【音声変化シリーズ】Flap Tとは?ネイティブ発音の鍵「Tのラ行化」を徹底解説
waterが「ウォーター」ではなく「ウォラー」、betterが「ベター」ではなく「ベラー」のように聞こえた経験はありませんか?
これは、ネイティブスピーカーが日常的に使う「Flap T」という音声変化が原因です。
この記事では、リスニング力とスピーキングの流暢さを格段にアップさせるFlap Tの基本ルールと実践方法を、分かりやすく解説します。
目次
Flap Tとは?
Flap Tとは、特定の条件下でアルファベットの”T”の音が、日本語の「ラ・リ・ル・レ・ロ」に近い音に変化する現象です。
本来のTの音[t](息が破裂するような鋭い音)が、舌先で上の歯茎あたりを軽く「ポンッ」と弾く(flapする)ような、滑らかな音に変わります。
関連記事:英語のフラッピングとは?意味や発音のルールを詳しく解説
この音をマスターすることで、一つ一つの単語をはっきり区切って話すカタコトの印象から脱却し、英語全体がより自然で流暢に聞こえるようになります。
Flap Tが起こる主な条件
Flap Tはいつでも起こるわけではなく、いくつかのルールがあります。ここでは代表的な3つの条件を見ていきましょう。
条件1:母音と母音に挟まれた T
Tの文字が母音(a, i, u, e, o)の音に挟まれている場合、Flap Tが起こりやすくなります。これは最も基本的なルールです。
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例:water, beautiful, city, letter
条件2:R と母音に挟まれた T
Rの音と母音の音にTが挟まれた場合も、Flap Tが起こります。
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例:party, thirty, quarter, artist
条件3:単語の垣根を越えて起こる
Flap Tは、単語の終わりと次の単語の始まりの間でも発生します。これがリスニングを難しくする大きな要因の一つです。
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例:a lot of, what a, get it, I got a ticket.
動画で口の動きをマスターしよう
文字や音声だけでは分かりにくい舌の動きや音の響きは、動画で視覚的に確認するのが一番です。
以下の動画は、イラストを交えながらFlap Tの発音方法を非常に分かりやすく解説しています。まずは一度ご覧ください。
例文でFlap Tを声に出して練習してみよう
ルールとコツが分かったら、実際に声に出して練習しましょう。以下の単語やフレーズが、滑らかに言えるようになるまで繰り返してみてください。
【単語レベルの例】
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water [wɔ́ːd̬ər] (ウォラー)
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better [béd̬ər] (ベラー)
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city [síd̬i] (スィリー)
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party [pɑ́ːrd̬i] (パーリー)
【フレーズレベルの例】
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a lot of [ə lɑ́d̬ əv] (アロッロヴ)
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What about you? [wʌd̬ əbaʊt ju] (ワラバウチュー)
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I got it. [aɪ gɑ́d̬ɪt] (アイガリッ)
まとめ
今回は、英語の音声変化の中でも特に重要な「Flap T」について解説しました。
このような音声変化のルールを知ることは、リスニング力とスピーキングの自然さを向上させるために不可欠です。しかし、独学だけで音声変化を学ぶことは非常に難しいのが現実です。
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トライズでの1年は、
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プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
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目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。