【音声変化シリーズ】消えるTの音?Stop T (ストップT) のルールを徹底解説


I can’t do it. の can’t や right now の right の最後の “T” の音が、ネイティブの発音ではほとんど聞こえないことに気づいたことはありますか?
これは「Stop T(ストップT)」と呼ばれる、Tの音を省略(正確には破裂させない)する音声変化です。
この記事では、あなたの英語をより滑らかで自然に響かせる、Stop Tのルールと実践方法を分かりやすく解説します。
関連記事:【音声変化シリーズ】Flap Tとは?ネイティブ発音の鍵「Tのラ行化」を徹底解説
目次
Stop Tとは? Tの音を「飲み込む」ルール


Stop Tとは、特定の条件下でアルファベットの”T”の音を破裂させず、息をピタッと止めることでTの存在を示す発音テクニックです。
Held T(ホールドT)と呼ばれることもあります。
Tの音を完全に無くすのではなく、舌をTの発音ポジション(上の歯茎の裏あたり)にセットしたまま、音が出る直前で息を「ッ」と止める、「音を飲み込む」「寸止めする」ようなイメージです。
日本語の「学校(がっこう)」や「切手(きって)」で使われる小さい「っ」(促音)の感覚に非常に近いです。
このStop Tをマスターすることで、単語一つひとつの音がハッキリしすぎたカタコト英語から脱却し、英語全体のリズムが非常にスムーズになります。
Stop Tが起こる主な条件


Stop Tは、主に以下のような条件で発生します。ルールはとてもシンプルなので、すぐに覚えられます。
条件1:単語の末尾の T
単語がTで終わる場合、そのTはStop Tになることが非常に多いです。
- 例:it, cat, what, great, about
条件2:T の後に子音が続く
単語の途中や、単語の境界で、Tの直後に子音の音が続く場合もStop Tになります。
- 例:right now, it was, football, don’t know
条件3:T の後に N が続く
button や certain のように、Tの後にNの音が続く場合、Tの音は声門(喉の奥)を閉鎖するような「ッ」という詰まった音になることが多いです。
これもStop Tの特殊な形(Glottal Stop)です。
- 例:button, certain, mountain, Manhattan
動画で息の止め方をマスターしよう


Stop Tは「音を出す」のではなく「息を止める」という感覚的な部分が大きいため、動画で学ぶのが非常に効果的です。
以下の動画は、Stop Tのメカニズムと実践方法を分かりやすく解説しています。
動画で解説されているように、日本語の小さい「っ」のように息を止める感覚が非常に重要です。
舌先をTの正しい位置にセットし、そこから[t]の音を破裂させる直前で息の流れを完全にストップさせることを意識してください。
例文でStop Tを声に出して練習してみよう


ルールと感覚が分かったら、実際に声に出して練習しましょう。Tの音で息を止めることを意識して、滑らかに言えるまで繰り返してみてください。
【単語レベルの例】
- it (イッ)
- cat (キャッ)
- important (インポーンッ)
- button (バッン)
【フレーズレベルの例】
- I can’t believe it. (アイ・キャンッ・ビリーヴィッ)
- That’s a great plan. (ザッツァ・グレイッ・プラン)
- It was nice to meet you. (イッ・ワズ・ナイス・トゥー・ミーッ・ユー)
まとめ


今回は、英語の音をより自然で滑らかにする「Stop T」について解説しました。
この「音の省略」や「息の止め方」といった音声変化は、ネイティブらしいリズム感を生み出す上で欠かせません。
しかし、独学では「自分が正しく息を止められているか」「不自然な間になっていないか」を判断するのは非常に困難です。
TORAbitでは、シャドーイングのプロフェッショナルがあなたの音声を毎日丁寧に添削。
今回のStop Tはもちろん、自分では気づきにくい音声変化の課題やリズムの癖を的確にフィードバックします。
独学の限界を超え、ネイティブのような流暢な英語を手に入れたい方は、ぜひTORAbitでプロの指導を体験してみてください。
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。


トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。






















![TORAIZ[トライズ]](https://toraiz.jp/english-times/assets/img/banner/toraiz_main.png)