関税を英語でどう表現する?ニュースで学ぶ“tariff”の使い方
最近のニュースで、よく耳にする「関税」。
特にトランプ大統領の時代には、米中貿易摩擦や新興国への高率関税が大きな話題となっています。
では、この「関税」は英語でどう表現されるのでしょうか?
また、英語圏のニュースではどのような表現で報道されているのでしょうか?
この記事では、英語学習者の方がニュースを読み解く際に役立つ「関税に関する英語表現」と「実際のニュースの引用例」を紹介していきます。
ビジネスで英語を使う人だけでなく、TOEICや英検準1級・1級を目指す方にも参考になる内容です。
関連記事:旬のニュースを英語で読んで、ビジネスシーンでの話題を増やそう
目次
「関税」を意味する代表的な英語表現
まずは「関税」を意味する英語表現の中でも、代表的なものをお伝えします。
tariff
“tariff”は、「関税」を意味する英単語の中でもっとも一般的に使われます。
政策や報道でよく使われる英単語です。
duty
”duty”も「関税」を意味しますが、空港の免税店(duty-free)でおなじみのように、税金に関わる文脈で登場することが多いですね。
customs duty
上述した”duty”を使って、よりフォーマルに「関税」と表現する場合”customs duty”を使います。
「関税」の英語表現を使ったニュース記事での実例
実際に「関税」の英語表現を使ったニュース記事での実例を見てみましょう。
ニュース記事では”tariff”が好んで使われる
ニュース報道で使われる「関税」の英語表現は、”tariff”が主に使われます。
tariffが好んで使われる理由は、tariffが「国際経済や外交政策の文脈で、シンプルで、なおかつ強いインパクトを持つ語」だからですね。
見出しでも “tariff war” や “tariff hike” のように使われ、短い単語で大きな出来事を伝えやすいわけです。
ニュースでよく使われる関税関連の英語フレーズ
- 関税を課す
- 関税を上げる
- 関税を撤廃する
関税にかかわるフレーズの中でも、↑のようなフレーズはニュースでよく聞きますよね。
「関税を課す」と言いたいときは impose tariffs/duties が定番表現です。
「関税を上げる」は raise tariffs や tariff hike、逆に「撤廃する」は lift tariffs といった表現になります。
“lift”と聞くと「昇降機」や「持ち上げる」という意味を思い浮かべて、「関税を”上げる”」の意味を連想する方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、“lift”には「解除する」「取り除く」といった意味もあるため、ニュースで lift tariffs と出てきた場合は「関税を撤廃する」という意味になります。
例文1:トランプ大統領がインドに関税を課す
イギリスのThe Guardian紙が報じた、アメリカのトランプ大統領がインドに関税を課した時の例文です。
U.S. President Donald Trump imposed a 50% tariff on most imports from India.
トランプ大統領はインドからのほとんどの輸入品に対し50%の関税を課した。出典:The Guardian
“impose a tariff on …” は「~に関税を課す」という鉄板表現です。
例文2:関税の基本的な目的
関税の基本的な仕組みをAP通信がわかりやすく解説している記事です。
By raising the price of imports, tariffs can protect home‑grown manufacturers.
輸入品の価格を引き上げることで、国内の製造業を保護することができます。出典:AP News
関税の仕組みが直接的に説明されてるシンプルな文章でわかりやすいですね。
例文3:国内経済成長への期待
関税に対するホワイトハウスからの声明です。
These tariffs seek to address the injustices of global trade, re-shore manufacturing, and drive economic growth for the American people.
こうした関税は、グローバル貿易の不公平さに対処し、製造業を国内に戻し、アメリカ国民の経済成長を促進することを目的としています。
“re-shore manufacturing”は「製造業を国内に戻す」という意味で、近年のキーワードになっています。
経済政策のポジティブな側面を強調しているわけですね。
例文4:関税によるトランプ政権の意図
AP通信は関税によるトランプ政権の意図を解説しています。
Trump says the tariffs will protect American industry, lure factories back to the United States and raise money for the federal government.
トランプ氏は、関税がアメリカ産業を守り、工場をアメリカへ呼び戻し、連邦政府の資金を増やすだろうと述べています。出典:AP News
トランプ政権が関税によって、何が目的かを語っているのか、端的に示す一文です。
例文5:関税率の水準
オーストラリアのThe conversationでは、現在の関税率について以下のように表現しています。
The average US tariff rate now sits at 18.3%, the highest level since 1934.
アメリカの平均関税率は現在18.3%で、1934年以来の最高水準となっています。
関税が「歴史的なレベル」にまで上昇していることが、直感的にわかる表現ですね。
関税関連の便利英語フレーズ集
記事の中で紹介した以外にも、ニュースでよく使われる表現をリスト化しておきます。
- retaliatory tariffs:報復関税
- punitive tariffs:懲罰的関税
- trade tensions escalate:貿易摩擦が激化する
- tariff exemption:関税免除
- protectionist policy:保護主義政策
- trade retaliation:貿易報復
- tariff dispute:関税をめぐる対立
こうしたフレーズは、英検1級やTOEIC上級のリーディング問題でもよく出題されます。
ニュースで見かけたら意識してキャッチしたいフレーズですね。
まとめ
関税は単なる経済用語にとどまらず、国際関係や政治の動きと深く関わるテーマです。
関税(tariff)という単語を切り口に、ニュース英語を学ぶことは、単なる英語力アップだけでなく、世界の動きを理解する力=国際感覚を養うことにもつながります
“impose tariffs,” や“lift tariffs,” などの表現を身につければ、CNNやBBC、The Guardian、AP通信といった、関税に関わる主要メディアの記事もスラスラ読みこなせるようになるでしょう。。
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トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
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目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。