英語日記の書き方を例文付きで簡単に解説!中学生・高校生レベルの英文でもOK!
言いたいことを英語で言えるようになるための勉強法として「英語日記」があります。
参考書の表現を受動的に学ぶのではなく、日常で起きた出来事を能動的に書くので、実際に英会話で使う可能性の高い表現が身につきます。
言葉のとおり、英語で毎日日記を書く勉強法なのですが、ただ日本語の場合と同じように日記を書けば良いという訳ではありません。
今回は、英語日記の書き方や書くときの注意点などについてまとめました。
英語日記という勉強法に興味を持った方、従来型の参考書を使った学習にマンネリを感じている方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。英語日記を始めるために必要なことがひと通り分かります。
目次
英語日記を始めるために用意するべきもの
まず英語日記をアナログで行うか、スマホやパソコンで行うかを選びましょう。
それぞれで必要なものを簡潔に紹介します。
ノートと筆記用具
机に座ってゆっくりと勉強する時間が確保できる方や、「書いた方がしっくり来るんだよね」という方は、ノートと筆記用具を使った英語日記の学習がおすすめです。
筆記用具は、普段使っているもので構いません。ノートは英語日記用に1冊用意しましょう。
後ほど詳しく解説しますが、英語日記1日分あたりの文章量はそれほど多くありません。よって手のひらサイズの大学ノートがあれば十分です。むしろ小さい方があちこち持ち運べるというメリットがあります。
スマホアプリ
所持品を増やしたくない方や、少しでも便利に勉強をしたい方は、スマホアプリを使った英語日記の学習がおすすめです。
アプリといっても、日記を書くだけですので、特別な機能は何も必要ありません。スマホにもともと入っているメモ帳アプリなどを使いましょう。
なお他サイトでは、英語日記におすすめのアプリとして、外国人と交流できるアプリが紹介されています。確かに外国人に日記を添削してもらうことはできるのですが、相手は講師ではなく一般ユーザーですので、必ずしも毎回添削をしてくれるとは限りません。
学習に不確定要素が増えると、学習継続の妨げになるため、そういったアプリの利用はおすすめしません。
日記を添削してもらう方法については、記事後半で詳しく解説しています。
英語日記の書き方3ステップ
英語日記の書き方は、以下の3ステップです。
- 日本語で日記を書く
- 要約する
- 英訳する
それぞれ詳しく解説します。
①日本語で日記を書く
最初から英語で日記を書くのではなく、まずは日本語で日記を書きましょう。なぜなら最初から英語で日記を書くと、表現の幅が狭くなってしまうからです。
第一言語である日本語を使うことで、書きたいことをそのまま書けます。それを後から英訳することで、本当に使える英語表現が身に付いていきます。
1日を振り返るような形で、日記を書きましょう。何か特別な出来事があった際は、そのことにフォーカスして日記を書いても構いません。
②要約する
ステップ①で書いた日記を、要約しましょう。要約をしないと膨大な量の日本語を英訳しなければならなくなり、英語日記を継続できません。
無理をして三日坊主になるくらいでしたら、最初から負荷を下げて確実に毎日継続できる道を選びましょう。
日記全体を要約しても良いですし、「今日はここを英語日記にしよう」と一箇所をピックアップしても構いません。
文章の数は、2〜3文程度が理想です。
「短すぎるのでは?」と思う方もいるでしょう。しかしその方が確実に毎日続けられますし、多すぎて何が何だか分からなくなるよりは、少ない表現を確実に使いこなせるようになった方が良いです。
③英訳する
要約した日記を英訳しましょう。
単語が英語で何というか分からない場合は、辞書アプリやインターネットで調べましょう。また文章をどう英訳すれば良いか分からないときは、翻訳サイトやアプリを活用しましょう。
翻訳サイトやアプリについては以下の記事で紹介しています。
関連記事:【無料なのに正確】おすすめ英語翻訳Webサイト・アプリ厳選10選
これらのステップを経て最後に出来上がった英文が「英語日記」です。英語日記には、参考書には載っていないような、あなたが日常生活で使う表現がたくさん記載されていることでしょう。
英語日記がスピーキング上達にも役立つ3つの理由
「日記=書くこと」ですので、英語日記はライティング力向上に役立つ勉強法だと思われています。
しかしライティング力のみならず、スピーキング力の向上にも役立ちます。英語日記がスピーキング上達に役立つ理由は次の3つです。
- 簡単な表現に言い換える力が身につくから
- 自分が使う表現だけを学べるから
- 印象に残るので効率的に覚えられるから
それぞれ詳しく解説します。
簡単な表現に言い換える力が身につくから
英語日記では、まず日本語で日記を書き、それを英語に翻訳します。
あなたの日本語はネイティブレベルです。一方であなたの英語はネイティブレベルではありません。よって、日本語でイメージした書きたいことを、そのまま英語に翻訳するのは難しいです。
そこで、イメージした日本語を、簡単な英語表現に言い換える力が身につきます。名詞は英語で何と表現するか調べるしかありません。しかし言い回しについては、新たな表現を調べずとも、すでに知っている言い回しでも何とかなるケースがあります。
簡単な表現に言い換える力は、英語のスピーキングスキルの上達にも役立ちます。なぜならこれまでは言いたいけど言えなかった表現を、うまく言い換えて伝えられるようになるからです。
例えばソフトバンクグループ社長の孫正義氏のスピーチやプレゼンも、大半は中学英語で成り立っています。またアメリカのバイデン大統領の就任演説も、固有名詞以外は、中学高校レベルの英語で成り立っています。
関連記事:【孫正義氏に学ぶ】中学英語とほんの少しの+αで英語を流暢に話す方法
英語学習者のほとんどは「もっと英語を勉強しなきゃ」と考えます。確かに英語を学び続けることは大切です。しかしあなたは学生時代も合わせれば、すでに長い期間英語を学んできたはずです。完璧に英語を習得しようとするとキリがありません。
あなたは、既に身につけた英語表現を完璧に使いこなせていますか?新たに知識をインプットすることばかりに拘らず、既に習得している英語知識を最大限に活用できるようになれば、スピーキングスキルはさらに上達しますよ。
自分が使う表現だけを学べるから
目的なく英語を学ぶ方はいません。英語は目的を達成するための手段です。
「英語を習得して英語講師になりたい」「英語を使って海外でビジネスができるようになりたい」のように、目的があるはずです。
日常英会話を習得したいのか、ビジネス英会話を習得したいのかによって、学ぶべき英語は異なります。またビジネス英会話の中でも、人によって学ぶべきことは細分化されます。
英語日記をつければ、あなたが使う英語表現だけをピンポイントで学べます。なぜなら日記にはあなたの日常生活で起きたことや考えたことを書くからです。
英会話をいくら学んでも、実際に使う機会がなければ意味がありません。しかし英語日記に書いた文章は、高確率で英会話でも使うはずです。
また雑談力は、日常英会話を学ぶ方にもビジネス英会話を学ぶ方にも必要です。「今日は〇〇に行った」「子供が〇〇をした」のようなビジネスでは使わなさそうな日記でも、雑談の時に役立ちます。こういったプライベートな表現は、スクールでは学びません。英語日記だからこそ学べる表現です。
印象に残るので効率的に覚えられるから
英語は一度学んだだけでは習得できません。英語を習得するには、何度も反復するか、強いイメージを脳に植え付ける必要があります。
英語学習者の多くが英語を覚えるために実践しているのが、前者の反復です。単語帳を何周も解いたり、同じリスニング音声を何度も聞いたりしているはずです。確かにこの方法でも確実に英語力は伸びます。しかし時間がかかってしまいます。
時間が取れる学生ならまだしも、仕事がある社会人の場合は、なかなか十分な勉強時間を確保できません。
英語を効率的に覚えるには、強いイメージが必要です。例えば海外旅行で実際に使った表現は、海外の風景などとともに記憶されるため、記憶に残りやすいです。
このようにただ何の印象もない単語を参考書で学ぶより、実際に使ってみたり、自分の生活に密接に関係していたりする英語を学んだ方が、効率的に英語を覚えられます。
英語日記では、あなたの生活で起きたことや感じたことを書きます。あなたと全く関係のない表現を学ぶわけではないので、より効率的に英語を覚えられます。
英語日記を書くときに意識すべきこと3つ
英語日記を書くときは、次の3つのことを意識しましょう。
- 長文を書く必要はない
- 音読もする
- できれば誰かに添削してもらう
それぞれ詳しく解説します。
長文を書く必要はない
日記と言っても、長文を書く必要はありません。なぜなら長文だと長続きしないからです。
日本語で日記をつけるのであれば、メモ帳1ページ分くらいの日記でも負担なく書けるはずです。しかし英語日記では、一度日本語で考えた日記を、英語に翻訳しなければなりません。よって日本語で書く日記の何倍もの負担がかかってしまいます。
何事も、始めた当初はやる気に満ちており、多少大変でも頑張れるものです。しかし期間が経ってくると、やる気も落ち着いてきて、大変だと継続できなくなります。英語学習では、英語日記以外にも、やるべきことはたくさんあります。
長期的に継続することを見越して、負担がかからないような英語日記を書くことを心がけましょう。具体的には、2〜3文程度でいいと思います。それを毎日英語に翻訳するだけでも、英語力・スピーキング力は十分身につきます。
音読もする
英語日記を書くだけでは英語は話せるようになりません。書いた日記は、必ず音読しましょう。そうすることで、実際の英会話でもスムーズに表現を引き出せるようになります。
音読までするのは面倒と感じる方もいるかもしれません。しかし音読をするかどうかで、ライティングスキルの向上だけにとどまるのか、スピーキングスキルも向上するのかが変わってきます。
できれば誰かに添削してもらう
英語日記最大の欠点は、日記に書いた英語が正しいか分からないことです。
既に自分で完全に理解している文法や表現だけを使って日記を書くのであれば、問題ありません。しかしそうでなければ、間違った英語を日記に書いてしまい、それをそのまま覚えてしまうかもしれません。よって、できれば誰かに英語を添削してもらうべきです。
周りに英語ネイティブの方で、日記を添削してくれる方がいれば問題ありません。しかし周りに添削してくれる方がいない場合は、英語コーチングスクールやオンライン英会話などを活用して、英語ネイティブに自分の日記を添削してもらいましょう。
あるいはChatGPTに英文を入力して添削してもらう方法もおすすめです。詳しくは以下の記事で解説しています。
関連記事:【スクショで解説】ChatGPTの英語学習への活用法(会話/添削/翻訳)や使い方まとめ
まとめ
英語日記に関することを、ひと通り解説しました。
早速今日から、英語日記を始めてみましょう。コツは小さく始めることです。長い日記を書く必要はありません。負担に感じない程度で構いませんので、まずは一歩を踏み出してみてください。
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。