「these」と「those」の違いをわかりやすく解説!意味と使い分け
this、thatといえば、「これ、あれ」にあたる代名詞です。このような何かを指して使うような代名詞を、「指示代名詞」といいますが、英語にはthis、thatと同じくよく使われる指示代名詞にthese、thoseがあります。
「これら、あれら」という意味をもつthese、thoseですが、日本語では「これら、あれら」という言葉を使うことが少なく、そのため使い方がよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
こちらでは、そんな使い方のわかりにくいtheseとthoseの使い方や違いを詳しく解説しています。どちらもよく日常会話でよく耳にする言葉なので、意味をしっかり把握しておきましょう。
本記事でわかること
- theseとthoseの意味と違い
- theseとthoseを使ったフレーズ
目次
指示代名詞とは
冒頭で簡単に紹介しましたが、theseやthoseは、指示代名詞という代名詞にあたります。
この指示代名詞とは、「これ、あれ、それ」というような、事物、場所、方角などを名をあげないで指し示す代名詞をいい、英語では、this、that、these、those、such、same、soなどがこれにあたります。
話し手と聞き手が、どちらもその対象を認識しているときに使われる言葉で、名詞の繰り返しを避けるといった目的で使用されます。
- 指示代名詞とは、事物、場所、方角などの名まえの代わりに使う代名詞
- 英語には、this、that、these、those、such、same、soがある
以下の動画でも英語の指示代名詞these・thoseについて解説しています、ぜひご覧ください。
関連動画:【指示代名詞】this,that,these,those の違いをわかりやすく解説!意味と使い分け
theseとthoseの意味と違い
theseとthoseは、「これら、あれら」という意味になる指示代名詞です。どちらも複数のものを指して使います。
theseとthoseの違いですが、「これ」と「あれ」の違いのように、話し手と対称の距離にあります。手もとにあるような、近くにある複数のものを指すときはthese、指をさして示すような、離れた複数のものを表すときはthoseを使います。
- theseは「これら」を意味し、距離の近いものを指す
- thoseは「それら、あれら」といった、距離の離れたものを指す
使い方としては、be動詞とあわせて、these are~、those are~とするか、名詞の前に置いてthese …、those …とするかの2つの用法があります。具体的に例をあげながら、詳しく見ていきましょう。
theseの意味と使い方
それでは、まずtheseの意味や使い方を見ていきたいとおもいます。
theseはthisの複数形となる代名詞です。近くにある複数のものを指して「これら」と表します。theseは、ものだけでなく人に対して使うこともできます。
- “These are my notes. If you want, you can take a look at it.”
(これらは)わたしのノートです。よかったら、中を見てください。 - “These are my parents. I think you’ve never met them, right.”
こちらがわたしの両親です。会うのははじめてですよね。
またtheseは、複数形の名詞の前において使うこともできます。その場合は「これら…」といった意味になります。
- “I found these files on my desk. Does anybody know about these(= these files)?”
これらのファイルがわたしのデスクにありました。だれか知っていますか? - “Is there any difference in these two items? ”
これら2つの商品に違いはありますか?
日本語では、複数あるものに対しても「この」ということが多いと思います。「これら2つ」というよりも「この2つ」といったりしますよね。
そのため、thisを使ってしまうことも多いのですが、英語では、文法上あやまりとなるので注意が必要です。
とくに、glasses(めがね)やshoes(シューズ)などは、単数にも見えますが、実は複数形なので間違えやすいところでもあります。このような単語を指すときは、決まってthese glasses、these shoesとなることを覚えておきましょう。
- theseはthisの複数形で、距離の近いものを指す代名詞
- these areという「代名詞用法」と、these …という「形容詞用法」がある
thoseの意味と使い方
つづいてthoseの意味と使い方を紹介していきます。thoseはthatの複数形となる代名詞です。
「あれは、それは」というように、話し手から対称の距離が遠いものを指して使います。theseと同じく、ものだけではなく人に対して使うことができます。
- “Those are brochures. You feel free to take them.”
あれらはパンフレットです。ご自由にお取りください。 - “Those are my coworkers. Can I go say hi to them?”
あれはわたしの同僚(たち)です。挨拶にいってもいいですか?
また、名詞の前に置いてthose … とすることもできます。こちらもtheseと同じ用法で、「あれらの…」といった意味になります。
- “Those books are mine. You can read if you would like.”
あれらの本はわたしのです。読んでいいですよ。 - “May I help you with those bags? Where are you going to take them?”
それらのかばん持ちましょうか。どこに持っていくんですか?
そのほかthoseには、関係代名詞とあわせて使う用法もあります。those whichやthose whoとして「それらは、~だ」といった使い方をします。
- “Those who arrive late may not attend the seminar, so please be on time.”
遅れて着いた人はセミナーに参加できませんので、時間通りお越しください。
上の例のようなpeopleを省略したthose who(= those people who)は、「~な人たちは」という意味でよく使われますので、しっかり覚えておきたい用法です。
- thoseはthatの複数形で、距離の遠いものを指す代名詞
- those are「代名詞用法」と、those …「形容詞用法」、those which/whoという関係代名詞とあわせて使う用法がある
theyとの違い
ちなみにthoseを主語とする用法には、似たような言葉にtheyがあります。「They are my friends」「Those are my friends」というように、どちらも同じ意味で使うことができますが、違いは、thoseがthatの複数形であるのに対し、theyがhe、she、itの複数形にあるという点にあります。
そのため、theyはthoseのように名詞といっしょに使ったり、会話や文章で初めて言及されることには使ったりできないという違いがあります。また、指し示すものが特定のものはthose、より一般的なものにはtheyを使うという違いがあります。
たとえば、「りんごはおいしい」というとき、they are deliciousとthose are deliciousとどちらも言うことができますが、theyが一般的な「りんご」を指すのに対し、thoseは「あそこにあるりんご」といった特定のりんごを指すときに使うという点に違いがあります。
- “I love apples. They are delicious.”
りんごはおいしくて大好きです。 - “I love apples. Those on the table are delicious by the way.”
私はりんごが大好きです。ところであのテーブルにあるりんごはおいしいですね。
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these、thoseを使ったフレーズ
これまでtheseとthoseの意味と違いをご紹介してきました。最後にtheseとthoseを使ったフレーズをいくつかご紹介したいと思います。
どれもよく耳にする言葉なので、ぜひあわせて覚えておきましょう。
these days
these days は「近ごろでは、今日では」という意味を表すフレーズです。in these days(やや古)ともいいますが、「最近は~だ、近ごろは~している」といった使い方をします。
文頭や文末に置いて、現在形もしくは完了形で用いる言葉です。
- “We used to go for lunch together. These days, we hardly see each other.”
以前はよくいっしょに昼に行っていました。最近はあまり会っていません。 - “It’s been very busy these days. Sometimes I have to work on weekends.”
最近はとても忙しいです。ときどき週末も働かないといけないことがあります。
in those days
in those days は「当時は、あのときは」という意味となる言葉です。these daysが現在を表すのに対し、in those daysは、過去をふり返るという意味があります。
文頭や文末に置いて「あのときは~だった、当時は~だった」というように、過去形として使います。back in the daysやback in those daysも同じような意味があるので、あわせて覚えておきましょう。
- “In those days, everybody was smoking during the work.”
当時は、みんな仕事中に煙草を吸っていました。 - “There was no computer in those days, and we were using a typewriter.”
あの頃はコンピューターがなかくて、タイプライターを使っていた。
one of those days
one of those daysは、「不幸な日、ついていない日」を意味する表現です。仕事やプライベートなどで何かしらうまくいかないときに、「今日はついてない」といった意味で使われます。また相手に対し、「そういう日もあるさ」といった励ましの意味で使うこともあります。
- “I missed my train today. Also, I left my phone at home. I’m having one of those days.”
今日電車に乗り遅れて、携帯電話も家に忘れました。ついてない日だ。 - “Don’t worry so much. It’s just one of those days.”
あんまり気にしないほうがいいよ。そんな日もあるさ。
まとめ
こちらでは、theseとthoseの意味と使い方をご紹介しました。日本語では、これら、あれらという表現をあまりしないので使い方のわかりにくい言葉ではありますが、英語ではthisとthatの複数形として、はっきり使い分けがされます。何かものを指すとき、それが複数あれば、意識的にtheseとthoseを使っていきましょう。
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プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。