英検CBTとは?特徴や英検®との違いを詳しく解説!
英検は、日本で受験者の多い英語力テストのひとつです。ただ皆さんは、英検にはいくつもの種類があるというのをご存知でしょうか?
こちらは、そのひとつ「英検CBT」についてご紹介している記事です。英検CBTの特徴をはじめ、英検®との違い、試験に関する情報などもまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
本記事でわかること
- 英検CBTとは
- CBTの特徴と英検Ⓡとの違い
- 試験に関する情報、詳細
目次
英検CBTとは?
はじめに、英検CBTとは何かをご紹介します。英検CBTとは、Computer Based Testingの略で、コンピューター上で受験する英検のひとつです。
英検には、従来型と呼ばれる「英検Ⓡ」がありますが、英検CBTでは、英検®の試験内容(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)の全てをコンピューター上で受験することができます。
また、試験内容だけではなく取得できる資格も英検Ⓡと同じで、そのほか難易度、採点基準、認定される級と英検CSEスコアなども変わりありません。要するに、筆記での解答がコンピューターでの解答に取って代わった方式ということです。
CBTには、コンピューターで受験できることによって様々なメリットが見られます。また昨今の新型コロナウイルスの影響もあり、CBTを選択する人が増えています。
- 英検CBTとは、コンピューターで受ける英検
- 英検®の問題、難易度、採点基準と同じ
- 英検®と同じ資格を得ることができる
英検S-CBTとは?
これまでの英検CBTには「CBT」と「S-CBT」の2つの方式がありました。これらの違いは、解答をマウスで入力するかマークシートに記入するかの違いです。
それら2つの方式が、2021年4月から一本化されることになりました。これによりマークシートへの記入による解答がなくなり、ライティングはキーボードか解答用紙手書きかのどちらかを選べるようになります。
- 以前は、英検CBTと英検S-CBTの2つがあった
- 2021年4月に統一され、英検S-CBTになる
- マークシートでの解答がなくなり、マウス操作に統一
- ライティングは、キーボードか手書きを選べる
一本化された後の正式名称は「英検S-CBT」ですが、本記事では以下CBT(= 英検S-CBT)として紹介させていただきます。
英検CBTの4つの特徴とメリット
英検CBTには、大きく分けて4つの特徴とメリットがあります。こちらでは、それらの特徴を英検Ⓡと比べながら、詳しく紹介していきたいと思います。
実施回数が多く、試験日も選べる
1つ目の特徴は、実施回数の多さと試験日を選べるという点にあります。まず、従来型の英検Ⓡは、年3回しか実施されていません。試験日も決まっているので、日程の都合で受験できないという方もいます。
その点、英検CBTは毎週土日に実施されているため、日程の都合で受験できないという心配がありません。しかも、試験日を選択できるので、自分の都合にあわせた受験が可能となっています。
また試験会場は全国47都道府県、81以上のエリアに設置されており、近くのテストセンターで受験ができるというメリットもあります。
- 原則、毎週土日に開かれている
- 試験日を自分で選択できる
- 全国にあるテストセンターでの受験可能
1日で4技能すべてが受験できる
2つ目の特徴は、1日で4技能がすべて受験できるという点にあります。英検Ⓡは、1次試験(リスニング、リーディング、ライティング)と2次試験(スピーキング)があり、日程も分かれています。
それがCBTなら、4つの技能を1日で受けることができます。これによって、試験を受けに行く手間や費用が節約できるようになっています。
ただし、英検CBTは4技能が1日セットになっているため、試験内容がリーディングとリスニングしかない4級と5級は、受験することができません。
- 1日で4つの技能を受験できる
- ただ4級と5級は受験できない
受験できる回数が増える
CBTは2021年4月から、受験できる回数も増えるようになりました。それぞれの検定期間(4月~7月、8月~11月、12月~3月)において、同じ級を2回まで受験できます。
しかも、従来型の受験もあわせて可能です。つまり1つの検定期間で3回、すべてあわせて年間6回まで受験できるようになり、これまでより資格取得のチャンスが増えるようになっています。
- 検定期間に、同じ級を2回まで受験できる
- 従来型も受けることができる
受験の費用が安くなる
3つ目のCBTの特徴は、従来型の英検より受験費用が安いという点にあります。まず検定料ですが、各級の料金それぞれCBTの方が安いです。準一級で例えると、10,700円が10,200円になるなど、従来型より安い価格が設定されています。
また、1日で4技能受験できるため交通費や宿泊費の節約もできます。そのほかCBTの受験者を対象としたキャッシュバックキャンペーンを実施する団体もあるなど、費用の点で従来型よりメリットがあると言えます。
- 従来型より検定料が安い
- キャッシュバックをする団体もある
英検®との違い
これまでCBTの特徴とメリットをご紹介してきました。こちらに、それらの特徴と英検Ⓡとの違いをまとめています。ぜひ参考にしてみて下さい。
英検CBT | 英検Ⓡ(従来型) | |
受験方式 | コンピューター | マークシート、筆記 |
実施回数 | 原則、毎週土日 | 年3回 |
試験日 | 選択可能 | 指定日のみ |
試験回数 | 1次試験のみ(1日4技能) | 1次試験(3技能) 2次試験(スピーキング) |
受験できる級 | 準1級、2級、準2級、3級(1級は準備中、4級、5級は不可、) | 1級~5級すべて |
申込から試験までの流れ
それでは最後に、具体的な試験までの流れをご紹介したいと思います。ここでは、申込方法や期間、試験当日の流れ、合否発表などを詳しく紹介していきます。
申込期間
英検CBTは、基本的に毎週土日(場所によっては平日も)検定が行われ、試験日も自分で選択ができます。そのため、指定した日や会場で申込をするのですが、およそ1月前までに申し込みをする必要があります。
また、申込には受付期間があり、期間は1カ月ぐらいです。たとえば2021年4月のどこかで受験する場合は、2/16(火)~3/17(水)という期間以内に申込をする必要があります。
ちなみに、申込は先着順となっているので、会場の席がなくなる場合もあります。そのため受験の際は、はやめに申し込むようにしましょう。
申込の流れ
英検CBTの申込をするときは、「英検S-CBTの申込サイト」から受験に必要な情報を登録して行います。ここで登録する情報は以下の6点です。
- 個人情報(住所、氏名など)
- 受験を希望する級
- 試験会場
- 試験日
- Eメールアドレス
- 顔写真
情報の登録が終わったら、検定料を支払います。利用できる支払い方法は、コンビニ払い、クレジットカード、郵便局ATMです。支払いが終わると申込が完了します。その際、1時間以内に申込完了メールが、試験日5日前までに受験票がメールで送られてきます。
ちなみに、検定料は受験する級で異なるので、こちらを参考にして下さい。
対象級 | 検定料 |
準1級 | 10,200円 |
2級 | 9,200円 |
準2級 | 8,700円 |
3級 | 7,400円 |
試験当日の流れ
試験当日は、ダウンロードした受験票、身分証明書、筆記用具を持参して、登録した試験会場に向かいます。
試験の開始時間は、登録をした試験日と会場によって異なります。目安としては午前(9:00~)昼(12:00~)午後(15:00~)夜(18:00~)の4つの時間帯で実施されます。
試験は、スピーキングから始まり、リスニング、リーディング・ライティングと続きます。試験時間は各級で異なりますが、スピーキングが15分、リスニングが25分~30分、リーディング・ライティングが50分~90分の、約1時間半~2時間にかけて行われます。
スピーキング | リスニング | リーディング ライティング |
|
準1級 | 15分 | 30分 | 135分 |
2級 | 15分 | 25分 | 125分 |
準2級 | 15分 | 25分 | 115分 |
3級 | 15分 | 25分 | 90分 |
合否の発表
合否の発表は、Webでの公開と成績表の通知にて行われます。Web公開日は、試験日の約1カ月後で、それから2週間以内に成績表が送られてきます。
試験結果は、「英検S-CBTの申込サイト」から確認できます。その際、メールアドレスとパスワードを入力が必要です。
関連記事:英検IBAとは?英検との違いやレベル、勉強法などについて解説
まとめ
こちらでは、英検CBTの特徴や試験に関する情報をまとめました。英検CBTには、従来型にはない様々なメリットがあります。
受験が便利となったほかに、実施回数や受験できる回数が増えるなど、資格を取得できるチャンスが増えるのも魅力です。これから受験や就職などで英検の受験を考えている方は、英検CBTの受験も考えてみてはいかがでしょうか。
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受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。