英語喉とは?実践方法や得られるメリットなどを徹底解説
「一生懸命練習しているのに、英語の発音がどうしてもカタコトっぽく聞こえる…」「英語を少し話しただけですぐに喉が疲れてしまう…」そんな悩みを抱えていませんか?
その根本的な原因は、あなたが無意識に使っている「声の出し方」にあるのかもしれません。
実は、日本語と英語では、声を響かせる場所が根本的に異なります。この違いを理解し、英語特有の「喉の奥から声を響かせる」発声法、すなわち『英語喉』を身につけることこそが、ネイティブのような自然で通る声を手に入れるための鍵です。
この記事では、「英語喉」の正体や、その絶大なメリットについて徹底解説します。
この記事を読めば、あなたの英語の発声は根本から変わり、スピーキングにもリスニングにも自信が持てるようになるはずです。
関連記事:【英語初心者向け】スピーキングのコツ3選【今日から実践可能】
目次
そもそも「英語喉」とは?日本語の「口発声」との決定的な違い
「英語喉」という言葉を聞いたことはありますか?
これは単なる比喩表現ではなく、英語をネイティブのように自然に発音するための、非常に重要な発声テクニックを指す言葉です。
多くの日本人が英語の発音でつまずく根本的な原因は、この「喉の使い方」の違いにあります。
ここでは、その正体と日本語の発声法との決定的な違いを解き明かしていきましょう。
「英語喉」の正体は、喉の奥を響かせる発声法
「英語喉」とは、一言で言うと、喉の奥の空間を広く保ち、リラックスした状態で深く声を響かせる発声法のことです。
ボイストレーニングの世界で言うところの「喉を開く」という感覚に近いものです。
多くの日本人は、言葉を発する際に主に口の前の部分や舌先を使って音を作りがちです。しかし、ネイティブスピーカーは、まるで管楽器のように、体幹から送られてくる息を喉の奥で共鳴させ、豊かで深みのある音を作り出しています。
この、喉全体を楽器のように使って音を響かせる状態こそが「英語喉」の正体です。
これを手に入れることで、初めて英語らしい音色を出すための土台が整うのです。
日本語の「口発声」と英語の「喉発声」を比較
日本語と英語の発声法には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
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日本語の「口発声」
日本語は、比較的平坦なイントネーションで、口の前の部分を主に使って発声される言語です。母音も「あいうえお」の5つとシンプルで、舌や唇をそれほど大きく動かさなくても明瞭に聞こえます。声の響きも、口の中や鼻腔で完結することが多く、いわば「平面的」な発声と言えます。 -
英語の「喉発声」
一方、英語は息の量が非常に多く、喉の奥や胸のあたりから声を響かせます。音の強弱や高低の差も激しく、非常に「立体的」で音楽的な発声法です。この喉発声によって、日本語にはない多彩な母音の音色や、[r]や[l]のような複雑な子音の響きが生み出されます。
この違いは、例えるなら小さなスピーカーと大きなウーファーの違いのようなものです。同じ音を出そうとしても、その響きや深み、迫力は全く異なります。
関連記事:英語の母音は20種類以上!発音のコツと覚え方を徹底解説
なぜ「英語喉」がネイティブ発音に必要なのか?
では、なぜネイティブのような発音を目指す上で「英語喉」が不可欠なのでしょうか。その理由は、英語に特有の多くの音は、喉の奥を正しく使わなければ物理的に作り出せないからです。
例えば、hot の [ɑ] や law の [ɔː] といった母音は、あくびをする時のように喉の奥を大きく開いて初めて出せる音です。
また、多くの日本人を悩ませる [r] の音も、舌を口の奥に引くと同時に、喉を響かせることで、あの独特のこもった音色が生まれます。
口先だけのテクニックでこれらの音を真似しようとしても、どうしても浅く、平たい「日本語訛り」の音になってしまいます。「英語喉」とは、個別の発音テクニックを学ぶ前の、いわば「英語を発音するための楽器(身体)を手に入れる」ための、最も根本的で重要なステップなのです。
「英語喉」を身につける3つの絶大なメリット
英語喉を身につける主なメリットは、以下の3つです。
- 発音が劇的にネイティブに近づく
- 長時間話しても喉が疲れにくくなる
- リスニング力が自然と向上する
それぞれ詳しく解説します。
発音が劇的にネイティブに近づく
最大のメリットは、やはり発音が根本から改善され、驚くほどネイティブスピーカーのそれに近づくことです。英語喉が身につくと、まず声そのものに深みと響きが加わります。
これにより、一本調子で平坦に聞こえがちだったあなたの英語が、抑揚のある立体的で豊かな響きを持つようになります。
特に、これまで難しく感じていた母音の発音が劇的に改善されます。例えば、apple の [æ] や up の [ʌ] といった、日本語にはない繊細な音の違いを、喉の使い方で自然に表現できるようになります。
また、[r] や [l]、[th] といった子音も、喉から送られる豊かな息に乗せることで、よりクリアで力強い、本物の音に変わっていきます。カタコト英語から脱却し、自信を持って話せるようになるための、最も確実な一歩です。
長時間話しても喉が疲れにくくなる
「英語でプレゼンをしたり、会議で長く話したりすると、すぐに声がかすれて喉が痛くなってしまう…」という経験はありませんか?これは、日本語の「口発声」の癖のまま、無理に喉の表面の筋肉を使って声を出そうとするために起こります。
英語喉は、喉を「締める」のではなく、むしろ「開いてリラックスさせる」発声法です。
喉への余計な力みがなくなり、腹式呼吸で体幹から送られてくるパワフルな息を使って効率よく声を響かせることができます。これにより、喉への負担が劇的に軽減されます。
また、声が自然とよく通るようになるため、無理に大声を張り上げる必要もなくなります。結果として、長時間英語を話し続けても喉が疲れにくくなり、安定したパフォーマンスを維持できるようになるのです。
リスニング力が自然と向上する
「発声の練習なのに、なぜリスニング力が上がるの?」と不思議に思うかもしれません。しかし、これには明確な理由があります。
言語学や音声学の世界では、「人間は、自分が正しく発音できる音しか、正確に聞き取ることができない」という原則があるのです。
私たちは、無意識のうちに自分の発音できる音の範囲(音のデータベース)を基準に、相手の言っていることを聞き取っています。
英語喉を習得し、ネイティブと同じような喉の響きや周波数帯で音を出せるようになると、あなたの脳の中にある「英語の音のデータベース」がアップデートされます。
これまで一つの「ア」の音としてしか認識できなかった [æ], [ʌ], [ɑ] の違いを、喉の響きの違いとして体感的に理解できるようになります。その結果、耳がネイティブの音を正確にキャッチできるようになり、リスニング力が自然と向上していくのです。
関連記事:英語のリスニングが全くできない人が知らない3つのこと
まとめ
この記事では、ネイティブのような自然な発音の土台となる「英語喉」について、その正体からメリット、そして具体的な実践方法までを詳しく解説しました。
英語喉とは、喉の奥から深く声を響かせる発声法のことであり、これを身につければ、発音が劇的に向上するだけでなく、長時間話しても疲れにくくなり、さらにはリスニング力アップにも繋がるという、まさに一石三鳥のスキルです。
これは一部の才能ある人だけのものではなく、正しい方法でトレーニングすれば誰でも習得が可能です。
特別な器具は必要ありません。まずは今日から、あくびをする時の「喉が開く感覚」を意識したり、深い「ため息」をついてみたりすることから始めてみてください。
その小さな意識の積み重ねが、あなたの英語を根本から変える大きな一歩となります。ぜひ、英語喉を手に入れて、自信を持って話せる新しい自分に出会ってください。
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受講生のインタビューもご紹介します。


トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。