theの発音は「ザ」で良いの?英語上級者でも意識してないコツも紹介!
英語を読む上で「The」は必ずといって良いほど出会う英単語です。
オックスフォード出版の「Words Words Words」によれば、Theこそが最も頻繁に使われる英単語とされています。
最も頻繁に使われるTheですが、日本人の多くが「ザ」と発音していますし、学校でも「これは”ザ”と読む」と習います。
しかし、高校を卒業して学校英語から離れると、TOEICや英検などで突然リスニングやスピーキングが必要になり、正確な発音を求められるようになります。
その際に、最も頻繫に使われる”The”を、カタカナの”ザ”と認識したままでは、自分で発音した時にネイティブスピーカーに伝わりづらいなどの問題も出ます。
この記事では、そんな”The”の発音について、英語の初心者にもわかりやすく、かつ英語中級者以上にも役に立つように、詳しく解説します。
この記事を読み終わる頃には、最も頻繫に使われる英単語である”The”の正確な発音がわかるようになるだけではなく、日本人が苦手としやすい”TH”の発音を詳しく理解しているので、ぜひ最後まで読んでください。
目次
Theの発音は「ザ」で良いの?
結論から言えば、Theの発音は”ザ”ではありません。
当然のことですが、英語と日本語は別の言語です。つづりも”Za”ではなく、”The”なのですから、日本語の”ザ”とは別の発音になります。
学校英語ではまだ英語に触れたことが少ない生徒が多いので、多くの生徒にわかりやすいように「ザ」と教えていいますよね。
しかし、その「とりあえず」状態のまま、高校を卒業するまで放置されることが多いのが現状です。
それでは、その「とりあえず状態」を抜け出し、本来の「The」の発音を身に着けるにはどうすれば良いのでしょうか?
答えはシンプルで、「Th」の発音を身に着ければ、正しいTheの発音を自然に出来るようになりますよ。
正しいTHの発音方法とは?
THの発音は、舌の先を上下の前歯で挟み、「スーーー」という音を出して発音します。
文字で説明するよりも、実演している動画を観た方が理解しやすいですよね。
↓とてもわかりやすく解説した動画を見つけることが出来たので、ぜひ参考にしてください。
動画では「THとSの違い」に焦点を当てていますね。
それもそのはずで、THの発音は「スーーー」という音を出すので、Sの発音と混同しやすいです。
日本語にはTHの発音は存在せず、サ行で統一されていて、判別するのは難しいからです。
上手にThを発音するためには?
上手にThを発音出来るようになるには、以下の2つの方法おすすめです。
- Thを意識して長く発音する
- ThとSを交互に発音する
順番に見てみましょう。
Thを長く発音する
英語を読む時、Thが来るたびに意識して「Th~」と発音してみるのがおすすめです。
「Th~~ink (Think)」、「Th~~ank you (Thank you)」、「Health~~y (Healthy)」といったイメージです。
最初は多少しつこいくらいに意識して発音してみましょう。その方が感覚を掴みやすいです。
最初は舌が完全に前歯に密着して上手く音を出せなかったりしますが、何度も練習するうちに舌の密着加減や力の抜き方がわかるようになります。
慣れてきたら徐々にスピードを上げて、自然な発音に近づけてみてください。
そうすると、いつの間にかネイティブも頷(うなづ)くThの発音が出来ているでしょう。
ThとSを交互に発音する
Thの発音に慣れてきたら、ThとSを交互に発音するのもおすすめです。
Think(考える) → Sink(沈む) → Think → Sink…や
Thank(感謝する) → Sank(Sinkの過去形) → Thank → Sank…
Prism(水晶) → Rhythm(リズム) → Prism → Rhythm …
といったように、交互に発音することで、両者の発音の違いをより効果的に、明確に意識出来るようになりますよ。
The を ”ジ”と発音する場合
Theは、直後の英単語に応じて「ジ」と発音することもあります。これは学校英語でも学ぶので知っている人も多いですね。
もちろんこの「ジ」は「Zi」ではなく「Th」の発音で「ジ」と発音します。
直後の単語の母音で、発音が変わる
Theの直後に来る英単語の頭が、母音になる場合に「ジ」と発音します。
- The apple. (ジ アップル)
- The edge.(ジ エッジ)
- The cat.(ザ キャット)
- The dog.(ザ ドッグ)
※ややこしいポイント
ここで少しややこしいポイントがあります。
「直後に来る英単語の一番最初が母音になる場合」と言いましたが、これは「つづり」ではなく「音」で判断します。
例えば、「The universe(宇宙)」
Universeの最初はUですが、読み方は「ユニバース」です。
なので、この場合の読み方は「ザ・ユニバース」となります。
さらにややこしいですが、「The year(その年)」はどうでしょうか?
これは読んでみると「イヤー」となるので「ジ」を使いたくなります。
しかし、実はこれは落とし穴。
Yearの読みは、厳密には「イヤー」ではなく、日本語で言うならば「ゐヤー」になります。
「ゐ」は古い日本語の表記で、ヤ行のイ(うぃ)に当たる部分ですから、厳密にいえば「イ」とは別の発音になります。
したがって、The yearは「ザ・イヤー」と発音するのが正しいです。
例外的な場合
Theの発音は、直後に来る英単語の最初の発音が母音か子音かで決まると話しました。
ただし、レアなケースではありますが、例外もあります。
次に来る名詞(犬や椅子、本など、物を表す品詞)の唯一性を強調したい時には、後に来る英単語が子音から始まっても「ジ」と発音されることもあります。
この場合は、少し大げさに「ジ」と発音されます。
とはいえ、普段の会話では言いやすさを優先する人が多数なので、頭の片隅に置いておく程度にご理解いただければOKです。
口語ではあまり使い分けない?
ここまででTheの発音の使い分け方を話して来ましたが、実はネイティブスピーカーの多くは厳密にこのルールに則(のっと)っているわけではありません。
「ザ」か「ジ」かを気にするよりも、Thの発音が出来ているかの方がよほど伝わりやすさに影響を与えます。
「ザ」か「ジ」かを気にするよりも、Thの口で発音することを意識されることをおすすめします。
まとめ
この記事では、英語で最も頻繁に使われるという「The」の発音について、以下の点からお伝えしました。
- Theは「Za」ではなく、Thの発音をする必要がある
- Thの発音は、舌を前歯で挟むようにする
- Thを伸ばして発音する、ThとSを交互に発音すると効果的に身に着く
- Theは「ザ」と「ジ」の発音をすることがあるが、大切なのはThの発音を意識すること
Theは身近な英単語ですが、実は正しく発音出来る日本人は少ないです。
この身近で基本的な英単語の発音をしっかりと身に着けることで、飛躍的に発音力やリスニング力を養うことも期待できます。
この記事をここまでお読みのあなたは、今やThの発音について、英語上級者よりも詳しくなっているはずです。
ここでお伝えした内容が、あなたの英語力をより豊かに出来れば幸いです。
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目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。