CEFR日本人平均はどのくらい?各レベルの日本人割合とともに紹介
外国語の運用能力を国際基準で評価できる指標「CEFR(セファール)」。CEFRを使えば、TOEICと英検のような異なる試験の結果を、1つの指標で比較できます(例:TOEIC700点よりも英検準1級の方が英語力が高い)。
「ひとまずCEFRで日本人平均越えを目指したいけれど、どこを目指せばいいのか分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、CEFRの日本人平均について、年代別にまとめました。
記事を最後までチェックすれば、自分の英語力が他の日本人と比べてどの位置にあるのかが明確になりますよ。またTOEIC・英検・TOEFL・IELTS・VERSANTでそれぞれ何点を取ればCEFRの日本人平均を超えられるのかも分かりますよ。
CEFRとは?
CEFRは、“Common European Framework of Reference for Languages”の略称で、日本語に直すと「ヨーロッパ言語共通参照枠」を意味します。
CEFRでは外国語の習得レベルを以下の3つに分類します。
- A:基礎
- B:自立
- C:熟達
また上記3つのレベルをより細かく6つに分類します。
- A1
- A2
- B1
- B2
- C1
- C2
A1が最も低いレベルで、C2が最も高いレベルです。
CEFRの日本人平均はどのくらい?年代別まとめ
CEFRは世界中で用いられている指標です。
ここでは、CEFRの日本人平均(英語力)がどのくらいなのかについて、以下3つの年代別に解説します。
- 社会人のCEFR平均
- 大学生のCEFR平均
- 中高生のCEFR平均
それぞれ詳しく見てみましょう。
社会人のCEFR平均
まず以下の表の通り、2021年度の社会人のTOEIC平均点は640点です。
(参照:TOEIC®Program DATA&ANALYSIS 2022 2021年度受験者数と平均スコア)
続いてTOEIC640点をCEFRに換算すると、以下の表の通りB1です。
(参照:TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表)
つまりTOEICスコアを基準に考えると、日本の社会人のCEFR平均はB1です。
CEFR B1のレベルは以下の通りです。
- CEFR B1(自立した言語使用者)
仕事や学校、娯楽などで普段よく使うような身近な話題について、(標準的な話し方であれば)主要な点を理解できる。その言語が話されている地域で起こりそうな、ほとんどの事態に対処できる。身近な話題や興味のある話題について、筋の通ったシンプルな文章を作成することができる。
英語を使う仕事をしている方や外資系企業に勤めている方であれば、一つ上のCEFR B2レベルの方の割合が増えるでしょう。
CEFR B2レベルは以下の通りです。
- CEFR B2(自立した言語使用者)
自分の専門分野である技術的な議論も含め、抽象的または具体的な話題で、複雑な文章を理解できる。母語話者とお互いに緊張せず、普通にやり取りできるほど流暢で自然である。また、幅広い話題について、明確かつ詳細な文章を作成することができる。
ただしTOEICは日常的に英語を学んでいる方が受験する試験なので、日本人全体で見た際のCEFR平均は、B1~B2よりもう少し低くなるものだと考えられます。
またCEFR B1〜B2を他の英語資格試験の級やスコアに換算すると以下のようになります。
- 英検:準1級
- TOEFL:60〜78
- IELTS:6.0
- VERSANT:50〜62
社会人で平均以上の英語力を身につけたいのであれば、上記いずれかの資格試験でCEFR B1〜B2相当の級やスコアを目指しましょう。
CEFRB1とB2については、以下の記事でもより詳しく解説しています。
関連記事:CEFR B1のレベルはどれくらい?日本人割合や英検・TOEICとの換算についても解説
関連記事:CEFR B2のレベルはどのくらい?日本人割合や英検・TOEICへの換算まとめ
大学生のCEFR平均
先ほどと同様に以下の表の通り、2021年度の学生のTOEIC平均点は586点です。
(参照:TOEIC®Program DATA&ANALYSIS 2022 2021年度受験者数と平均スコア)
続いてTOEIC586点をCEFRに換算すると、以下の表の通りB1相当です。
(参照:TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表)
つまりTOEICスコアを基準に考えると、日本の学生のCEFR平均はB1です。
CEFR B1のレベルはそれぞれ以下の通りです。
- CEFR B1(自立した言語使用者)
仕事や学校、娯楽などで普段よく使うような身近な話題について、(標準的な話し方であれば)主要な点を理解できる。その言語が話されている地域で起こりそうな、ほとんどの事態に対処できる。身近な話題や興味のある話題について、筋の通ったシンプルな文章を作成することができる。
またCEFR B1を他の英語資格試験の級やスコアに換算すると以下のようになります。
- 英検:2級〜準1級
- TOEFL:42〜71
- IELTS:4.0〜5.0
- VERSANT:46〜57
学生で平均的な英語力を身につけたいのであれば、上記いずれかの資格試験でCEFR B1相当の級やスコアを目指しましょう。
中高生のCEFR平均
中高生は、TOEICやTOEFLのような試験をほとんど受験しません。そこで英検を参考にCEFRについて考えてみましょう。
文部科学省が公表した英語教育実施状況調査の結果によると、中学3年生で英検3級以上の実力があるのは47%、高校3年生で英検準2級以上の実力があるのは46.1%という結果が出ています。
英検3級はCEFR A1、英検準2級はCEFR A2に相当します。
CEFR A1A2のレベルは以下の通りです。
- CEFR A1(基礎段階の言語使用者)
よく使われる日常的表現や基本的な言い回しを理解/使用することができる。自分や他人、居住場所、持ち物など、個人的な情報について質問したり答えたりすることができる。相手がゆっくり・はっきりと話し、助けを得られれば、簡単なやり取りをすることができる。 - CEFR A2(基礎段階の言語使用者)
基本的な個人・家族情報や買い物、地元の地理、仕事など、自分に直接関係がある領域に関して、文章やよく使われる表現が理解できる。身近で日常の事柄について、単純で直接的なやりとりに応じることができる。
中学生で平均的な英語力を身につけたいのであれば英検3級(CEFR A1レベル)、高校生で平均的な英語力を身につけたいのであれば英検準2級(CEFR A2レベル)の英語力を身につけましょう。
まとめ
CEFRの日本人平均について、年代別にまとめて紹介しました。
あなたと同じ世代のCEFRの平均レベルが分かったはずです。日本人の平均を上回る英語力を手にするには何をすれば良いかが分かったら、あとは勉強あるのみです。
早速本日から、英語勉強を始めましょう。
本記事では、社会人・大学生・中高生の3世代のCEFR平均を紹介しました。その中でも社会人の方は、仕事と英語学習の両立が大変です。
「自分の意思だけで仕事と勉強を両立するのは難しい」「頭では分かっていても疲れてサボってしまう」という方は、英語コーチングスクールがおすすめです。
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受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。