【例文あり】英語の現在完了形はどう使う?過去形との違いや4つの用法を解説
「現在完了形の使い方がよくわからない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。日本語にはない表現のため、理解しにくいですよね。
とはいえ、現在完了形は英語のネイティブスピーカーがよく使う表現なので、理解していないと日常会話でも困ってしまうかもしれません。
結論、現在完了形は「今に繋がっている動作」を表現するときに使います。多くの例文に触れて、現在完了形の感覚に慣れることが大切です。
今回は現在完了形と他の時制との違いや、4つの用法を例文で具体的に解説します。現在完了形でつまずいている人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
この記事を読めば、現在完了形の意味と使い分けが簡単にわかるようになります。
目次
現在完了形は今に繋がっている動作を表す
現在完了形は「今に繋がっている動作」を表現するときに使います。基本の形は「主語+have (has) +動詞の過去分詞」です。
例文は下記のとおり。
- I have known her for 5 years. (私は彼女を5年間知っている。)
- She has not seen him for a long time. (彼女は彼としばらく会っていない。)
上記の例文を見ると「過去のある一点から現在まで継続している動作」だと理解できるものの、他の時制との使い分けが難しいと思うかもしれません。
次に過去形と過去完了形との違いをチェックして、理解を深めましょう。
過去形との違い
過去形は過去のある時点での出来事を表すものです。
例文は下記のとおり。
- I lost my bag. (私はバッグをなくした。)
この文章では過去にバッグをなくしたことはわかりますが、現在そのバッグが見つかったのかどうかはわかりません。
一方、例文を現在完了形で表現すると下記になります。
- I have lost my bag. (私はバッグをなくしてしまった。)
現在完了形を用いると視点が現在に移り、バッグをなくした状態が今も続いていることがわかるでしょう。
つまり、過去形は基本的に過去の継続性のない動作を表すときに使います。
また、「yesterday (昨日) 」や「~years ago (~年前) 」といった過去の副詞を一緒に使うケースがほとんどです。
- I saw her yesterday. (私は昨日彼女を見かけた。)
- I went to Tokyo 5 years ago. (私は5年前に東京に行った。)
時間の距離で考えると過去形は遠く、現在完了形は近いというニュアンスになります。
- 過去形:He passed the exam. (彼は試験に受かった。)
→試験に受かったのは去年かもしれないし、何十年も前かもしれません。
- 現在完了形:He has passed the exam. (彼は試験に受かった。)
→最近起きた出来事のようなイメージです。
上記の例文を日本語に訳すと「彼は試験に受かった」と同じ意味になるので、「どちらを使うべき?」と迷うかもしれません。
しかし、現在完了形と過去形の時間軸の違いを理解していれば、どちらの時制を使うのが適切かわかるでしょう。
過去完了形との違い
過去完了形は一点の過去の時点よりも、さらに前の過去からその一点への継続を表現します。
少々わかりにくいので、例文を見ていきましょう。
- 過去完了形:I had known her for a long time.
- 現在完了形:I have known her for a long time.
過去完了形は過去に一定期間は彼女と知り合いだったけど、今は知らないという意味になります。
一方、現在完了形は今でも彼女とは長年の知り合いといったニュアンスです。
ちなみに過去完了形は日常会話ではあまり使われず、シンプルに過去形で表現することも多いので覚えておきましょう。
現在完了形の4つの用法
現在完了形には下記の4つの用法があります。
- 直近に起きたことを表す【完了用法】
- 経験したことを表す【経験用法】
- 今まで継続していることを表す【継続用法】
- 結果として今影響していることを表す【結果用法】
1つずつ解説します。
直近に起きたことを表す【完了用法】
完了用法は「物事が完了している状態」を表します。今まさに完了したことを表現するので、「~し終わったところだ」「(今)~したところだ」と訳すのが一般的です。
例文は下記のとおり。
- I have just finished my homework. (私はちょうど宿題をし終えたところだ。)
完了用法でよく使う副詞は「just (ちょうど)」や「already (すでに)」などがあります。
副詞は過去分詞の直前に置くと決まっているので、語順には注意しましょう。
経験したことを表す【経験用法】
経験用法は過去に「~したことがある」という経験を表す表現です。
例文は下記のとおり。
- I have visited Kyoto twice. (私は2回京都を訪れたことがある。)
「~へ行ったことがある」と表現する際は、「go」ではなく「be動詞」の過去分詞を使います。
「have gone to~」と「have been to~」のニュアンスの違いは下記のとおりです。
- He has gone to Paris. (彼はパリに行ったきりだ。→行ったきりで戻ってきていない。)
- He has been to Paris. (彼はパリに行った経験がある。→今は戻ってきている。)
経験用法の文では「ever (今までに)」「never (これまでに一度も~ない)」「before (以前に)」といった副詞をよく使います。
また、「once (1回)」や「twice (2回)」といった回数表現も経験用法を見分けるポイントです。
今まで継続していることを表す【継続用法】
継続用法は「ある状態が現在までずっと続いていること」を表します。日本語訳は「すっと~だ」「~し続けている」です。
例文は下記のとおり。
- I have studied English for 10 years. (私は10年間英語を勉強している。)
継続用法では期間を表す「for (~間)」や「since (~から)」がよく使われます。
結果として今影響していることを表す【結果用法】
結果用法とは「過去に起きた出来事が現在にどうような結果をもたらしているか」を表す用法です。
過去形と同じような日本語訳になりますが、現在完了形を用いることで「~してしまった」と結果のニュアンスがより強く出ます。
例文は下記のとおり。
- He has spent all his money. (彼は有り金を使い果たしてしまった。)
→その結果「今もお金がない」といった意味が含まれています。
結果用法でよく使われる副詞は「already (すでに)」や「yet (まだ~ない)」があります。
完了用法と似ていますが、結果が現在にも影響している場合は「結果用法」、物事が完結している場合は「完了用法」を使いましょう。
これまでの解説を聞いて英文法のやり直しをしたいという方は、以下の記事でおすすめの参考書を紹介しております。
まとめ
以上、現在完了形と他の時制との違いや、4つの用法を例文で具体的に解説してきました。最後にもう一度、現在完了形と他の時制との違いをまとめておきます。
- 現在完了形:今に繋がっている動作を表す
- 過去形:過去のある時点での出来事を表す
- 過去完了形:一点の過去の時点よりも、さらに前の過去からその一点への継続を表す
現在完了形には4つの用法があります。
- 直近に起きたことを表す【完了用法】
- 経験したことを表す【経験用法】
- 今まで継続していることを表す【継続用法】
- 結果として今影響していることを表す【結果用法】
現在完了形の基本形「have+動詞の過去分詞」が出てきたら、上記4つの用法のどれに当てはまるか見極めましょう。
「just」や「already」といった副詞は、現在完了形を見分けるときの重要なヒントとなります。
日本語にはない表現のため、多くの例文に触れて現在完了形の感覚に慣れましょう。
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英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。