CEFR C1のレベルは？日本人割合や英検との換算、勉強法についても解説

英語試験

2023.6.20

「CEFR C1ってどのくらいの英語力を指すの？」「そもそもCEFRについてよく分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

CEFR（セファール）は、外国語の運用能力を国際基準で評価できる指標です。そしてCEFR C1は、その中でも上から2番目のレベルです。

今回は、CEFR C1のレベルや日本人割合、英検やTOEICとの換算、CEFR C1取得のための勉強法について解説します。

記事を最後までチェックしてCEFR C1に関する情報を一通り手に入れ、スムーズに英語学習を始めましょう。

1 CEFRとは？
2 CEFR C1のレベル
3 CEFR C1レベルの英語力を身につけるための勉強法
4 まとめ

CEFRとは？

CEFRは、“Common European Framework of Reference for Languages”の略称で、日本語に直すと「ヨーロッパ言語共通参照枠」を意味します。

CEFRでは外国語の習得レベルを以下の3つに分類します。

A：基礎
B：自立
C：熟達

また上記3つのレベルをより細かく6つに分類します。

A1が最も低いレベルで、C2が最も高いレベルです。

CEFRの概要については、以下の記事でより詳しく解説しています。

関連記事：CEFR(セファール)とは？概要や英検・TOEICとの換算を簡単に解説

CEFR C1のレベル

CEFR（ヨーロッパ言語共通参照枠）（ブリティッシュ・カウンシル）では、CEFR C1のレベルについて、以下のように記載されています。

熟達した言語使用者
いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる。

ここでは、CEFR C1のレベルについて、以下4つの観点から解説します。

CEFR C1レベルの英語力があるとできること
CEFR C1を英検に換算すると？
CEFR C1をTOEICに換算すると？
CEFR C1の日本人割合は？

それぞれ詳しく見てみましょう。

CEFR C1レベルの英語力があるとできること

CEFR C1は、英語中上級者レベルです。CEFRのレベル別にできることをまとめた「CAN-DOリスト」より、CEFR C1でできることをまとめました。

聞く：特に耳慣れない話し方をする話者の場合には、時々細部を確認しなければならない場合があるが、自分の専門外の抽象的で複雑な話題についての長い発話にも充分についていける。
読む：長くて複雑なテクストでも、難しい節を繰り返して読めるのであれば、自分の専門に関係がなくても、中身を詳細に理解できる。
書く：複雑な話題について、明瞭にきちんとした構造を持ったテクストを書くことができる。関連性のある重要点を強調して、補助的事項、理由、関連する詳細な事例を付け加えて、論点を展開し、それを維持していくことができる。最後に、適切な結論で終わることができる。
話す：複雑な話題について、明瞭かつ詳細な記述やプレゼンテーションができる。下位テーマをまとめたり、一定の要点を展開しながら、適当な結論にもっていくことができる。

CEFR C1を英検に換算すると？

CEFR C1を英検に換算すると、1級レベルです。1級の中でも、高得点での1級取得に相当します。具体的には、英検のCSEスコアで2630点以上を取得できれば、CEFR C1レベルの英語力があると考えて良いでしょう。

英検1級の取得には、大学上級レベルの英語力が必要です。

英検1級については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事：英検1級のレベルや合格点・合格率はどのくらい？4つの観点から解説

CEFR C1をTOEICに換算すると？

CEFR C1をTOEICスコアに換算すると、1845〜1990点です。

1845〜1990点という数字は、「TOEIC L＆Rテストのスコア+(TOEIC S＆Wテストのスコア×2.5)」の計算で算出されたものです。

TOEIC L＆Rテストのスコアだけの場合は、リスニング490点、リーディング455点の合計945点以上がCEFR C1レベルとなります。

TOEIC L＆Rテストは990点満点の試験ですので、ほとんど満点近いスコアの取得が求められます。

TOEIC900点を取得するための勉強法については、以下の記事で詳しく解説しています。

CEFR C1の日本人割合は？

CEFR C1レベルの英語力を持つ日本人の割合に関するデータは存在しません。しかし先ほど紹介した英検やTOEICのデータを元に、どのくらいの日本人がCEFR C1レベルの英語力を持つのかを推測することはできます。

例えばTOEIC受験者のうち、900点以上のスコアを取得する人の割合は、わずか3.8%ほどとされています。つまりCEFR C1レベルに相当するTOEIC945点以上を取得する人の割合は更に低くなります。

TOEIC受験者は、日常的に英語を学んでいる人たちです。よって日本人全体で見れば、CEFR C1レベルの英語力を持っている人の割合は1％未満と考えて間違いないでしょう。

普段英語を学んでいない方は「中学高校で習って以来全く英語に触れていない」という方が大半ですからね。

年代別のCEFR日本人平均については、以下の記事で詳しくまとめています。

関連記事：CEFR日本人平均はどのくらい？各レベルの日本人割合とともに紹介

CEFR C1レベルの英語力を身につけるための勉強法

CEFR C1レベルの英語力を身につけたいのであれば、英検で1級、TOEICで945点以上の取得を目指しましょう。

受験をするのは英検かTOEICのどちらか一方で構いません。しかしTOEICはリスニングとリーディングのテストで、スピーキングやライティングの能力を測ることができません。

よってTOEIC945点を取得したからと言って、CEFR C1レベルのスピーキング力とライティング力があるとは言えないでしょう。

もしTOEIC受験を通してCEFR C1レベルの英語力を目指すのであれば、TOEIC L＆RテストのみならずTOEIC S＆Wテストも受験してみましょう。

英検やTOEICの勉強法については、以下の記事で詳しくまとめています。

まとめ

CEFR C1のレベルや日本人割合、英検やTOEICとの換算、CEFR C1取得のための勉強法について解説しました。

CEFR C1のレベルが分かったら、早速CEFR C1レベルの英語力を獲得するために、TOEICや英検を受験する計画を立てましょう。

「CEFR C1は私には難しすぎるかも」という方は、その1つ下のCEFR B2レベルを目指してみても良いかもしれません。

CEFR B2については以下の記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

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