受動態や受け身は中学英語だから簡単?答えはNo!上級者でもつまずくポイントを例文付きで徹底解説!
英語の受動態は中学英語で習う範囲ですが、他の英文法要素と合わせて使われると少し複雑になります。
過去形や未来形、疑問文にする程度であれば難なくこなせますが、過去進行形、現在完了形になった時はいかがでしょうか?
「現在進行形は動詞に~Ingで…あれ?受動態は動詞を過去分詞にするんだから、どうやって現在進行形と受動態を一緒に表現するんだ…?」と、こういった形で混乱することも多いでしょう。
元は中学英文法の範囲でも、他の文法事項と合わさることで、英語上級者でもつまずくポイントになるわけですね。
この記事では、そんな英語の受動態について、基礎の形から英語上級者でも混乱しがちな応用の形までお伝えします。
この記事を読み終わる頃には、英語の受動態について上級者にも負けない理解度を持っているのでぜひ最後までお読みください。
目次
受動態、受け身を表す英語の基本文型
まずは受動態の基本の形です。
現在形
現在形は英文の中で最も基本の形です。まずは基本を押さえて応用編に備えます。
現在形の受動態は、「主語+Be動詞+過去分詞形」で表されます。
受動態の形になると、「(主語が)~されている。」の文章を作れます。
- She is called Jane in this class.
彼女はこのクラスではジェーンと呼ばれている。 - That company is called King of motors.
あの会社は自動車業界の王と呼ばれている。
まずはこの基本の形「Be動詞+過去分詞形」を覚えておきましょう。
疑問文
受動態の疑問文は、疑問文の「動詞を主語の前に持ってくる」というルールに則って、「Be動詞+主語+過去分詞形」の形になります。
- Is she called Jane in this class?
彼女はこのクラスでジェーンと呼ばれるんですか? - Is That company called King of motors.
あの会社は自動車業界の王と呼ばれているんですか?
過去形
受動態が過去形になると、「主語+Be動詞+過去分詞形」の形から、Be動詞の部分が過去形になります。
Be動詞の形が過去形になっても、過去分詞の形は変わらないままです。
「動詞の形が変わるのは本物の動詞だけだから、過去形の形が同じ文中にあるのは違和感!」と思って混乱しがちですが(筆者がそのタイプです)、受動態の動詞はBe動詞の部分であり、過去分詞の形は変わらないので、感覚として落とし込んでいきたいところですね。
- She was feared as an empress in this area.
彼女はこの辺りでは「女帝」として恐れられていた。
受動態+過去形+疑問文
過去を表す受動態の疑問文は、「Be動詞の過去形+主語+過去分詞形」となります。
「疑問文は動詞を主語の前に持ってきて、過去形はBe動詞を過去形にして、過去分詞形はそのまま」といった感じで、それぞれのルールに基づいて行えばOKですね。
- Were those countries merged into one country?
それらの国々は一つの国へ統合されたのですか?
受動態と未来形 Be動詞の原形との合わせ技
前提として、未来形は「助動詞Will+動詞の原形」で表せましたよね。
- She will go out for shopping.
彼女は買い物に出かけるつもりだ。
主語が「She」で「三人称単数現在形」にもかかわらず、未来形ではWillに続く動詞が「原形」というルールがあったので、「She will goes」ではなく「She will go」になるわけですね。
これが受動態になると、「助動詞Will+Be動詞の原形+過去分詞形」となります。
- This laptop computer will be updated by next week.
このノートパソコンは来週までには更新される。
未来形受動態+疑問文
未来形の受動態を疑問文にするときは、「助動詞Will+主語+Be動詞の原形+過去分詞形」となります。
- Will dinner be cooked by her tomorrow?
夕食は、明日彼女によって作られるでしょうか?
進行形と受動態
ここから難易度がグンと跳ね上がります。「Be+~ing」の形で表す進行形と、受動態の合わせ技です。
現在進行形と受動態は、「主語+Be動詞+Being+過去分詞」の形をとります。
- I am being exhausted because of P.E now.
僕は今、体育の授業で疲れ果てています。
過去進行形の場合はBe動詞の部分を過去形に、未来進行形の場合はBe動詞の部分を未来形にします。
- (過去進行形)I was being exhausted then because of P.E yesterday.
昨日は体育の授業があったので、その時は疲れていたんです。 - (未来進行形)I will being exhausted because of tomorrow’s P.E.
明日は体育があるので、その時にはもうヘトヘトです。
完了形と受動態
進行形の次は「完了形と受動態」の形もおさらいしましょう。
進行形と受動態の合わせ技同様、これも難易度は高めです。
現在完了+受動態
現在完了形は「主語+Have+過去分詞」でしたね。
ここに「Be動詞を過去分詞形で」付け加えます。
すると、「完了形と受動態の合わせ技」は、「主語+Have+Been+過去分詞形」で表されます。
- (現在完了受動態)The window has been broken by John.
その窓はジョンに割られた。
少し複雑ですよね。解説している私も慎重になるほどです。
過去完了+受動態
過去完了の受動態になるときは「Have」が過去形になり「Had+Been+過去分詞形」の形になります。
- (過去完了受動態)The window had been broken by John then.
その時には窓はジョンに割られていたのだ。
完了形+受動態の疑問文
完了形の受動態が疑問文になると、Haveが頭に来て「Have+主語+Been+過去分詞形」の形になります。
- Have the window been broken by John?
その窓はジョンに割られたのでしょうか?
現在完了形の使い方については以下の記事で詳しく解説しています、合わせてご覧ください。
【おまけ】完了形+進行形の受動態
最後に、「完了形と進行形」が受動態になるパターンについてお伝えします。
完了形と進行形を受動態にするのは、ネイティブスピーカーも違和感を覚える(Not Elegantだそうです)ようであまり使われませんが、文法上存在はするようです。
「主語+Have+Been+Being+過去分詞形」
- They have been being used for a long time.
それらは長い間使われてきている。
まとめ
この記事では、一見「中学レベルの英文法」として簡単だと思われがちながら、実は英語上級者もつまずく「受動態」について詳細にお伝えしました。
ここまでお読みのあなたは、受動態に関して上級者にも負けない理解をしているでしょう。
この記事でお伝えしたことが、あなたの英語学習をより豊かにできれば幸いです。
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受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。