BULATSとは?試験概要や終了の噂、TOEICとの換算などについて解説
英語力を測る試験は、英検やTOEIC以外にも複数あり、どの試験がどんな英語力を測るための試験なのか分かりずらいですよね。
そこで今回は、ビジネス英語力を測る試験「BULATS(ブラッツ)」の試験概要やTOEICスコアとの換算などについて解説します。
実はBULATSは、2019年にサービスを終了しており、現在はLinguaskill Businessという試験に形を変えています(詳しくは記事後半で解説します)。
よって、今からBULATSに関する情報を仕入れたところで、BULATSを受験することはできません。
それでもBULATSについて詳しく知りたい方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。またBULATSに変わる試験「Linguaskill Business」について知りたい方は、目次より「BULATSはサービスを終了してLinguaskill Businessにリブランディングされている」をクリックしてみてください。
目次
BULATSとは?
BULATSとはBusiness Language Testing Serviceの略で、ビジネスシーンに必要な英語でのコミュニケーション能力を測る試験です。
日本英語検定協会が、英・ケンブリッジ大学英語機構と共に開発を行いました。BULATSでは、ビジネス英語に関する「読む」「書く」「聞く」「話す」の英語4技能を測定します。
同じビジネス英語に関する試験でも、「読む」と「聞く」の能力しか測定しないTOEICとは異なります。
TOEICでは「高いスコアを取得しても海外で会話ができない」といったことがありました。しかし「話す」「書く」能力も測定するBULATSでは、そういったことは起こりづらいです。
よってBULATSは、ビジネス英語を実践レベルで使いこなしたいという方におすすめの試験でした。
BULATSの試験概要
BULATSの試験は、1〜2ヶ月に1回実施されていました。また受験料は、以下のように受けるテストの内容によって異なっていました。
- スピーキング:6,900円
- ライティング:3,900円
- リーディング&リスニング:2,900円
- リーディング&リスニング&スピーキング:8,900円
- リーディング&リスニング&ライティング:5,900円
- リーディング&リスニング&スピーキング&ライティング:11,900円
BULATSでは、以下7つのテーマから問題が出題されます。
- オフィス、一般ビジネス場面
- 顧客の接待、同僚や顧客との関係
- 売買
- 製品、サービス
- 成果、業績
- 健康
- その他(天気や時事問題など一般的な話題)
技能ごとの試験概要は以下のとおりです。
スピーキング
- 試験時間:約15分
- 試験形式:マイクつきのヘッドセットで、画面に表示される指示に従って解答する形式
ライティング
- 試験時間:45分
- 試験形式:タイピングによる入力形式
リーディング&リスニング
リーディングとリスニングは、別々に受験することはできません。
- 試験時間:約60分(最大85分)
- 試験形式:択一式(一部語句の入力式)
BULATSとTOEICのスコア換算表
BULATSとTOEICは、どちらもビジネス英語に関する試験です。よってBULATSとTOEICのどちらを受験すべきか悩んでいた方も多くいました。
また「私のBULATSスコアはTOEICに換算するとどのくらいだろう?」と悩んでい方も多かったことでしょう。
そこで、BULATSとTOEICのスコアをCEFRに換算し、両者のレベルを比較しました。
CEFR | BULATS(S/W) | BULATS(L&R) | TOEIC |
C2 | C2 | 90-100 | |
C1 | C1 High
C1 |
75-89 | リスニング490〜
リーディング455〜 |
B2 | B2 High
B2 |
60-74 | リスニング400〜
リーディング385〜 |
B1 | B1 High
B1 |
40-59 | リスニング275〜
リーディング275〜 |
A2 | A2 High
A2 |
20-39 | リスニング110〜
リーディング115〜 |
A1 | A1 High
A1 |
10-19 | リスニング60〜
リーディング60〜 |
(出典:日本英語検定協会 スコア換算表)
TOEICで満点近いスコアを取得しても、BULATSの満点には及びません。よってBULATSの方がTOEICよりもレベルが高い試験であると言えます。
「CEFRについて詳しく知りたい」という方は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:CEFR日本人平均はどのくらい?各レベルの日本人割合とともに紹介
BULATSはサービスを終了してLinguaskill Businessにリブランディングされている
記事冒頭でもお伝えした通り、BULATSはすでにサービスを終了しており、Linguaskill Businessという試験にリブランディングされています。
以下、日本英語検定協会からのお知らせの引用です。
2004年より多くの方にご利用いただきました「BULATS」は2019年12月6日をもちましてサービスを終了させていただきました。
長年にわたり、ご利用いただきました皆様に心より御礼申し上げます。
今後は、BULATSよりリブランディングされました「Linguaskill Business(リンガスキル ビジネス)」をご利用頂きますようお願いいたします。
Linguaskill Businessは、BULTAS同様ビジネスに特化したコンテンツとなり「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの言語技能すべてを評価することができるオンラインテストです。
BULATSのアップグレード版として、CEFRバンドに加えCambridge English Scaleに基づいたスコア(82-180+)の成績表示やより迅速な試験結果の通知が可能となります。
弊会としましても社会人向け英語試験サービスの提供について、これまでどおり鋭意邁進して参ります。
どうか引き続きのご愛顧を賜りますよう謹んでお願い申し上げます。
(出典:BULATSサービス終了のご案内)
よって「BULATSのような試験を受けたい」という方は、Linguaskill Businessについて調べてみると良いでしょう。
もしくはBULATSとよく比較をされていたTOEICを受験するのも1つの選択肢です。確かにBULATSには、英語4技能を測定できるという、TOEICにはないメリットがあります。しかしBULATSやLinguaskill Businessの知名度は決して高くはなく、就職活動や転職活動などにおいて役立つ資格は断然TOEICです。
TOEICについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:TOEIC初心者がまずやることを分かりやすく解説【ゼロからでもOK】
まとめ
BULATSの試験概要やTOEICスコアとの換算などについて解説しました。
BULATSはすでにサービスを終了しています。よってビジネス英語に関する試験を受験したいのであれば、BULATSと比較的近いLinguaskill Businessか、知名度が高く就職活動などあらゆる場面で役に立つTOEICを受験してみましょう。
どちらを受験しても構いません。まずは気になる方の試験について、何から始めればいいのか、どのレベルを目指せばいいのかなどを調べてみてください。
TOEICについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:TOEIC初心者がまずやることを分かりやすく解説【ゼロからでもOK】
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目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。