「抽象的」と「具体的」は英語でなんて言う?細かい意味やニュアンスごとに例文付きで紹介
「彼のプレゼンはよく出来ていたが、構成が抽象的でイメージしづらかった。」
「問題の原因を突き止めたいので、具体的な情報をください。」
↑の例文のように、ぼんやりとしたものを「抽象的」、ハッキリしたものを「具体的」と言いますよね。
この記事では、「抽象的」と「具体的」を意味する英語表現を、例文付きで紹介します。
例文付きで紹介することで、具体的な使い方に触れて英語表現のイメージを掴んでいただき、丸暗記に頼らない学びを期待できるからです。
この記事を読み終わる頃には、英語を話す外国人のように、細かい意味や使い方ごとに「抽象的」と「具体的」を適切に使い分けられるようになるので、ぜひ最後まで読んでください。
目次
「抽象的」と「具体的」の英語基本表現
「抽象的」も「具体的」も、英語で言い表す時に細かい意味やニュアンス、使い方によっていくつか表現があります。
まずは、幅広く「抽象的」と「具体的」を言い表す「基本の表現」をお伝えします。
「抽象的」の基本表現
「抽象的」は英語で”abstract”と言います。
後述する「具体的な」の対義語で、漠然としたイメージであったり、ぼんやりとした物事を指して「抽象的」と言われますね。
具体的な情報や根拠に欠けていて分かりづらいものを指して、「抽象的だ」と言うイメージです。
例文↓
- His explanation was so abstract that I couldn’t understand it.
彼の説明はとても抽象的で理解できなかった。 - It’s hard to understand abstract concepts without examples.
例がないと抽象的な物事を理解するのは難しい。
「具体的」の基本表現
「具体的」は英語で”concrete”と言います。
”concrete”は発音すると「コンクリート」となります。
カタカナで「コンクリート」と聞くと、舗装(ほそう)された道路のような硬い建築材料を思い浮かべますよね。
”concrete”は道路を舗装(ほそう)する時の、建築材料としての「コンクリート」の意味と、今紹介している「具体的」の意味の両方を持つ言葉です。
「コンクリートのように硬くしっかりしたイメージを持つから、”具体的”のイメージとマッチする」というイメージで連想すると覚えやすいですね。
例文↓
- He gave a concrete example to explain his theory.
彼は自分の話す理論を説明するため、具体的な例を挙げた。 - We need concrete evidence to prove our point.
私たちの主張を証明するためには具体的な証拠が必要だ。
関連記事:「具体的に」は英語で何と言う?3つの言い方を例文付きで解説
「抽象的」と「具体的」を意味する他の英語表現
前項で「抽象的」と「具体的」を意味する基本の英語表現をお伝えしましたね。
英語を使う外国人は、基本の英語表現の他にも細かい意味やニュアンスごとに色んな英語を使って「抽象的」と「具体的」を表現します。
「抽象的」を意味する他の英語表現
英語を使う外国人は”abstract”の他にも、意味やニュアンスに応じて以下のような英語を使って「抽象的」を表現します。
conceptual
「抽象的」を意味する英語表現には”conceptual”があります。
”conceptual”は「抽象的」を意味する英語表現の中でも、「アイデア」や「考え方」のニュアンスで使われます。
”conceptual”の元になっている言葉が”concept”で、”concept”は「概念(がいねん)」を意味する言葉です。
「概念(がいねん)」自体が、ぼんやりとしたアイデアや考え方を表す言葉ですから、”conceptual”の中に”concept”の文字を見つけて、関連付けると覚えやすいですね。
例文↓
- Her approach to art is highly conceptual, focusing on ideas rather than visuals.
彼女の芸術へのアプローチは大変抽象的で、視覚よりもアイデアに焦点を当てている。 - His conceptual explanation helped us understand the theory better.
彼の抽象的な説明は、理論をよりわかりやすく理解するのに役立った。
theoretical
「抽象的」を意味する英語表現には”theoretical”もあります。
“theoretical”は「抽象的」を意味する英語の中でも、「理論的な」のニュアンスで使われることが多いです。
具体的な例や、実務的な現実性と区別して、「理論的には正しい」とか「理論的には可能だ」というニュアンスで使われますね。
具体的な例や実務的な現実性と比較して、「理論的な」を「抽象的な」と訳して使うイメージです。
例文↓
- Her theoretical explanation of the phenomenon lacked concrete examples.
その現象についての彼女の説明は、理論的(抽象的)で具体例に欠けていた。 - He enjoys exploring theoretical ideas in philosophy and science.
彼は哲学や科学で抽象的なアイデアを探求するのを楽しんでいる。
「具体的」を意味する他の英語表現
英語を使う外国人は”concrete”の他にも、意味やニュアンスに応じて以下のような英語を使って「具体的」を表現します。
specific
「具体的」を意味する英語表現には”specific”があります。
“specific”は「特定の」を意味する英語表現ですが、数あるものの中から特定の何かを「具体的に」指定することから、「具体的」の意味でも使えるイメージですね。
例えば、「ケーキの中でも甘いものが好きです」「具体的には?」「こちらのショートケーキがそうですね。」といった感じで、数あるもの(抽象的なもの)の中から、具体的な特定のものを指定するイメージです。
例文↓
- She gave us specific instructions on how to complete the task.
彼女は、作業を完了させる方法について、具体的な指示をくれました。 - The doctor provided specific details about the patient’s treatment plan.
医師は患者さんの治療プランについて具体的な詳細情報を提供した。
practical
「具体的」を意味する英語表現には”practical”もあります。
“practical”は「実用的な」を意味する英語表現で、上述した「抽象的(理論的)な」を意味する”theoretical”の対の意味になる表現だと言えます。
理論の段階から実用的な段階に落とし込んで、「具体的な」形になったもののイメージですね。
例文↓
- The book offers practical solutions for everyday problems.
その本は日常の問題に対すて、具体的(実用的)な解決策を提供している。 - His approach was more practical than theoretical.
彼のアプローチは理論的というより実践的(具体的)だった。
まとめ
この記事では、「抽象的」と「具体的」を英語で言い表す表現を例文付きで紹介しました。
ここまでお読みのあなたは、英語を話す外国人のように、細かい意味や使い方ごとに「抽象的」と「具体的」を適切に使い分けられる知識が身についているでしょう。
この記事でお伝えしたことが、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。
また、英語学習方法にお悩みの方や英会話スクールで英語力が思っていたより伸びなかったという人におすすめなのが、英語コーチングです。
英語コーチングのTORAIZでは、あらゆる英語学習の中から、あなたにとってベストな英語学習をカスタムして、飛躍的な英語力の向上を図ることが出来ます。
英語コーチングとは、ただ英語を教えるだけでなく科学的根拠に基づいて効果的な勉強法を無理なく継続させる事に注力した英会話サービスです。
TORAIZは、そんなコーチング英会話の中でも継続率が91%以上!
英語力だけでなくコーチングの技術も洗練されたコンサルタントが、あなただけのために作られたスケジュールを管理しながら、無理なく挫折しない方法であなたをサポートします。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。


トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。