【子音・母音シリーズ】[m], [n], [ŋ]の発音の違いは?3つの鼻音を徹底解説
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sin(罪)とsing(歌う)、run(走る)とrung(鳴った)。これらの単語の最後の音が、あなたには同じ「ン」に聞こえていませんか?
実は、英語には3種類の「ン」の音、が存在し、ネイティブスピーカーはこれを明確に使い分けています。その3つが、発音記号で表される[m], [n], [ŋ]です。
この記事では、あなたの英語をよりクリアで知的な印象にする、3つの鼻音の正しい発音方法と練習のコツを徹底解説します。
関連記事:【子音・母音シリーズ】[θ]の発音を徹底解説!「think」と「sink」を言い分けるコツ
目次
[m], [n], [ŋ]とは? 英語に存在する3つの鼻音
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まずは、これらの音がどのようなグループに属しているのか、基本から理解しましょう。
鼻音の基本
[m], [n], [ŋ]は、発音する際に口からの息の流れを一度完全に塞ぎ、代わりに鼻から息を「ンー」と抜いて出す音です。そのため、「鼻音」と呼ばれます。
日本語の「ん」も鼻音の一種ですが、私たちは無意識に使い分けていることがほとんどです。
しかし英語では、この3つの音を意識的に、そして明確に区別することが、ネイティブに通じるクリアな発音の鍵となります。
3つの鼻音の概要
それぞれの音が、どのようなスペルで現れるかを見てみましょう。
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[m]: スペルmで表される音。(例:make, swim)
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[n]: スペルnで表される音。(例:no, sun)
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[ŋ]: スペルng(例:sing)や、k, gの前のn(例:think, English)で表される音。
決定的な違いは「口の形」と「舌の位置」


3つの鼻音を正しく発音するためのたった一つのポイントは、「口の中のどこで息の流れを塞ぐか」という点にあります。息を塞ぐ場所が違うからこそ、異なる音として認識されるのです。
[m]の音:唇を閉じる
3つの中で最も簡単で、分かりやすい音です。
上下の唇をしっかりと閉じて「ンー」とハミングするように発音します。この時、唇を閉じることで口からの息が完全に塞がれ、鼻から息が抜けているのを確認しましょう。
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例:me, room, swim
[n]の音:舌先を上の歯茎につける
唇は開けたまま、舌先を、上の歯の裏側にある硬い歯茎にしっかりと押しつけて「ンー」と発音します。
日本語の「案内(あんない)」や「残念(ざんねん)」と言う時の「ん」の音が、この[n]の音に非常に近いです。
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例:no, sun, winner
[ŋ]の音:舌の奥(付け根)を盛り上げる
日本人にとって最も難しいのが、この[ŋ]の音です。singの最後のgを発音しない「ング」のような音、と説明されることもあります。
ポイントは、舌先はどこにもつけず、舌の奥(付け根)の部分をぐっと持ち上げて、喉の奥の柔らかい部分を塞ぐようにして「ンッ」と発音することです。
鼻の奥から喉にかけて響くような、こもった音になります。
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例:sing, king, English, thank
動画で3つの音の違いをマスターしよう


それぞれの音を出すときの口の形や舌の位置は、動画で視覚的に学ぶのが最も効果的です。
以下の動画は、3つの鼻音の違いを、分かりやすく解説しています。
動画を視聴する際は、[m]の「閉じた唇」、[n]の「歯茎についた舌先」、そして[ŋ]の「盛り上がった舌の奥」という、3つの息を塞ぐポイントの違いに注目してください。
自分の口の動きと比較しながら練習してみましょう。
例文で3つの鼻音を声に出して練習してみよう


ルールとコツが分かったら、実際に声に出して練習しましょう。特に、日本人が混同しやすい[n]と[ŋ]の違いを意識した「ミニマルペア」の練習が効果的です。
各鼻音の単語例
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[m]: me, room, swim, important
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[n]: no, sun, winner, tenth
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[ŋ]: sing, king, English, thank
ミニマルペアでの比較練習 ([n] vs [ŋ])
単語の最後の音に集中して、舌先で終わるか、舌の奥で終わるかを意識してください。
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sin [sɪn] vs sing [sɪŋ]
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win [wɪn] vs wing [wɪŋ]
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run [rʌn] vs rung [rʌŋ]
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thin [θɪn] vs thing [θɪŋ]
まとめ
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今回は、英語に存在する3つの鼻音[m], [n], [ŋ]の違いと発音のコツについて解説しました。
特に[ŋ]の音は、日本語にはない舌の奥の動きを要求されるため、独学での習得が非常に難しい音の一つです。
「正しく舌の奥を上げられているか」「鼻から息が抜けているか」といった点を、自分一人で客観的に判断するのは困難です。
TORAbitではプロ目線のAIがあなたの音声を毎日丁寧に添削。今回の3つの鼻音の使い分けはもちろん、自分では気づきにくい細かな発音の癖や課題を的確にフィードバックします。
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トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
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目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。






















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