息の出し方(鋭いか、太いか)」が全く異なります。
動画で口の動きをマスターしよう
[s]と[ʃ]の口の形や舌の位置の違いは、文字で読むだけではなかなか掴みづらいものです。動画で実際の口の動きを視覚的に確認するのが、最も効果的な練習方法です。
以下の動画は、二つの音の違いをデモンストレーション付きで非常に分かりやすく解説しています。
鏡を用意して、動画の口の形を真似しながら練習してみてください。この口の形を意識するだけで、あなたの発音は大きく変わります。
例文で[ʃ]を声に出して練習してみよう
ルールとコツが分かったら、実際に声に出して練習しましょう。特に、[s]と[ʃ]の音を交互に発音する「ミニマルペア(minimal pair)」の練習が、音の違いを身体で覚えるのに非常に効果的です。
[ʃ]の単語例
まずは[ʃ]の音を含む単語に慣れましょう。唇をしっかり丸めることを意識してください。
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she [ʃiː]
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show [ʃoʊ]
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English [íŋglɪʃ]
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nation [néɪʃən]
ミニマルペアでの比較練習
次に、[s]と[ʃ]の音を交互に発音して、その違いを体感します。
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sea [siː] vs she [ʃiː]
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sell [sel] vs shell [ʃel]
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sip [sɪp] vs ship [ʃɪp]
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suit [suːt] vs shoot [ʃuːt]
自分の声を録音して、お手本の音声と聞き比べてみるのもおすすめです。
まとめ
今回は、日本人が苦手としやすい子音[ʃ]の発音について、[s]との違いに焦点を当てて解説しました。
[ʃ]のような特定の音を正しく発音できるようになることは、流暢なスピーキングと正確なリスニングの土台となります。
しかし、ルールを理解することと、実際に正しい音を出せることは別問題であり、独学での矯正には限界があります。
TORAbitでは、シャドーイングのプロフェッショナルがあなたの音声を毎日丁寧に添削。今回の[ʃ]と[s]の使い分けはもちろん、自分では気づきにくい細かな発音の癖や課題を的確にフィードバックします。
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それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。