英語のWPMとは?目安や測り方、上げる方法について徹底解説!
英語を学んでいるとWPMという言葉を耳にします。
「WPMってそもそも何なの?」「WPMってどうやって測って、どこを目安にすればいいの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、英語のWPMの概要・目安・測定方法・WPMを上げる方法について、一から詳しく解説します。
記事を最後までチェックすれば、WPMに関することが一通り分かり、新たな指標を基に英語学習を進められるようになりますよ。
目次
英語のWPMとは?
WPMとは、“Words Per Minute”の頭文字を取ったもので、日本語に訳すと「1分あたりに読める単語数」を意味します。
例えば100WPMであれば1分間に100単語読める状態、500WPMであれば1分間に500単語読める状態といった形です。
WPMが高ければ高いほど速読力があります。よって英語を上達させたいのであれば、高いWPMを目指していくこととなります。
WPMの目安は?目的別に紹介
目指すべきWPMは、目的によって異なります。WPMの目安を、以下3つの目的に分けて紹介します。
- ネイティブレベルの英語力を手に入れたい場合
- TOEICスコアを伸ばしたい場合
- 大学入試・共通テストで高得点を取得したい場合
それぞれ詳しく見てみましょう。
ネイティブレベルの英語力を手に入れたい場合
まず英語ネイティブのWPMの平均は、200〜250WPMです。一方で日本人のWPMの平均は80〜100WPM。
よって「英語ネイティブに近い英語力を手に入れたい」という方は、200〜250WPMを目指しましょう。
ただし全く英語を勉強したことがない状態から200〜250WPMを目指すのは大変です。これから紹介するTOEICなど、何か分かりやすい目標となる資格試験を受験しつつ、少しずつWPMを上げる方法がおすすめです。
TOEICスコアを伸ばしたい場合
TOEICなど、速読力が求められる英語資格試験を受験する方にとってもWPMは重要です。
ただがむしゃらに問題演習を行うのではなく、WPMを改善することで、時間内に余裕を持って問題を解き終えられるようになります。
TOEICで速読が必要なのはパート7のみです。パート7で必要なWPMは、150〜200WPMとされています。
日本人の平均が80〜100WPMで英語ネイティブの平均が200〜250WPMなので、TOEICに必要なWPMはちょうどこれらの中間あたりとなっています。
TOEICリーディングは時間配分が重要な試験なので、WPMを伸ばしたい方との相性が良いです。
大学入試・共通テストで高得点を取得したい場合
大学入試、共通テストで求められるWPMは、150前後です。
日本の高校生の平均的なWPMは75程度だとされています。しかし75WPMだと試験問題を読むだけで80分かかり、試験時間がぴったり終わってしまいます。
問題をじっくり解く時間も確保するためには、150WPM程度は必要でしょう。以上から共通テストは英語力の中でも速読力が重要視される試験であると言えます。
WPMの測定方法
WPMは、以下の式で測定することができます。
- 単語数÷秒数×60
例えば5分間で750単語を読んだ場合のWPMは、以下のようになります。
- 750÷300×60=150(150WPM)
WPMを測定する上で最も面倒なのが、単語数の計測です。時間はスマホのタイマーなどを使って簡単に計れるのですが、単語数は地道に1つずつ数えなければなりません。
そこで単語数を測定する方法について解説します。
紙の書籍でWPMを測定する方法
紙の書籍でWPMを正確に測定するためには、前述のように一単語ずつ地道に単語数を数えるしかありません。しかしほとんどの方にとって、一単語ずつ地道に単語数を数えることは面倒だと思います。
その場合は、単語の密度が平均的だと思われる行を1行選び、その行の単語数×読む文章の行数で単語数を計算しましょう。例えば選んだ1行に10 単語あり、行数が10行ある場合の単語数は100単語といった形です。
こうすれば、正確なWPMは測れなくても、大まかなWPMを測定することはできます。
もしくは最初からWPMを上げるための参考書を購入するというのも1つの手です。一般的な参考書や洋書は、WPMを測定することを前提にしていないので、当然単語数は記載されていません。
一方でWPMを上げることを目的とした参考書では、1つのトピックごとに単語数が記載されています。よってWPMを測定するのに役立ちます。
「英語の小説を読んでWPMを測定したい」「普通の参考書を使ってWPMを測定したい」というのであれば1つ目の測定方法を実践しましょう。ただしそうでなければ、WPMの測定に適した参考書を購入する方がおすすめです。
WPMの測定に適した参考書については、記事の後半で3冊紹介しています。
電子書籍でWPMを測定する方法
電子書籍では、紙の書籍と異なり、簡単かつ正確にWPMを測定できます。
電子書籍の文章はコピー&ペーストが可能です。文章をコピー&ペーストして、その文章を単語数をカウントしてくれるWebサイトに入力すれば、簡単に単語数を測定することができます。
単語数をカウントしてくれるWebサイトは複数ありますが以下のサイトがシンプルで使い勝手がよくおすすめです。
WPMを上げるのにおすすめの参考書3選
WPMを上げるのにおすすめの参考書は以下の3冊です。
- 英語の速読入門
- TOEIC TEST 速読WPMトレーニング
- 大学入試 世界一わかりやすい 英文速読の特別講座
それぞれ詳しく見てみましょう。
英語の速読入門
価格:1,650円
「英語の速読入門」は、初めて速読を行う方におすすめの参考書です。WPMを上げるために欠かせない能力を基礎から学べます。
具体的には、返り読みをせずに英文を読む方法や、スキミング・スキャニングについて、接頭辞や接尾辞を使って英単語をまとめて理解する方法などについて記載されています。
内容は物語やエッセイで面白いので、楽しく速読力を身に付けることができます。
TOEIC TEST 速読WPMトレーニング
価格:1,650円
「TOEIC TEST 速読WPMトレーニング」は、TOEICパート7に必要な速読力を身に付けるための参考書です。TOEICパート7をスラスラ解くために必要な180WPMを目指します。
本書には、英文のみが収録されており、パート7の設問に当たる部分は収録されていません。よって集中して速読の学習ができます。
本書を一通り学習した後に、TOEICパート7の問題を解くと、その成長に驚くはずです。
大学入試 世界一わかりやすい 英文速読の特別講座
価格:1,980円
「大学入試 世界一わかりやすい 英文速読の特別講座」は、大学入試に必要な速読力を身につけるための参考書です。
返り読みをしない能力、英文をスラッシュで区切って直訳する能力、英文の区切りの間を埋める能力を身につけられます。
大学入試向けということもあり、速読の方法に加えて、速読力を身につけるための勉強方法についても詳しく解説されているのがポイントです。
WPMを上げるための方法、勉強法
WPMを上げるための勉強法は以下の2つです。
- 単語・文法学習
- 多読
それぞれ詳しく見てみましょう。
単語・文法学習
文章の中に分からない単語や文法事項が多すぎると、速読はできません。全ての単語や文法事項が理解できる必要はありませんが、8割以上は理解できるようになっておきたいところです。
文法は中学・高校レベルの文法を理解できるように、単語は目標によってどのくらいの語彙力が必要なのかを考えて学習しましょう。
関連記事:【社会人向け】英単語の覚え方と覚えられない理由を3つずつ紹介
多読
WPMを上げるためには、とにかく多くの英文を読むことが大切です。英文を読む際は、のんびり読むのではなく、毎回WPMを意識して読むようにしましょう。
読み終わるたびに、より速く読むためにはどうすればいいかを考え、それをメモしておきましょう。毎回WPMをメモしておくと、次に同じ文を読むときに成長が実感できますよ。
まとめ
英語のWPMの概要・目安・測定方法・WPMを上げる方法について解説しました。
WPMが上がれば、英語をこれまでよりも速く読めるようになります。速読力が身につけば、多読に役だったり、試験で良いスコアが取れるようになったり、英語での情報収集の効率が上がったりといいことだらけです。
ぜひこの機会に、WPMを意識した英語学習を初めてみてください。
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。